2013年07月13日

2013.7.13&7.14 BBQ in つま恋〜僕らのビートを喰らえコラ!〜 in ヤマハリゾートつま恋多目的広場(その1)

 多くの芸能人を抱える芸能事務所・アミューズ。そこには多種多様なミュージシャンが所属しています。今年アミューズは創立35周年を迎えました。かつて2006年に桑田佳祐主宰で”THE 夢人島Fes.”が今回の会場の近く、浜名湖ガーデンパークで行われたことがありましたが今回はポルノグラフィティ主宰で、それ以来の事務所単位のフェスになったようです。普段事務所仲間でポルノを中心にバーベキュー大会が開催されているそうなんですが、今回は普段応援して頂いているファンをそれに巻き込もうということで、こういうフェスが作られたという話だそうです。

 さて今回の会場であるヤマハリゾートつま恋は音楽ファン、特に野外フェスに参戦する方々にとっては大変に歴史的に意義深い会場でして、大規模野外音楽コンサート発祥の地と公式ページでも書かれております。1975年に行われた吉田拓郎とかぐや姫のジョイントコンサートは現在でも邦楽界における重大な歴史的出来事として語り継がれています。近年はap bank fesの会場としてお馴染みでしたが今年は開かれないようでして。ポルノグラフィティは一昨年9月に”つま恋ロマンスポルノ'11 ポルノ丸”という単独ライブを開催しています。ap bankの出演も過去に2度あるので彼らにとってはゆかりのある場所ですがそれ以外のアーティストにとっては初めてのつま恋になるそうです。

 今回のステージはメインとサブの2ステージ制。メインがセッティング中に2つあるサブステージの片方が稼働するという、a-nationや昨年まで行われたHIGHER GROUNDでも見られる方式ということになります。2日間行われましたがほとんどの出演者が両日で共通していて、セットリストも2日双方同じアーティストもいたので今回は1日目と2日目両方で起こったことを2記事に分けて書いていきたいと思います。サブステージは全員両日出演・同じセトリだったんですが1日目と2日目で出演時間が違うアーティストがいたので、出演時間順ではなくサブはサブでまとめて書く形式にしたいと思います。ちょっと分かりにくい前置きになったかもしれませんが、とりあえず書いていきます。

・開演前(会場についての説明含)
 つま恋会場の最寄り駅は掛川駅。新幹線も停まる駅なんですが静岡と浜松の中間地点ということでこだま以外は止まらず、また駅の規模も決して大きくありません。今回のフェスはなぜかクロークが設置されていないということもあって、コインロッカーが非常に少ない掛川駅では一口500円で臨時にクローク荷物預かりサービスを実施していました。ap bankでは一応設置されていたそうですが2年前のポルノライブでもクロークはなかったそうで、その時もおそらくやっていたんでしょうか、大変手際良く列が進行していました。サマソニ大阪も少し見習って欲しいものです。シャトルバスは浜松を基点とする遠州鉄道バスを中心に50台以上の路線バスが稼働。混雑はあったもののこちらも毎年やっているであろうだけあって大変スムーズ。駅から会場までは約15分〜20分。1日目は8時半頃駅に到着、9時くらいにシャトルバスに乗ったのでそこまで混雑はしませんでしたが2日目は10時台に駅に着いたのでかなりの長い列が作られていました。おそらく2日目の時間帯が入場のピークだったのではないかと思います。

 つま恋の駐車場から入場門まではおよそ5分〜10分、さらに入場門からライブエリアまでは20分くらいの距離でしょうか。その途中にフードエリアやグッズエリアがありますがフードエリアからライブエリアまでは10分くらいは歩く計算で、ちょっと遠いという印象もありました。ステージ入り口が後方一箇所しかないのでやや回り道を強いられる設計になっています。昨年のap bank fesのマップと比較するとFOOD AREA Pihaがあった所にグッズエリア、kotiがあった所がフードエリアになっています。またタイムテーブルも今回余裕が少なかったので、フードエリアを楽しむにはステージをある程度犠牲にする必要もあるので難しいところです。水分補給という意味ではライブエリア内にファミリーマートや森永乳業が出店していたのでほぼ問題はなかったですが(水分だけでなく食べ物もありました)。なおフードエリアではファンクラブ会員限定の大抽選会も開かれていました。

 ステージに目を移すと今回は前から順番にスタンディングのA、B、Cとゆったりエリアの4エリア制。ゆったりエリア以外はスタンディングということでライブ中の座りやレジャーシート禁止なんですが、ブロック内後方では比較的スペースがあったのでサブステージのパフォーマンス中に座って休憩している人はそれなりに多くいました(自分含め)。ゴミや写真撮影等のマナーの面では概ね問題なかった印象があります。さすがにラストに打ち上がる花火は撮影していた人多かったですが(これまた自分含め)。基本的に規制という面では色々書かれていますがそれなりに緩い雰囲気だったようにも感じました。なお私は1日目について言うとBブロック後方、2日目はAブロックで細かく場所を変えつつ観戦しました。

 開演前の約30分はBBQの公式キャラクター「馬場久(ババキュー)」が映像を通して客イジリ。カメラに映ったお客さんに色々なことを要求して自分たちで楽しんで、いやオーディエンスを楽しませていました。仕事中のスタッフにまでPerfumeっぽいダンスを要求したり、カップルにアツアツな所をアピールしてもらったり高校生クイズみたいに出演アーティストに関する○×問題を出したり、などなど。ちなみに休憩中にもやっていたそうです。

 というわけで12時からステージ開演。バーベキューの映像からポルノグラフィティの2人がビジョンで登場して、右手をジョッキに見立てて「乾杯!」というコールでBBQ in つま恋が開幕します。


・WEAVER
 両日ともトップバッターを務めたのはWEAVER。2年前に万博のイベントで見た時は15分くらいしか持ち時間がなく、制約も多かったことでイマイチ良さが分からずじまいでしたが、いやいや素晴らしかったです。3人組のユニットなんですが、ボーカルの杉本雄治は凄いですね。ピアノ演奏をメインにギターまで弾いちゃったりしてますし、そのピアノ演奏もまたとんでもない内容ですし。彼がギターを弾いている間にベースの奥野翔太が代わりにピアノを弾く場面まであったりでとてもじゃないですが3人組の演奏とは思えなかったです。3年くらい第一線でやっている割に今までほとんど彼らの曲をちゃんと聴いてなかったんですが、これを機会にあらためて聴こうという感想をあらためて抱きました。
 内容は初期の楽曲「トキドキセカイ」の後に今ライブのために編成されたスペシャルメドレー、直近の新曲「夢じゃないこの世界」というセトリ。「トキドキセカイ」では両日とも1曲目から思わずピアノの上で歌うというテンションの高さ。繰り返しになりますが楽曲以上に演奏が特に印象に残りました。特にインストの演奏は凄かったですね。歌うよりもそっちをメインにした方がいいのでは、とまで思えるくらいの内容でした。スペシャルメドレーということで、途中「波乗りジョニー」「メリッサ」の演奏もさりげなく入っていて、見事なものでした。
Handmade(初回限定盤)(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition] / WEAVER (CD - 2013)Tapestry / WEAVER (CD - 2010)夢じゃないこの世界(初回プレス盤) [Single, Limited Edition, Maxi] / WEAVER (CD - 2013)

・高橋 優
 こちらも2年前の万博で見て以来久々に見ることになりましたが、今年の楽曲「(Where's) THE SILENT MAJORITY?」「同じ空の下」の充実そのままにライブパフォーマンスも素晴らしい内容でした。
 セトリは両日とも同じで上記2曲と「現実という名の怪物と戦う者たち」「福笑い」、計4曲。とにかく非常にテンションが高くノリノリのステージでした。「現実と〜」の演奏では左右のステージを走り回りながら歌っていました。1日目もそうですが2日目はそれ以上に盛り上がっていたように思います。
 MCでは自他ともに認める晴れ男ということですが1日目は若干小雨混じりの天候で、2日目に自らそれを言及した時に、結構雲がありつつも一応天気は晴れということでちょっと安堵していた様子でした。まあ1日目は1日目で「こういった音楽のイベントをやるにあたってはちょうどいい天気だと思います!」と言ってましたが。
 ところで今回ビジョンではアーティストごとに歌詞テロップの有無が分かれていました。前ステージのWEAVERではなかったのですがこの高橋優ではテロップが表示されていました。この辺りは出演アーティストによって基準が一定していなくて、また一緒に歌うにはいいとしてもライブビジョンとして見るには邪魔という意見も間違いなくありそうで、評価するには少し難しいところです。RIJやサマソニといった一般的なロックフェスでは絶対にない演出なので、そういう人から見ると違和感の方が先立ったでしょうね。
BREAK MY SILENCE(初回限定盤) [Limited Edition] / 高橋優 (CD - 2013)リアルタイム・シンガーソングライター / 高橋優 (CD - 2011)

・NICO Touches the Walls(1日目のみ)
 メインステージ3番手は1日目と2日目で出演アーティストが違っていて、まずは1日目のNICO Touches the Wallsについて書いていきます。
 まずはこの季節にピッタリの「夏の大三角形」熱唱でスタート。続く「THE BUNGY」「チェインリアクション」では裏拍のリズムで刻まれる中の演奏に舌を巻きます。メンバーそれぞれが色々な楽器を持ち寄ってリズムを刻むシーンもあったりで大変に楽しい時間が展開されました。そして直近の新曲「ニワカ雨ニモ負ケズ」が演奏されましたがこれがこの日の天候と完璧にマッチしている選曲でして。過去にもライブで新曲を初めて聴くというシチュエーションには何度も遭遇していますが、個人的にはその中で一番素晴らしい楽曲じゃないかなと思いました。歌詞の発想や構成など群を抜くレベルで2013年の楽曲の中でも最上位に入る内容だと思いました。そしてラストは「手をたたけ」。これはもはや夏フェス名物として定着する勢いですね。このパフォーマンスを見ないと夏を越せないという域にまで達しているような気がします。昨年HIGHER GROUNDで初めて見た時に凄いステージだなと思いましたが、今回はそれ以上の感想を持ちました。また来年の夏も彼らのステージをフェスで見たい、そう思わせる内容でした。
ニワカ雨ニモ負ケズ(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition] / NICO Touches the Walls (CD - 2013)Shout to the Walls!(初回生産限定盤)(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition] / NICO Touches the Walls (CD - 2013)HUMANIA(初回生産限定盤)(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition] / NICO Touches the Walls (CD - 2011)

・FLOW(2日目のみ)
 2日目はFLOWが登場。アミューズ一番のパーティーバンドということで終始ハイテンションなステージでした。赤い服装で決めた5人、早速「贈る言葉」の演奏でスタート。最初からタオル回し演出で飛ばしまくります。そして「DAYS」、9月4日リリースの新曲「常夏エンドレス」の2曲を披露。今年は活動10周年、リリースされたアルバムにもある通り”FLOW the MAX”というコンセプトを掲げているそうで、(メンバー)「つま恋 THE!」(観客・Xジャンプをしながら)「MAX!」というコール&レスポンス演出もあり。そして今年カバーしたこれまたお馴染みの名曲「CHA-LA HEAD-CHA-LA」、ラストは定番の「GO!!!」で締めます。風船っぽいもので作られた骨付き肉のような物を持ちながら、最後はそれを観客席に向かって放り投げます。手にした人にとっては一生の思い出になることでしょう。こういうフェスらしい定番曲満載のセトリで、パフォーマンスはさすが10周年ということだけあって言うことなしの内容でした。意外とここ数年のFLOWはロックフェス出演が少ない気がするので、また機会があったら他のフェスでもあらためてステージを見たいですね。
FLOW THE MAX!!!(初回生産限定盤)(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition] / FLOW (CD - 2013)FLOW THE BEST ~Single Collection~ (通常盤) / FLOW, KOHSHI, KEIGO, TETSUYA TAKEDA, KOHSHI ASAKAWA, KEIGO HAYASHI, IWASAKI, TAKE, Seiji Kameda, TERRASSY, KOICHI TSUTAYA (その他) (CD - 2006)FLOW ANIME BEST / FLOW (CD - 2011)


 ここでサブステージの内容もやや簡単にレビューしていきます。基本的には1アーティストにつき3曲、約15分の持ち時間でした。

・HaKU
 1日目は16時台(flumpool〜Perfume間)、2日目は12時台(WEAVER〜高橋優間)に登場。簡単に言うと節度のある凛として時雨、という感想でした。それ故に見る人の印象にはかなり残りやすいバンドだったように思います。ちなみにベースは女性の方でした。それにしても最近はベースに女性を起用するバンドが増えてきましたね。Base Ball Bear然り、サカナクション然り、凛として時雨然り。

・多和田えみ
 1日目は15時台(ONE OK ROCK〜flumpool間)、2日目は13時台(高橋優〜FLOW間)に登場。両日とも青いドレスでの熱唱でした。DJを交えてのR&B風ナンバーや珠玉のバラード「ねぇ」など3曲を披露。美しい声で歌いあげていました。

・Hemenway
 1日目は13時台(高橋優〜NICO Touches the Walls間)、2日目は15時頃(ONE OK ROCK〜flumpool間)に登場。楽曲としてはあまり特筆すべきものはなかった気がしましたが、ギターを初めとした演奏技術はかなり高かったという印象を持ちました。

・MONOBRIGHT
 1日目は12時台(WEAVER〜高橋優間)、2日目は15時台(flumpool〜Perfume間)に登場。4、5年くらい前に見て以来なので相当久々にステージを見たのですが良い意味で相変わらずと言った印象でした。当時は脱皮して白シャツからカラフルなシャツに変わった記憶があるのですがいつの間にか白シャツに戻っていました。1日目は新曲初披露という触れ込みでバンド生演奏の「チョコレイト・ディスコ」、2日目は恋文を読み上げるという体でPerfumeのステージの直前に「ultra soul」をやるという暴挙。2日目はかなりハイテンションで、最後はボーカル桃野陽介が通路を駆けまわってそのまま消えてしまい、他のメンバーがどこに行ったか把握できないまま退場するという一幕もありました。

・Rihwa
 両日ともPerfumeのステージ直後に登場。ドラマ『ラスト・シンデレラ』挿入歌で話題になった「Last Love」とギター演奏しながらmiwaっぽく歌う2曲、という編成。歌声は声量・声質ともに非常に素晴らしく感動的ですらありました。来年同じイベントが開かれるとしたらメインステージで立つことになるんじゃないかな、という予感も感じさせる素晴らしいパフォーマンスでした。楽曲も「Last Love」は当然として他の曲も良い内容で、早くアルバムを聴きたいです。

・MIHIRO〜マイロ〜
 両日ともポルノグラフィティのステージ前に登場。1曲目に歌われた「Baby I love U」はシェネルのカバーのイメージが完全についているので逆に新鮮でしたが元はTEEの楽曲なので結局はカバーです。これを含めたR&B風の楽曲2曲と盛り上げ系1曲の構成。ラストはジャンプや手のフリなどをオーディエンスにかなり求めていましたがポルノ前ということで休憩に充てる方々が特に2日目は結構多い印象があって、そういう意味では少し気の毒なステージにも思いました。


 中盤〜後半のメインステージ、ONE OK ROCK、flumpool、Perfume、BEGIN、福山雅治、ポルノグラフィティのステージは次の記事でレビューします。
posted by Kersee at 12:00| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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