2011年05月14日

2011.5.14 東日本大震災支援チャリティーコンサート What a Wonderful World in KANSAI in 万博記念公園東の広場(後半)

 前半の記事からかなり更新に時間をかけましたが、後半のレポです。

 在阪FM局のDJ陣の進行のもと、14時46分。1分間の黙祷。被災地に祈りと希望をこめて。

・The NO PROBLEM's(キヨサク from MONGOL800)
 MONGOL800のキヨサクとDragon AshのダンサーATSUSHI、アーティストの大城英天の3人で作られたユニット。アコースティックVer.の「小さな恋のうた」があったり、ATSUSHIの上半身裸の姿でのダンスがあったり、大城さんのライブ中に作り出される絵もあったり。非常に斬新かつ不思議な空間でした。

・細美武士
 the HIATUSの「西門の昧爽」の後に「Make A Wish」「風の日」といったELLEGARDEN時代の曲が連発というファンには堪らないセトリ。ラストはthe HIATUSの「Insomia」。前方のファンらしき方々との客いじりもしっかり決まっていました。ただ自分の周りにいたオーディエンスは半数以上が彼らの音楽を聴いたことないであろう自分より年齢が上の人たちが多く、MCの間は正直追いてかれている印象もありました。何度も自らのライブに熱心に足を運ぶなファンをしっかり獲得することが良いのか、それより熱狂的でなくとも幅広い年齢層のファンを多く獲得する方が良いのか。その答えは何年経っても出ることはないのでしょう。

 それにしてもアコースティックのエルレの曲もまた新鮮。「風の日」なんかはこの日の天気にまさにピッタリの良い選曲でした。
ELLEGARDEN BEST(1999~2008) / ELLEGARDEN (CD - 2008)

・miwa
 当日自分が見たエリアはステージからの距離がかなり遠い場所でしたが、彼女の声はその遠い所までしっかり響き渡っていました。声質はかなり高いですが発声という名の芯がとてもしっかりしている印象で、歌詞の内容も相まって凄く説得力のある歌声に聴こえました。前半に出演した高橋優と同様、一定の年齢層以上の知名度はまだまだと言ったところの彼女だと思いますが、彼女を知らなかったであろう周りのオーディエンスの反応はかなり上々だったと思います。

 曲はデビュー曲の「don't cry anymore」「つよくなりたい」。後者の曲は会場で初めて聴きましたがデビュー曲と同様、自分の印象に強く残る曲でした。彼女は間違いなく3〜5年後にはもっと強固なポジションを築くでしょう。今後の活動にも目が離せません。
guitarissimo(初回限定盤)(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition] / miwa (CD - 2011)

・植村花菜
 「トイレの神様」で座っていた観客も総立ち。この光景を見ると代名詞となるヒット曲が持つパワーは凄まじいということがあらためてわかりました。何せ後ろにいた親子が両方とも口ずさんでましたからね。子供が口ずさむべき曲かどうかという疑問はさておき。

 miwaが感情をこめた力強い歌声としたら、彼女は感謝の気持ちをこめた優しい歌声でしょうか。同じギターを抱えた女性シンガーソングライターでもタイプは少し違うますが、この人も自分の持ち味がしっかり出ていたステージだったと思います。「トイレの神様」の印象がやはり強いですが、「My Favourite Song」もなかなかの良曲でした。
わたしのかけらたち (DVD付) [CD+DVD] / 植村花菜 (CD - 2010)

・藤井フミヤ&藤井尚之
 またの名をF-BLOOD。何を歌うかなと思ったらなんと猿岩石に提供した「白い雲のように」。2曲目はフミヤの実質ソロデビュー曲「TRUE LOVE」。もう一つはこれは後で知ったことですが、チェッカーズ時代の名曲「I have a dream」。完全なる反則セットリスト。1曲目の歌い出しを耳にした瞬間思わず大きな声を出してしまいました。

 それにしても藤井フミヤの女性ファンは熱狂的ですね。結構な割合で叫んでいました。

・Char
 ジャパニーズ・ロックをメジャーシーンに押し上げた功労者の一人であるChar。特に知っている曲が演奏された訳ではないですが(あくまで個人的な話)観客のリクエストで弾く曲を決めたりでこれぞベテランならではの味。勿論生で聴く有名なギターテクは半端ない内容で、それだけでこの日のイベントに来た価値があると言っても過言ではなし。マジで凄かったです。
Char / Char (CD - 1994)

・渡辺美里+DEPAPEPE
 まずはDEPAPEPEのギター演奏で「ONE」。Charとは違った味でこちらも素敵な内容。この後美里嬢が登場して「10years」「My Revolution」という彼女と言わず1980年代を代表する名曲を続けてドロップ。こちらも完全に反則。最後は「始まりの詩、あなたへ」というメッセージ性の強い曲で締めました。やはり渡辺美里の歌声は素晴らしい。
渡辺美里 スタジアム伝説 FOREVER 1986 ~ 2005 BORN FINAL (完全生産限定版) [DVD] / 渡辺美里 (出演)

・海援隊
 ライブでは1時間に4曲しか演奏しない(!)という武田鉄矢のMCがこのステージでも炸裂。まずは先日シリーズが終了した金八先生の話に入り、気が付けば「3年B組!」と鉄矢がコールして会場が「金八先生!」の大合唱に。その後に「贈る言葉」の演奏というとんでもなく豪華な展開。

 続いては「母に捧げるバラード」の1995年バージョン。年号が示す通り阪神大震災の時に作られたバージョンで、神戸で被災した姉が博多に帰ってきた時に実家の母親が叱咤激励したというエピソードを元に作られたもの。その時のエピソードもまた強烈。母の話になると話が止まらないという武田鉄矢に非常に納得できる内容。

 ラストは「桜会」で〆。温かくもメッセージ性の強いステージで、最高の内容でした。
全曲集 / 海援隊 (CD - 1994)


(まとめ)
 一つ一つのステージは非常に短かったですが、こういうイベントでないと見るチャンスがない人たちも多かったので、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。このイベントはSPACE SHOWER TVやUstでも生中継されていた様で、会場だけでなくテレビやパソコンを通して見た人、特に東北の人にとってはかなり印象に残る内容ではなかったかと思います。

 一日通して感じたことは、こういうイベントは全世代に共通するヒット曲の有無、或いはアーティスト自身のパフォーマンス力が最もはっきり表れる場であるということでしょうか。見ていて凄いと思った人とう〜ん…と感じた人がはっきり分かれたという印象が自分の中ではありました。そして30年以上この世界で生きている人はやっぱり30年以上続けられるものをちゃんと持っているという、当たり前ながらも重要な現実がはっきりと見えました。MCであったり名曲であったり魅せ方であったり、そのパターンは様々でしたが。

 さてこのイベントが開かれたのは震災から2ヶ月後、この文章を書いたのは実はもう8月になってからなんですが、この時点でも震災の爪痕はまだまだ消えそうにありません。被災地は着実に復興が進みつつあるとは言え震災前の日常生活に戻っていない人々はまだまだ数多く、ことに福島原発に至ってはこの時期になっても収束しそうな気配は全くありません。政府や一部企業の対応には憤りを通り越して呆れるしかないのが実情ですが、それでも音楽面においては被災地に赴いてフリーライブを行ったり、ライブのMCで言及したり、あるいはそういったメッセージをこめた新曲をリリースしたりで少なくとも後ろ向きな印象というのはあまり感じさせません。むしろこういった音楽が、被害にあった箇所を物理的に元通りに戻すことは出来ないとしても精神的な落ち着き・拠り所となる部分はこれまでもこれからもきっと多くなるのではないかと思います。被災地が再び元気になる日は必ずやってきます。そのために私たちが出来ることをあらためて考えて実行に移すのもまた重要なことかもしれません。

posted by Kersee at 14:46| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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