2014年04月04日

2014.4.4 藍井エイル "AUBE" TOUR 2014 in なんばHatch

 アニメの主題歌をメインに活動している藍井エイルは2011年に『Fate/Zero』のEDテーマ「MEMORIA」でデビュー、その後6枚のシングルと2枚のアルバムをリリースしています。今回は最新アルバム『AUBE』をひっさげての5都市6公演の全国ツアー、その大阪公演となったなんばHatchでのライブの様子をレポートします。



 個人的になんばHatchに行くのは初めてになります。関西ではZepp Nambaと並んで代表的なライブハウス会場ですが案外今まで行く機会はありませんでした。会場に入ると天井も高くて音響が良さそうなイメージでしたが、実際のところ確かに音響は悪くないですが今回はちょっと演奏音を全体的に大きく設定しすぎている印象もあって若干細かい音に関して言うと流れ気味な印象でした。集客は当日券も一応出ていましたが周りを見る限りほぼ満員に近く良好(2階席は開放されていなかったですが)、客層は見る限り90%〜95%くらい男性客といった印象でした。周りの会話を聴く限り出てくるアーティストは概ねアニソン・声優関係の方々。やはりファンはシングルが主題歌になったアニメ『キルラキル』『ソードアート・オンライン』辺りから入った人が多いということなんでしょうか。自分のように純粋に楽曲や歌声などの音楽面から好きになってライブに行くという人は少数派なのかもしれません。

 さてライブはアルバム同様「dawning」のインストから始まって「サンビカ」「近未来交響曲」と早速激しい曲からスタート。バックバンドは多くの作曲を手がけている重永亮介を中心とした5人のメンバー、こちらも見事な演奏で早くも会場をヒートアップさせます。オーディエンスはみんなペンライトやサイリウムを持っていて、その色はやはり青色でした。その2曲が終わった所で一旦挨拶しますがすぐに続けざま「nayuta gride」「サテライト」の演奏。ステージを左右縦横無尽に動き回り、時にはスピーカーの上にも立って盛り上げる藍井エイルの衣装はホットパンツが大変に健康的といいますか何と言いますか。とにかく体全身で歌を表現している印象で、それは間奏中でも全く手抜きなく曲の最初から最後まで入り込んでいたように見えました。

 前半は2曲ごとにMCが入る形。北海道出身ですが大阪はホーム感を感じるという話、たこ焼きならぬえび焼きを食べたという話などなど色々なエピソードを話してくれました。エイルリルフール(これ自分で言ってました)、もといエイプリルフールにちなんだオチのない話をするとブーイングが起きる辺りはさすが大阪のファンという感じでしょうか。「Daydream」「SAILING」→MC→「ユメセカイ」(戸松遥カバー、Sg「虹の音」収録)「翼の行方」「MEMORIA」という流れで進みます。この辺りの曲調は出だしと比べるとややおとなしめ。

 彼女はゲーマーだそうで、特に『ドラッグオンドラグーン』はハマったそうです。そのエンディングテーマを担当させていただけるのは夢のような話というMCの後にその曲「クロイウタ」披露、こちらは打って変わって暗めのバラードを赤いバラを持ちながらの熱唱。そのステージから放たれるオーラは尋常ならざるものがあって、これを見てあらためて今回少なくとも自分の中では神ライブになることを確信しました。そこから「惑星の唄」、この曲のラストのアカペラでの歌唱は鳥肌モノでした。一旦退場してマントのような衣装を羽織った後に「アストラル」「KASUMI」。ここまで当然ながらアルバム『AUBE』中心のセットリストですが、どの曲もトラックで聴くよりも魅力が何倍にも増していたように感じました。この辺りの流れはもう圧巻の一言としか言いようがなかったです。

 再びMCを経て「虹の音」「AURORA」、そして「コバルト・スカイ」「INNOCENCE」「シリウス」という怒涛のシングル曲連発、盛り上がりはまさに最高潮といった具合。「コバルト・スカイ」はタオル回しあり、「INNOCENCE」のラストサビはマイクを向けてオーディエンス全員大合唱。フロント辺りは曲に合わせてジャンプしまくりで凄いことになっていました。

 バンドメンバーとともに一列になって挨拶、「エイ、エイ、ルー!」という掛け声とともに一旦退場。それがそのままアンコールのコールにもなっていました。再登場した後はバンドメンバーの紹介、一人一人色々なエピソードを添えてかなり丁寧に紹介していました。ベース担当の黒須克彦はローリンと呼ばれているそうですがこれは定着しつつあるのだそうです。その他ギター担当がドラえもんやスポンジボブのギターまで収集していたりバンマスの重永亮介は攻略本以上にゲームの裏技を憶えていて記憶力抜群という話などなかなかユニークなエピソード満載でした。

 アンコールの演奏曲はまず「DAY BY DAY」、そしてメンバーが退場した後アコースティックギターの演奏1人が残ってこれもアルバム同様「A New Day」で締める形。藍井エイルだけでなくオーディエンスからも「ありがとう!」の声に満ちた会場、その雰囲気はファンだけでなく歌い手本人も少しでも長くステージに立っていたい、舞台袖に捌けたくないという気持ちにさせるには十分過ぎるほどでした。そしてどこからともなく聴こえた三三七拍子のコール。


 ライブというものは演者と観客が一体になってこそ最高のものになると思いますが、このライブはまさにその最たるものだったと思います。ステージ上のパフォーマンスはまさにパワフルそのもので、力強い演奏と縦横無尽に駆け回るボーカル、そして何より迫力満点の歌唱。楽曲の良さも相俟ってオーディエンスを乗せるには十分過ぎるほどの内容でした。その楽曲群がどことなく1990年代〜2000年代のビーイングを思い出させた部分もあったのでしょうか、個人的には今まで数多く見てきた女性ソロアーティストの中でもっとも「歌姫」という言葉がしっくりくるライブだった、そんなことを中盤あたりからずっと感じました。あと今回はセットリストの曲順も素晴らしかったですね。曲自体粒揃いであることは既に発表された作品が証明していますが、それらの演奏の順番も最高にオーディエンスのツボを心得ているといいますか、そんなことを思いました。あとオーディエンスの反応も素晴らしかったですね。不必要なところで声を上げたり拍手が早すぎたりということが一切なく、一曲一曲を最後までじっくり聴く&盛り上げるということを演者だけでなくこちらも意識していたかのような印象でした。さすがに「INNOCENCE」ではオーイングも起こっていましたがここはまあ定番中の定番ですしアリでしょうか。そもそも歌ってる本人もそれを促してるかのパフォーマンスでしたからね。

 というわけで今回のライブは自分がこれまで見た中でも一、二を争うくらいの素晴らしい内容だったと思います。女性ソロでここまで凄いと感じたのはそれこそROCK IN JAPANで見たSuperfly以来かもしれません。おそらくファンはアニメから入る人が多いかと思いますがもう一般的に歌手として、アーティストとしても十分過ぎるほどの才能の持ち主でしょう。是非彼女の歌を聴いたことない人もアルバムを聴いてもらって、またライブにも足を運ぶことをお薦めしたいです。


posted by Kersee at 19:00| Comment(2) | ワンマンライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エイルさんのライブはまだ行ってないのですが
周りの評判から素晴らしいライブになるのは
容易に想像できましたがまさかカーシーさんに
そこまで言わせるとは・・・
しかも本格的にデビューして二年でそれとは
末恐ろしいです。
自分も絶対に観に行きます。
Posted by カワセミ at 2014年04月05日 15:33
>カワセミさん
 いやぁ本当素晴らしかったです。「クロイウタ」は鬼束ちひろ辺りを彷彿とさせましたよ。是非見に行くことをあらためてお薦めしたいです。
Posted by Kersee at 2014年04月06日 00:53
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: