2013年12月25日

2013.12.7〜2013.12.25 Perfume 4th Tour in DOME LEVEL 3 supported by チョコラBB in 京セラドーム大阪・東京ドーム

 さて全国のPerfumeファンの皆さんお待たせしました。10月1日に発売されたアルバム『LEVEL 3』を受けて開催されたドームツアーのライブの模様をお伝えしたいと思います。今回京セラドーム大阪で2公演、東京ドームで2公演、計4公演のツアーでしたが4公演全て参戦させて頂きました。Perfumeの東京ドーム公演は2010年11月3日以来3年ぶり、その時は単独公演でしたが今回は初のドームツアー。その内容を余すところなく詳しく、と書くとそれは難しいのですが(MC的に)ステージを見て思ったこと感じたことをあらためて書き記していきます。



 ドームに作られたステージはメインが球体のどでかいオブジェに覆われていて、そこから三方向にステージが伸びる形。飛島状のステージもいくつかあって、アリーナ席はどこの席が選ばれてもおよそ外れの場所はなさそうな雰囲気。ちなみに私は4日中3日が1階スタンド席、東京ドーム最終日はなぜか1階上のバルコニー席からの観覧になりました。バルコニー席は滅多に入れないところで設備も充実しているので野球だったら最高なんですがことライブを見るという観点で考えるとうーん、という感想になってしまいます。なお音響はドームということでやはり良くなく、特に東京ドーム1階スタンド最後部は音が籠もるわ遅れるわ響くせいでブレるわでどうしようもない状況でした。多分ここより音の悪い会場は日本にほぼ存在しないと思います。バルコニー席は比較的天井に吊るされたスピーカーから近かったので幾分マシでしたが。京セラドーム大阪は東京ドームと比べると音は問題なかったですがこれもスタンド席後方だと反射する音が遅れて聴こえてくる状況でなかなか難しい部分がありました。スタンド席前方〜中盤、あるいは以前足を運んだ時のアリーナ辺りはそんなに苦しい状況ではなかったですが。

 開演時間になると会場から手拍子が入ります。本人出演のチョコラBBのCMがビジョンに流れるとさらに手拍子。これもまたPerfumeのライブ独特の雰囲気という感じがします。やがて照明が消えて会場が暗転すると場内は盛り上がります。今回もライゾマティクス全面協力の元メインステージの球体に映像とナレーションが流れます。そしてアルバム『LEVEL 3』同様1曲目に「Enter the Sphere」の音楽が流れます。迫力のあるムービーが流れて歌パートと同時に3人が登場した場所はその球体の頂上にある非常に高い場所。一節歌った後すぐに下に消えておそらく舞台下を移動という形。三方向に分かれたサブステージそれぞれに小さな膜が作られます。3人それぞれそのステージ下から中に入って「Spring of Life(Album-mix)」。ステージの3ヶ所それぞれ距離があり、間奏の振り付けをどうするかが見どころでしたがそこはビジョンの3分割でうまく表現します。今回のビジョンの使い方は非常に凝っていて、3人同時の表情を一画面で見せる場面も非常に多かったですね。早くもDVD・ブルーレイの発売が待ち遠しくなるわけですが。そして再び舞台下に消えてメインステージの大きな球体が少しずつ開いて中から3人が踊りながら出てくるという演出、曲は「Magic of Love (Album-mix)」。序盤からドームならではの大規模で凝った仕掛けが惜しみなく繰り広げられていました。

 深々と歌終わり後の挨拶、そして3〜4万人がPerfumeです!と一緒に応えるおなじみの自己紹介の後は相変わらずの自由過ぎるMC。4回とも内容が全く違うわ話にこれと言った傾向がないのでちょっとここではまとめきれませんが相変わらずのMC力で最終的にはやはり時間が押しているという指示がスタッフが出るというオチが繰り広げられました。今年の活動を振り返る、あるいは中田ヤスタカが初めてライブに全面協力して今回のアルバムも完全にそれを意識した作品であるといった内容は概ね最初の方で語っていたように思います。そして各ライブで共通していたのはチーム分けという名の声出し。オーディエンスを3つのチームに分けてメンバーの指示のもと「Yeah!」と言ってもらう内容。なお4日間の打ち分けは以下の通りでした。
大阪1日目:「玉ねぎ」チーム、「パン粉」チーム、「ひき肉」チーム→「ハンバーグ」で全員レスポンス
大阪2日目:「梅」「昆布」「明太子」→おにぎり
東京1日目:「チキン」「シチュー」「ビスケット」→クリスマスイブ
東京2日目:「赤」「白」「黄色」→P「どの花見ても」客「綺麗だな〜」(童謡「チューリップ」より)
 なお理由は大阪1日目はあ〜ちゃんの親友近藤春菜(ハリセンボン)の好きな食べ物、大阪2日目はのっちの髪型、東京1日目はそのライブの日取り、東京2日目は…よく分かりません(汗)

 そんなMCの後でアルバムから「1mm」「Clockwork」のパフォーマンスはクールそのもので全くMCとは違う雰囲気でした。「1mm」はPV同様に歌詞が表示されるビジョン演出。「ポイント」は3人がそれぞれサブステージに向かい、歌っている間に床がせり上がってそのまま離れ小島に移動する演出。大きな会場ならではといった内容で見応えありましたが小島は2つだけ、まん中にいたのっちは元いた所に床が戻って歌い終わった後にそのまま一人だけ移動。したがって他の2人は「夢の架け橋で移動しました」と宣言する中のっちは一人だけ「私は自力でここにたどり着きました」というオチがつきました。

 離れ小島にそれぞれ3人が立ってMC。こういう形でのMCは今までになく、マイク無しでお互いの名前を呼びかける場面もありました。所謂客いじりの時間はこの時が一番多かったように思います。新婚旅行でこのライブに来る人あり、ダンスコンテストに出場した外国人もあり、中田ヤスタカコスで参戦する者もありでオーディエンスの個性も相変わらず様々。そんなやり取りを経た後あ〜ちゃんが金縛りについての話をします。少なくとも4日中3日は多少内容を変えてこのテーマの話をした後本人が今回のアルバムの中で一番思い入れのある曲ということで「ふりかえるといるよ」を披露する形。これが終わった後は準インスト曲とも言える「Sleepy Beauty」。これはライブステージというより映像のバックに流れているという内容で、その映像はライブ期間中外に設置された「3D Scan System for Perfume」で撮影されたオーディエンスを利用したもの。多くの人のCGが一体化して3人の姿になったり、Perfumeの一人一人がCGスキャンされた人をつまみ上げたり。大変迫力のある内容を見せていました。

 その後は「Party Maker」。リフトを使った大きなメインステージで3人が踊る姿はものすごい迫力、ドーム全体がクラブハウスになったような雰囲気で会場大盛り上がり。照明や映像の技術もまさに時代の最先端をいくものといった趣でものすごくカッコよかったです。その後の「Spending all my time (Album-mix)」もカッコよく決めて、そして真っ白の姿で登場した衣装はなんと曲に合わせてカラフルに光るといった内容のもの。これはカンヌの広告祭でも披露されたらしいですがまあこれは今まで見たことないくらいの衝撃がありましたね。この衣装も凄かったのですが次にやった曲がまさかの「コンピューターシティ」。これは正直今回のツアーでやることを全く予想していなかったので初日に見た時はものすごくビックリしました。

 再びMC。東京ドーム1日目では「コンピューター・シティ」についての話もしていて、この曲が彼女たちにとって非常に大きな意味を持つ楽曲ということを語っていました。この次も古くからの人気曲「エレクトロ・ワールド」、そして「ジェニーはご機嫌ななめ」では乗り物に乗ってボールを投げるという演出。3コーラス歌うのはかなり珍しくこちらも驚いた方々が結構いらっしゃいました。メインステージの反対側、ドームでいうとホームベース付近に位置している小さいステージに移動して「ワンルーム・ディスコ」。その後ふたたびMC、日によって異なるメンバーが、かわいくてチャーミングなものの実のところ全く似ていない、そしてのっちの場合「早よ乗れや」と本家では絶対言わないセリフを放つなど随分と粗っぽいドラえもんのモノマネをして再び乗り物に乗ることを促し「未来のミュージアム」を披露。乗り物から降りてメインステージのまん中でちょうど最後の決めポーズを取るという演出でしたが京セラドーム大阪初日ではそこにたどり着くまでに曲が終わって無理矢理ポーズを取るという一幕もありました。

 そしておなじみP.T.A.のコーナー。リズムに合わせて手拍子したりコール&レスポンスしたりするもうお馴染みのコーナー。今回のポイントはクリスマスということでシャンシャンシャンシャンと鈴の音を真似てもらうシーン、そこで日替わりのクリスマスソングをあ〜ちゃんが歌うという内容、これが一つ。もう一つは「サンタ」「トナカイ」とメンバーが考案した振り付けでみんなで踊ってもらうシーン。あ〜ちゃんが不規則に「サンタ!」「サンタ!」「トナカイ!」「サンタ!」と連呼するのでメンバー2人でさえもついていけなくなりそうなシーンもあったり、更に突然「靴下!」「雪だるま!」など台本にないシーンまで飛び出してしまったりとなかなか難易度高かったですが周りを見る限りなんだかんだでついていけていた人は相当多かったような気もしました。手をグルグル回してポーズを取る「グルグルグル、トントン」のリズムもなぜか途中で「ぐつぐつ煮込み、ハンバーグ!」の歌詞が入ってしまったりと自由度は今までのPTAのコーナーを振り返ってもかなりの内容だったように思います。もちろん上の歯下の歯のくだりやサバイバルダンスからウルトラソウルの流れもあり。そんなPTAのコーナーの後で「だいじょばない」という激しいダンスステージをこなすというのもまた凄いなぁと思うわけです。

 その後はラストスパート、「ポリリズム」「チョコレイト・ディスコ」という往年の名曲の披露。紙テープが飛ぶ演出もありました。そして最後の曲の前にまたMC。これがラストのMCということで3人がそれぞれ挨拶。主に語っていたこととしては、「3年前の東京ドームは次の日の朝のニュースで立ったんだ…という思い出だったけど今日はすごく楽しい」「海外で色々なステージに立ったからこそまた強くなれた気がする」「日本でこれだけ応援してくれる人がいてくれて本当に嬉しい」「この3人で本当に良かった」「まだまだ見捨てないでついていってね」などなど。あ〜ちゃんがラストのMCで涙を見せるのはもはや恒例行事といった感もありますが東京ドーム最終日ではかしゆかにも涙がありました。のっちは涙を見せず喋った時のあ〜ちゃんの一言、「こういう時ののっちは頼りになるね」。そしてラストはJPNツアーで感動を呼んだこの曲、会場の全員が一斉に手を上げて始まる「MY COLOR」。観客と演者が一体となるこの演出、今回のツアーでも「お客さんと一緒になってライブを作り上げましょう」ということを何回も喋っていました。この「MY COLOR」はおそらくその究極の形態ではないかと何度見ても感じてしまいます。

 アンコールは羽根をつけた真っ白な衣装で、天使をイメージした内容でアルバムのラストナンバー「Dream Land」。激しい振り付けは全くなしに生歌での歌唱、照明の雰囲気も相まって大変幻想的な雰囲気でした。曲の終盤には3人の直筆メッセージが書かれた白い風船が次々と落ちてきました。その間に3人はそのままメインステージの球体に入って幕が閉じられます。SEE YOU NEXT LIVEという文字が緑のレーザービームで表記されるという終わり方。これ以上美しいライブの締めというのもそうはないような気がします。


 今年行ったライブはワンマンライブが9組15公演、フェスは5イベント計9日参戦で見たアーティスト重複含め合計約80組、フリーライブ5組6回。合わせると今年だけで90〜100組近くのアーティストを見た計算になるのでしょうか。Perfumeのライブは2008年のROCK IN JAPAN FESTIVALが初見で自分にとってはこれが初のロックフェス参戦。様々な素晴らしいアーティストをこの5年間で拝見しましたが、それらを振り返って考えてみてもやはり自分の音楽史にとってPerfumeは欠かせないアーティストであり、またMC・パフォーマンス・演出・ファンの人柄どれをとっても彼女たちを上回るアーティストは存在しないということでしょうか。今回はPerfumeのライブを見る前に様々な一流アーティストのライブを見て、あるいはTOKYO IDOL FESTIVALを中心にアイドルのステージも多くみましたがそれらと比較した上で考えてもこういった結論に落ち着く、いやだからこそPerfumeというアーティスト、いやブランドの偉大さをあらためて痛感した場でもあったように思いました。

 今回のライブは2013年のPerfumeの集大成、そしてこれを強く意識してアルバム『LEVEL3』が作られたということはMCでも事前のインタビューなどでも語られていました。それがセットリストだけでなく演出にも本当に徹底して作り込まれていた、そんな印象も持ちました。どのアーティストでもツアーは最新アルバムを意識した内容になるのが常ですが、ここまで世界観が徹底しているのもあまりないような気がします。次のアルバムは周期的に考えると2年後くらいになるでしょうか、それまでにまたライブツアーなども行われるでしょうか。海外の活動が盛んになっても日本でライブすることの楽しさ・素晴らしさは今回のライブMCでも何度も発言がありました。今はもう一日でも早く次のPerfumeのライブに行きたい、その気持ちでいっぱいです。Perfumeはもう21世紀の伝説として次の世紀にも語り継がれる存在になっているように思います。その伝説はまだ勿論終わっていないどころかむしろ序盤なのかもしれません。だからこそ次のステージがどうなるのか、非常に気になりますね。

posted by Kersee at 18:00| Comment(0) | ワンマンライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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