2011年09月24日

2011.9.24 小田和正「KAZUMASA ODA TOUR 2011 どーもどーも その日が来るまで」 in 京セラドーム

 3年前に以前からお世話になっているSHINさん(ブログ)のお誘いを頂いて京セラドームの小田さんの最終公演に参加させて頂きましたが、今回もまた同じようにSHINさんのご厚意で参戦できることとなりました。しかもアリーナで、その上小田さんの御姿を近くで拝見できるかなり良い席を確保できたということもあって正直ビックリしました。まずあらためてこの場で感謝の意を表明したいと思います。本当にありがとうございました。

 さて今回行われた全国ツアーの表題は「どーもどーも その日が来るまで」。『どーも』は2011年4月20日に発売されたアルバムの表題ですが、それを引っ提げて3年ぶりの全国ツアーを現在敢行しています。2011年9月20日に64歳となった小田さんですが、今回は自身初の5大ドームツアーを含む25会場48公演、おそらく彼にとっては史上最大の規模。ただ今年は震災の影響で全国ツアーの開始が5月にずれ込み、一時は精神的・物理的にツアー開催が危ぶまれていたという話もありました。初日の長野公演でのMCも記憶に新しいところです(その時の新聞記事)。

 今回行ったのは土日に行われる京セラドームの1日目公演。早速当日の様子を書いていきたいと思います。

 京セラドームの中はアリーナ・スタンドともに人で一杯。どう見ても普段のオリックス戦の倍以上は入ってます。一応当日券の発売もあったのですが、二階外野席のそのまた上の立見席と推測され、オリックス戦どころか阪神戦でも開場しないエリアではないかと思われるのですが。今回自分が見た場所はアリーナ席なんですが、目の前に花道があるという好位置。普段のライブだとステージに向かって縦向きに椅子がセッティングされてるものなんですが、このライブでは花道の方向に横向きに椅子が置かれています。バックスクリーン下にあるステージからホームベース付近にあたる位置まで惹かれている花道は3本。そしてドームの中心部分下にも小さなステージが設置されています。このステージから見ると花道が1周グルッと囲んでいるような形。文字で書くとわかりにくいかもしれませんが早い話、ドーム中を小田さんが駆け回るわけです。

 約10分遅れで開演。まずは過去ソロになってから行われた全国ツアーをアニメーションで振り返る演出。1990年の「Far East Club Band」から2008年の「今日も どこかで」まで。このアニメーションは絵を描いた方ももちろんそうなんですが、とにかく細部にまでこだわってるのが随所に伝わってきます。5分ほどのオープニングを経ていよいよ小田さんが登場。

 まず最初に歌われたのは「明日」。2005年のアルバム『そうかな』収録で報道番組のテーマソングにも使われた楽曲はメッセージ性の強い歌詞で、それゆえに今回のツアーでは必ずオープニングナンバーとして選曲されているようです。

 「明るく愉快に楽しみましょう!」という挨拶の後は早くも超定番曲「ラブ・ストーリーは突然に」「こころ」の2連発。総距離500メートルと言われる花道の上をこの2曲の中で歩いたり走ったり。オーディエンスにマイクを向けて歌ってもらう演出もおそらく恒例行事といった所でしょうか。「正義は勝つ」(2005年アルバム曲)まで続いたところでちょっとしたMC。

 3年ぶりに京セラドームに帰ってきて嬉しいという話、そして前日はくるり主催の京都音楽博覧会に出演、その時のエピソードも。その中で細野晴臣さんとセッションしてはっぴいえんどの「風をあつめて」を歌ったという話題がありました。意外にも細野さんと会ったのは3年前のこのイベントが初めてだそうで、同い年ということでお互い「葬式には行く」と語ったとか、やはりセッションで自分の歌を細野さんに歌わせる訳にはいかないとか、そんなエピソードを面白おかしく。

 ニューアルバムから「誰れも どんなことも」「こたえ」。2曲とも聴かせるタイプの楽曲で前半は喋りを挟みつつややまったりとしたペース。皆さんが知っている曲「たしかなこと」、そして64歳になった今では似合わない歌詞と自ら紹介した「若葉のひと」と続きます。合間のトークでは早くも用意していたネタを使い切ってどーも、どーもしか言わなくなってしまったり、前週のナゴヤドーム公演で調子に乗りまくって首を痛めてしまった話があったり。冒頭から3年前と比べて声が若干出ていない印象がありましたが、おそらくその影響なのでしょう。

 ギターを抱え、この季節柄ということでオフコース時代の懐かしい名曲「秋の気配」。本来は1番のみの予定だったらしいのですが、前日に天声人語で取り上げられた歌詞が2番だったということでフルコーラス。その後はオフコースメドレーということで「I LOVE YOU」「切ない愛のうたをきかせて」「goodtimes & badtimes」「めぐる季節」「水曜日の午後」「少年のように」を一気に。「I LOVE YOU」以外はブレイク前の曲だったりアルバム曲だったりでここはやや古くからのファン向けのコーナーというべきでしょうか。

 そしてピアノ演奏を交えつつ「緑の街」「風の坂道」といった名バラード2曲で前半を締めくくります。小田さんのピアノもそうですがこのコーナーではストリングスが特にいい味を出していました。

 小田さんのツアー恒例のご当地紀行。ツアーで回った各地を訪ねたVTRを流す企画ですが、毎回様々な行動・言動が面白く大変人気のコーナーです。今回は今までの総集編。宮島で乗るはずのロープウェーが休業中だったり、横浜の海岸で突然おばちゃんに声をかけられてビックリしたりなど、旅にハプニングは付きものという格言を体現した内容でした。淀川で童謡の「ふるさと」を演奏するVTR、ここはVTRに合わせて会場全員で歌おうという企画でオーディエンスの大合唱。

 後半戦。「グッバイ」「思いのままに」「愛を止めないで」「the flag」「やさしい雨」「Yes-No」「キラキラ」「伝えたいことがあるんだ」「緑の日々」「今日もどこかで」怒涛の10曲連続大熱唱。1コーラス半の短縮バージョンで歌われた曲も中にはありましたが64歳にしてこの体力、恐るべし。花道を走り回る小田さんにも驚愕ですが、バックバンド(特にギターの稲葉雅裕氏のテクが凄い!)の演奏も非常にレベルが高く、また今回は演出も相当凝っていて、曲に合わせて、あるいは走り回る小田さんに合わせて調整される照明、「やさしい雨」で惜しげなく使われた金銀の紙吹雪、「Yes-No」のイントロのトランペットソロ(ここでタオル回しのフリもあり)の後に演奏に入る前にあったB'zもビックリの大爆破演出、「キラキラ」では自転車を使って回ったりするなどドームならではの仕掛けがいっぱい。50代、60代を迎えてここまで年々ステージの規模が大きくなるアーティストは世界広しと言えどこの人くらいしかいないでしょう。

 再び小田さんのピアノ演奏で「さよならは 言わない」「東京の空」、この2曲も曲の途中から入るストリングスの効果が抜群でした。「hello hello」で本編を締めます。ラストナンバーにふさわしい歌詞でとても後味の良い終わり方でした。

 アンコール。バンドメンバーの他に小田さんがなんとサックスまで吹く「ムーンライト・セレナーデ」、いわゆるジャズの定番ナンバーです。小田さんのアンコールではお馴染みの「またたく星に願いを」、そして名曲「ダイジョウブ」の後再びステージからはけて更にセカンドアンコール。ピアノ弾き語り+ストリングスで「言葉にできない」、これもアンコールでは定番のオフコース時代のヒット曲「YES-YES-YES」、そして最後はなんとバンドメンバーと小田さん全員のアカペラで「いつもいつも」という構成でした。既に今回のツアーに何度も参戦している方の話によると、本来なら「君のこと」「生まれ来る子供たちのために」あたりもサードアンコールで披露されるとか。ただMCでもあったように喉の状態があまり良くなさそうで最後の方が若干しんどそうな印象もあり、今回は回避したのではないかというのがその方の見方でした。実際どうなのかはわからないですが、その可能性は十分にありそうです。


 そういう意味では普段からツアーに参加している人にとっては若干不完全燃焼の感があったかもしれない京セラドーム1日目の公演でしたが、自分みたいな普段そんなに小田さんのライブを見ない、あるいは初めて見た方にとってはやはり大変に満足度の高い内容であったことは間違いありません。3年に1回行われる全国ツアー、順調に考えれば次に行われるのは2014年ですが3年後の小田さんはもう67歳。果たしてどういった内容になるのか今から楽しみでもあり不安でもあり…。でも「いつまでも元気で、長生きしてほしい」というのが終盤に語られた小田さんの言葉。年齢を全く感じさせないアグレッシブさは64歳になってむしろパワーアップしている印象で、そうなると70、いや80になってもドームやアリーナで走り回る姿を想像しても決して不自然な話ではないのかもしれません。あっという間の3時間半でした。恐れ入りました。
posted by Kersee at 18:00| Comment(0) | ワンマンライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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