2012年08月18日

2012.8.18 SUMMER SONIC 2012 1日目 in 舞洲サマーソニック大阪特設会場

 個人的には3年連続でSUMMER SONIC OSAKAに参戦しているわけですが、今年はサマソニどころか、自分が今まで行ったフェスでも全く経験のない事態に遭遇することになりました。早速書いていきます。

 会場の説明は去年と大体同じなので変更点だけ。今年はFLOWER STAGEが舞洲アリーナ横に新たに設けられました。ステージ自体は2000人規模ですがその周りが道だったりするのでそこからでも十分見れる環境にあるステージになります。邦楽勢メインのラインナップでした。

 今回見たステージは以下の通りです。なお一部だけ見たアーティストは当ブログでは割愛、Twitterで少し触れる程度に留めます。

・GYM CLASS HEROES(OCEAN STAGE)
・PRINCESS PRINCESS(OCEAN STAGE)
・Perfume(OCEAN STAGE)
・THE CARDIGANS plays GRAN TURISMO(MOUNTAIN STAGE)
・阿部真央(FLOWER STAGE)
・ももいろクローバーZ(FLOWER STAGE)


・GYM CLASS HEROES(OCEAN STAGE)
 2006年デビューの4人組バンド。ステージではキーボードとギターを担当するサポートメンバーも入って5人構成。メインボーカルの人は髭と低音が特徴、途中のMCでは「日本人カワイイ」という一言も日本語で入れたり。ベースの人は黒人で、ボーカルの方とは対照的とも言える美声。音楽的にはミクスチャーロックといった印象で、激しいロックだったりヒップホップだったり幅広く。オーディエンスへの煽りも言語を超えた世界共通的な内容で素晴らしいステージでした。ただ自分にとっては名前さえも知らない全くの初聴で、しかもよく聴くタイプの音楽とはかなり種類が違う内容なので暑い状態の中で聴くには若干辛い面もありました。それでも素晴らしいと感じさせる辺り、やはりこの人たちの魅力はかなりの物であったことは疑いようのない事実なんでしょう。
Papercut Chronicles 2 [CD, Import, From US] / Gym Class Heroes (CD - 2011)

・PRINCESS PRINCESS(OCEAN STAGE)
 福岡でも見てるので詳しくはこちらを見てもらうことにしまして、夏フェスで合計4箇所回った彼女たちにとってこの大阪が最後のステージ。あとは東京と仙台の大きなチャリティーコンサートを残すのみになりました。大阪のステージは福岡と比較すると「GET CRAZY!」が「GUITAR MAN」に変更でそれ以外のセトリは同様。歌う本人がおっしゃってましたがちょっとテンション高過ぎで若干空回り気味、特に歌唱にそれが表れていまして「M」あたりはさすがに力入り過ぎな印象を持ちました。とは言え9割方が初めて、そして今後見られないであろう彼女たちのステージ、そういう意味では多くの人に満足してもらえる内容であったことは間違いないでしょう。ただ「GUITAR MAN」より「GET CRAZY!」の方が個人的には良かったかな…。
THE REBIRTH BEST~再会~(初回生産限定盤)(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition] / PRINCESS PRINCESS (CD - 2012)

・Perfume(OCEAN STAGE)
 ある意味、今回のサマソニで最大のハイライトとなったステージ。いや「こういう形でなってしまった」と言った方が正確でしょう。本来ならば普通の形で最大のハイライトと言える内容になったはずでありまして…。
 開演前からステージは凄い人。プリプリ後に観客が前に流れるのは前年と同様。会場は前年以上にPerfumeのホーム感ありあり。自分もそうでしたが、周りのPerfumeタオル率の高いこと高いこと。そして「Take off」が流れる中ピンクの衣装で入場。表情からは何と言いますか、ツアーの時以上に大物になったというオーラを感じましたね。すごく自信に満ち溢れた表情といいますか、これだけの大きなステージに全く不足はないといいますか、そんな印象で。早速「レーザービーム」を披露。アルバムバージョンです。その後マイクを置いてピンマイクの状態で新曲「Spending all my time」。今までのどの曲よりも振り付けが複雑な印象ですがそれだけに格好良さも見事なもの。そして3曲目ながら「ポリリズム」を持ってきます。今までのフェスならラストが多かった定番曲なんですが、それをこの曲順に持っていけることが今の強みとも言えるような。
 MCを挟んで「スパイス」、そしてなんと「SEVENTH HEAVEN」。「ポリリズム」のc/w曲で9月に発売されるコンプリートアルバムに収録されるということでの披露でしたがファンの人にとっては嬉しいセトリと言えるのではないでしょうか。サマソニには2007年大阪のDANCE STAGEが初出演で、それから5年で一番大きなステージを担当。スタッフやマネージャーなどお世話になった人々にあらためて感謝を述べるあ〜ちゃんが印象的でした。
 ただのっちが最初のMCで「砂ぼこりをあげようぜ!」と言ったせいなのかステージが進むごとに風が強くなっていきます。そしてステージ向こうに見える雲が明らかに分厚くなってきました。途中からはゴロゴロと雷の音、稲妻まで光リ出す状態に。そんな中でPTAのコーナー。しかし雷の鳴り響く中。気が気ではありません。”上の歯下の歯、シュワ〜”のくだりが雷の音と一緒の状態ではホンワカとした気持ちにもなかなかなれる状況ではなく。今回のネタは松田聖子「夏の扉」から”フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!”なんですがやはりフレッシュな状況になりやすいとは言いがたく。雷の音は増すばかりで明らかに空が光ってるシーンも多くなってきました。そしてついには主催者側からの中断の指示が。メンバー3人ともものすごく悔しそうな表情でしたが天候には逆らえず。一旦オーディエンスは会場から舞洲ベースボールスタジアムなどに避難。中断から間もなく豪雨どころか雹までも降り出すとんでもない悪天候。それは体だけでなく荷物の仲間でずぶ濡れになるほどの凄まじいもので、a-nation開催前の長居公園では落雷で亡くなられた方もいられたそうです(ご冥福謹んでお祈りいたします…)。地面はもはや湿地・川に似た状態。このままではフェス自体中止になる可能性も考えられるところでした。
 1時間くらい経って雨は止みましたが雷は未だ鳴り止みません。ですが数十分したら落ち着いてきました。私がスタジアムからOCEAN STAGEに戻ったくらいのところでステージ再開。なんでもスタッフが頼み込んで何とか、という状況だったのだとか。時間は16時20分、およそ1時間40分の中断を挟んだ形。そこで声出しを行った後「チョコレイト・ディスコ」。足場の良くない中でしたがステージは後方まで一体になっていました。見事なものでした。そしてラストにスタッフを労い、オーディエンスに感謝するあ〜ちゃんの挨拶がまた印象的でした。
 正直すごく悔しいステージでした。オーディエンスもスタッフも、そして何より本人たちが。RIJでもやっていたという、PTAのコーナーでやったことがそのまま活かされる「MY COLOR」をファン以外の人にも体感してほしかった、それが実現できなかったというのが自分としては非常に残念な出来事でした。おそらくこの日のことは後々まで伝えられることになると思います。そして来年リベンジとしての出演はあるのでしょうか。今はただそれだけが気になります。
Spending all my time (初回限定盤)(DVD付) [Single, CD+DVD, Limited Edition, Maxi] / Perfume (CD - 2012)

・THE CARDIGANS plays GRAN TURISMO(MOUNTAIN STAGE)
 17時開始で予定より2時間ほど遅れてのスタート。雷はおおよそ鳴り止んだものの雨が再び降り出して、文字通り悪天候の中のステージでした。
 1990年代中盤に一世を風靡したスウェーデンの女性ボーカルバンドで、少しけだるいNina Perssonの歌声が特徴的。演奏された中で自分がはっきりと認識できた曲は最大ヒット曲の一つである「Love Fool」くらいでしょうか。やはりこういう曲になるとイントロに入った瞬間の歓声が相当なものになるのだとあらためて感じました。全体的にはThe Cardigansらしいと思える音楽をずっとやり続けていた、という印象。良いステージでしたが、自分としては雨による寒さの方が気になる状況になってしまいました。
BEST OF(1CD) [CD, Import, From US] / Cardigans (CD - 2008)

・阿部真央(FLOWER STAGE)
 夕暮れ時に予定されていたこのステージも約1時間押し。その前に出演予定だったUNISON SQUARE GARDENを最後に回しての苦肉の策。入念な音合わせは楽器ではなくコーラスの部分までしっかりと。それにしてもステージ内はかなりの人。もっとも8割くらいは次のステージ目当てではないかという印象もありましたが。
 彼女の原点である「ふりぃ」からスタート。その後「世界はまだ君を知らない」。アルバム曲も1つ挟みます。間にMCがあって「19歳の唄」「ロンリー」で締めるセトリで僅か5曲、当然ながらあっという間のステージでした。
 半年前に見た時はマジメな人だなぁという印象が強かったのですが、今回はそれ以上にパフォーマンスが素晴らしかったと思いました。歌って良し、客を乗せても良し、ギターを演奏させても良しという印象で言うことなしのステージでした。この日自分が見た中ではベストアクトと言って良かったのではないでしょうか。
 さて今回のライブで彼女を初めて見た人がどれくらいいるかMCで手を挙げてもらった所、9割以上の人が手を挙げておりました。さすがに本人も「そんな自信満々に挙げられても…」と苦笑い。オーディエンスのノリも非常に上々で、声をあげる人やジャンプに協力する人も多数でかなりテンション高かったです。歌ってる本人、気持ち良かったことは気持ち良かったと思いますが普段のライブとはおそらく違う雰囲気と思われ、終始戸惑いと驚きの表情を浮かべていたような気もしないではなかったような。
戦いは終わらない (初回限定盤)(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition] / 阿部真央 (CD - 2012)

・ももいろクローバーZ(FLOWER STAGE)
 このロックフェスという中でアイドルが出演するという時点で異質なんですが、ももいろクローバーZはアイドルの中で考えても実に異質なグループ。というわけで会場のオーディエンス(以下モノノフ)も有り得ないくらいに異質なわけです。まず阿部真央のステージが終わった途端一気に人波が前に流れ、なぜかサイリウムがあちこちで光り出します。赤とか黄色とか緑とか紫とかピンクとか。そして終始鳴り止まないコール。「れにちゃーん!」「ももかー!」「あーりん!」「しおりーん!」「玉井詩織様ー!」「かなこーーーー(➚)」なんていう調子。ほぼ男性でしたがごくたまに女性がコールしてたりするのもポイント。音合わせはバンド演奏がないので比較的すぐ終わるかと思いきやなんだかよく分からない大砲のような物が2台出てきました。もう何がなんだかよく分かりません。
 さてステージが始まりましたが自分が位置したのはPAより僅か前方の中央部分。ところがその前にいるモノノフ達は必然的に大方が男性になるわけです。ステージほとんど見えない!そこまで後ろの方ではなかったはずなのですがこれは大きな誤算。規模も大きくないので当然ビジョンもなし、なかなか目に見える範囲でメンバーがどういう動きをしていたかはほとんど分からないので、あらかじめご了承ください。
 セトリは「BIONIC CHERRY」「D'の純情」「CONTRADICTION」、MC後「ニッポン笑顔百景」「労働讃歌」、そして最後またMCを挟んでおなじみ「行くぜっ!怪盗少女」。かなり攻めたセトリです。「BIONIC CHERRY」はc/w曲、「CONTRADICTION」もシングル曲ではないですし、「ニッポン笑顔百景」はまだ未発売の新曲。正直ちょっと一見さんには辛いセトリだった部分はあるかもしれません。ですがパフォーマンスは…ほとんど見えてないからアレですが「ニッポン笑顔百景」では扇子を持って踊ってたりして、それ以外でもおそらく見えていた人には全く退屈させない内容だったように思います。まあ多分場所によっては歌声より周りのモノノフの雄叫びの方が大きかったんじゃないかとも感じますが。
 MCは時間があまりないので普段やってるであろうチョケた内容はあまりなし。モノノフたちに感謝をする場面でなぜか「ありがたや〜ありがたや〜、な〜む〜」となってしまった程度でしょうか。百田夏菜子が何か喋るたびに「ロックファンの皆さま〜」と言っていたのが妙に印象的でした。「アイドルの底力を見てください!」とも。全体としてはおそらく大多数を占めるであろう初めてももクロを見る人たちにインパクトを見せつけることを重視したようにも映りました。
 ラストの怪盗少女では大砲からボールが飛びまくりで、最後は紙テープ大発射で盛況のうちにステージを終えました。ステージ周りで見ていたオーディエンスの数も呆れるぐらいにいたそうで、特にOcean StageではJamiroquaiが出演キャンセルになったこともあって後にネットでアップされた写真を見る限り、すごいことになっていたようです。
 自分としてはステージが見えなかったこともあってか昨年見たフリーライブの方が印象強かったです。楽曲も今回よりその時の方が良かった印象もあり。ですが今回初めてももクロを見た人にとっては記憶の中に深く刻み込まれた存在になったのではないかと思います。モノノフたちも含めて。
バトル アンド ロマンス / ももいろクローバーZ (CD - 2011)

 以上です。ももクロが終わった後もRiahnaがステージをやっていましたが途中からになりましたので、ちょっと唐揚げを買って食べながら聴いた程度でそのままステージを後にしました。それにしても今回のサマソニは色々な意味で徒労感でいっぱいです。屋外フェスである以上天候のリスクはつきものですが、さすがにこのゲリラ雷雨には本当に参りました。これによってJRも一時止まったそうで、夜の9時10時になってもダイヤは大きく乱れていました。ステージはともかくとしても、こういう経験は貴重な経験ではあるとは言え、やっぱり二度と遭遇したくないというのが偽らざる本音です。運営面で言うとやはりステージ再開時の誘導や変更のお知らせなどに課題は残りましたが全てが不規則な事態なわけですし、雨が降る前に中断を決断しただけでも良かったと言うしかないのかも。

 ただTwitter上でも話題にのぼりましたが撮影禁止なのに撮影する人がいくらなんでも多過ぎですね。ただ撮影するだけならまだしも、特にそれをTwitterに載せるのは本当にいかがなものかと思います。海外のフェスは撮影OKの所が大半らしいので、そう考えると日本が厳しすぎるだけなのかもしれないですがそれでも主催者の指示には従うべきでしょう。まあサマソニの運営が云々と言われるとあまり返す言葉はないですが、これだけTwitterでステージの写真が出回ってるのを見ると、来年以降はもうちょっと規制を強めた方がいいような気がします。そもそも撮影者は機材没収・その場で写真を消してもらうという案内をしている割にスタッフが注意さえもしていなかった印象の方が強かったですし。もう少しオーディエンス側もマナーの意識は高めた方がいいんじゃないかなという思いは少し持ちました。

 とは言え来年もおそらく舞洲でサマソニが行われることでしょう。今回のこともありますし、おそらくかなりの高確率で次回もこちらに足を運ぶことになると思います。少なくともPerfumeが出てくる日には。それでは皆さま本当にお疲れ様でした。

posted by Kersee at 10:00| Comment(2) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大阪土曜日、まぁ色々大変だった様ですねぇ。ジャミロクワイはドタキャン、ピットブルも機材がアウトでキャンセルだったとか。
あそこは埋立地で、野外会場も地面がほとんど土で水はけも悪かったりしそうで、アクセスの件も含めてやっぱりフェスを開催する会場としては色々問題ありますね。他に適当な場所がないというのもありますけど。
しかしそういう一大事に直接ぶち当たってエピソードを作ってしまうのも、Perfumeは「何か持ってる」という事でしょうか(笑)

ちなみにGym Class Heroesは私が大阪会場に行った2007年にも確か来ていて、後で見りゃ良かったなと悔やんだ記憶があります。

Posted by aipo at 2012年08月20日 17:58
>aipoさん
 ジャミロクワイはどちらにしてもドタキャンだった可能性否めないですが…。しかし大阪は他に会場がないんですよね。インテックス大阪とかじゃキャパ的に無理なのは明らかですし。Perfumeは…まあ持ってるということにしましょうか(汗)
Posted by Kersee at 2012年08月20日 22:34
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