2013年05月22日

2013.5.22「SAKANAQUARIUM2013 sakanaction」 in 大阪城ホール

 3月に発売されたアルバム『sakanaction』を受けての全国ツアーもいよいよ大詰めを迎えました。今回は5月22日に行われた大阪城ホールでのライブレポを書いていきます。なお個人的には4月10日のKBSホール公演にも参戦しているので、その時の様子も合わせてこちらに記述します。なおセットリストはアンコールを除いて両公演とも同じ内容でした。

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 4月に行われたKBSホールは横に広いライブハウスという雰囲気で勿論オールスタンディング。収容人数は1000人ほどなので、一番後ろの方にいてもメンバーの姿が大変に近く感じるという会場だったんですが今回の大阪城ホールは当然ながら非常に大きな会場でキャパは1万人超。さすがに先週の幕張メッセの2万人より少ないとは言え関西では最も広い部類の会場であることは間違いありません。オーディエンスの顔ぶれも前者は若者の方が目立っていた気がしましたが今回は非常に幅広め。若い人は勿論会社帰りの人、子どもを連れた人、典型的な大阪のおばちゃんから外国人までいました。なお今回の自分の席はスタンドのCブロック中程。ステージから見て正面より若干右寄りで、全体の演出が非常にはっきり見える位置でした。

 さて開演します。これはおそらく幕張とこの大阪だけの演出でしょうか、映画っぽいオープニングの映像からスタートしました。またこの2会場での演出として6.1chサラウンドシステムたるものも導入していましたがこちらに関しては後述します。少なくともKBSホールでオープニングの映像演出があった記憶はないです。そもそもビジョンもなかったわけですし。

 やがて水に潜るような映像・効果音「intro」が流れてそのまま徐々に「INORI」の演奏に入ります。アルバム『sakanaction』と同じ始まり方ですね。ステージはまず横並びの配列。アップルコンピュータがメンバーの目の前に並びます。そしてそのまま「ミュージック」。ステージが真っ暗になった次の瞬間にバンド演奏に入ってクライマックスとなる場面は早くも今ライブの名シーンと言える状況。そしてそのまま「M」「アイデンティティ」「ルーキー」と大変にアッパーなチューンで早くも全速。「アイデンティティ」と「ルーキー」の繋ぎの部分もまた恐ろしいほどに作り込まれていまして、サウンド面では前曲のラストと次の曲の冒頭がそのまま重なった内容、視覚面では「ルーキー」が始まると同時に一斉に広がる黄緑色のレーザー光線。サカナクションのライブにおけるレーザー光線の演出はもはやおなじみの恒例行事と言い切れる内容ですが、あらためてスタンドから見渡すとやはり圧巻の一言に尽きます。

 続いて「multiple exposure」「mellow」「ボイル」「アルデバラン」「なんてったって春」と最新のc/w曲や今回のアルバム収録曲が次々と演奏されます。一曲ごとに胎動をイメージしたような映像や、「アルデバラン」などではステージの風景をそのままドット絵にしたような映像が映し出されるなど大変な工夫を凝らしています。聴く分にはやや落ち着いた楽曲が続くので、その分メンバーの演奏と映像演出で二重に堪能してもらおうという試みにも思えました。そして「アイデンティティ」c/wの「ホーリーダンス」も演奏。

 さらに「僕と花」を熱唱後の「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」「ネイティブダンサー」は冒頭と同様に横一列ダンシングスタイル。「ネイティブ〜」も曲後半からいつの間にかバンドスタイルに戻るというパターン。この曲でのレーザービーム演出も長年の恒例になりつつあります。本当にいつ見ても見事なものだと感心。

 終盤は「アルクアラウンド」「アドベンチャー」「Aoi」「夜の踊り子」。アゲアゲな楽曲4連発。さすがにこの4曲になるとレーザービームなど光線演出は控えめで、臨場感のある演奏と歌唱が6.1サラウンドの音響によって直に伝わります。今回はステージ前だけでなくそれ以外でも様々な場所にスピーカーが設置されていました。スタンドで地響きを感じさせるような重低音というのもなかなかないでしょう。「Aoi」では勢いに乗った演出ありで、KBSホールでは紙吹雪みたいなものが舞う内容で、今回の大阪城ホールはサビで風にのって水色の大きなテープみたいなものが立つ演出。音楽番組あたりでもたまに見る光景ですね。「夜の踊り子」ではPVにも出てきた和服姿の踊り子2人がダンサーとして参加しました。ここまでボーカル山口一郎が発した言葉はオーディエンスをアゲさせるフレーズと感謝の言葉だけ。徹底的に演奏と演出にこだわった内容で一気に本編が終了しました。
 
 アンコール。「ストラクチャー」の演奏ではラララララというオーディエンスのコーラスに乗せてボーカルの一郎が踊ります。そしてMCに入ります。サカナクションは今年で活動7年目、最初に大阪に来た時は対バン形式で300人程度のキャパだったのが今回1万人を超えるオーディエンスということにあらためて感謝、そして大阪での思い出を語るトーク。「大阪のお客さんは非常にテンション高くて私たちも成長させてもらった」というのがベースの草刈愛美の談。そして大阪でこの曲を演奏するといつも間違えてしまうということでそのタイトルを言った時に演奏を求める大歓声。そしてそのまま演奏。「ナイトフィッシングイズグッド」。2ndアルバム『NIGHT FISHING』収録の、いわゆる初期の名曲。この時期の楽曲も演奏される機会がやはり少なくなりました。他はもう「アドベンチャー」「ネイティブダンサー」、そしてKBSホールでもアンコールで演奏した「三日月サンセット」くらいでしょうか。あらためて聴くと編曲が最近よりもかなりシンプルに作られているような気がしました。

 そして山口一郎が語るMC。まず今回本人イチオシのグッズという触れ込みの「UROCO マルチバッグ」が大変に売れていないそうで、4月の時点ではキャパ2000人の会場で13個しか売れていない、今回の時点では20000収容の幕張で1000売るのがやっとで在庫1万超という状況だそうです。何個かに本人のサインを入れていたり、オークションで後々出せばレアグッズとして高く売れるかもと宣伝したり(実際3000円のグッズが2万円以上になっていたらしいです)していました。

 更に今回のツアーを受けて今後の意気込みを非常に熱く語ってくれました。テレビに出たことで子ども連れのお客さんが増えた音楽を楽しむのに年齢は関係ない音楽というものを直接体感してほしい、そのためにはライブに来てもらえるお客さん全てが楽しめるような演出・工夫をしたいライブに関わっている全てのスタッフに感謝ライブでもタイアップのテレビなどでもどんなシチュエーションであっても自分たちの全力を出し切りたい、全ては本人自らが語った通り「マジメな性格」そのもの、だからこそその喋りから熱さを物凄く感じました。ラストはこちらもまたアルバムと同様「朝の歌」の演奏で締めます。歌声や演奏、そしてその姿が大変に美しかったです。メンバーがステージから去った後にもエンディングのスタッフロールが流れました。このツアーに携わった全てのスタッフ、そしてYour Name→" "というテロップでの終わり方。MCでは仕切りに”僕たち私たちサカナクション”という接頭詞をつけた形で自分たちのことを喋っていましたが、その”僕たち私たち”というのはライブや音楽制作に携わる全ての人たち=チーム・サカナクション、そしてそれを超えたライブでのオーディエンスやCDを購入してくれた方々を含んでいるのかもしれません。いずれにしても風のように過ぎていって、あっという間の幸せな時間でした。


 サカナクションのステージ自体は夏や年末のロックフェスで何度か見ているんですがワンマンライブは今ツアーでの参加が個人的には初めてでした。やっぱり素晴らしかったですね。ステージや演出もそうなんですが何よりも山口一郎を初めてとするメンバー・スタッフの姿勢が本当に素晴らしいと、特に大阪城ホールのアンコールMCで非常に強く感じさせました。色々と新しい要素を取り入れてステージにいる全ての人を楽しませるという考えはおそらくチーム・サカナクションが続く限り変わることはないでしょう。来年以降のステージもどんな内容になるのか本当に楽しみです。言うことなしでした。本当にありがとうございました!

SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy -LIVE at MAKUHARI  MESSE-(DVD通常盤) / サカナクション (出演)シンシロ(通常盤) / サカナクション (CD - 2009)NIGHT FISHING / サカナクション (作曲); サカナクション (演奏); 山口一郎 (作曲) (CD - 2008)
posted by Kersee at 19:00| Comment(0) | ワンマンライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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