2014年04月25日

2014.4.25 KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2013-2014 ”斉藤&和義” in 大阪城ホール

 昨年の10月からアルバム『斉藤』『和義』発売を受けた全国ツアーが半年ほど続いている斉藤和義もいよいよ4月29日の沖縄公演でファイナルを迎えます。全部で62公演というロングランらしいのですが、本日はその60公演目、大阪城ホール1日目の公演の様子をレポしたいと思います。




 大阪城ホールは満員御礼とまでは行かなかったものの入りとしては周りに空席もあまりなくかなりのもの、まずは上々といったところ。客層は全体的に見ると主婦層と思われる方が比較的多め、男女比は3:7くらいでしょうか。ほとんどが30代以上といったところで見渡す限り、特に若い女の子は全然いませんでした。「やさしくなりたい」がもう3年前、「やぁ無情」が6年前で「歌うたいのバラッド」になるともう17年前、今年でメジャーデビュー22年目。案外「歩いて帰ろう」辺りから20年近くずっと応援し続けているファンも多いのでしょうか。

 ライブはまずアルバム『和義』のリードナンバー「カーラジオ」からスタート。のっけからロックンロール全開という感じで更に「Would you join me?」が続きます。2曲熱いナンバーが続いた後は2007年のシングル曲「虹」。さすがシングル曲は実にキャッチーに作られているなぁと妙に感心してしまいました。

 彼らしい軽い挨拶を交えたMCの後は5曲連続、「メトロに乗って」「今夜、リンゴの木の下で」「MUSIC」「FIRE DOG」「Happy Birthday to you!」。アルバム『斉藤』『和義』に収録されている新しめのラインナップの中で1999年の「FIRE DOG」が異彩を放ちます。じっくりと聴かせる曲から徐々に攻撃的なナンバーにシフトしていって、それは「Happy Birthday to you!」で真骨頂を迎えます。誕生日をテーマにした曲は数あれど、それを祝う気持ちのカケラほどもない曲はこの曲が唯一でしょう。不穏な雰囲気を漂わせるこの曲は演奏の見せ場が特に多く、また音響が比較的優れている大阪城ホールだけあって余計に心に響くものが大きかったように感じました。どの曲も比較的アウトロが長めに設定されていて、まさに生演奏ライブならではのステージを存分に見せつけていました。

 MCはまずバンド紹介。バックバンドのメンバーはバンマス・ベースの隅倉弘至(初恋の嵐)、ドラムの玉田豊夢(100s)、キーボードの高野勲、そしてギターは藤井謙二(The Birthday)に辻村豪文(キセル)といった面々。ギターは斉藤和義本人も弾くので先ほどの2曲で藤井さんと辻村さんは楽屋待機、その間藤井さんはたこ焼きを1個食べた、辻村さんはハッピーターンズ(例のハッピーターンの高級バージョン)を食べたということで暫しその辺りの話題。あの粉の名前はハッピーパウダーということをせっちゃんは知らなかったそうで感心しきり。ただそれがなんだかコカインみたいという彼の意見には爆笑してしまいましたが。同じくコカインっぽい(あくまでせっちゃん曰くですよ)味の素などキセルの音楽は案外CMで使われていることも多いということでその一節を辻村さんがギターで披露。ちなみにCMでのバンド名は白バックに白い文字で表示されているそうです。というわけでMC中の雰囲気はやはり演奏とは違って非常にユルめ。そして隙あらば下ネタをぶっ込むせっちゃんはやっぱり彼のアダ名の由来そのまんまでありました。

 ユルいMCの後は「天使の猫」「流星」「かげろう」。聴かせるバラード3連発。その淡い心地よさに思わず眠ってしまう人も出ているかもしれない、そんな空間が作られていました。また照明もそれをうまいこと演出していたような。さらに続く「それから」も比較的おとなしい曲ですがこちらは手拍子が入ります。”贅沢なひととき”とはまさにこの瞬間を指していると思わざるを得なかったですね。

 再びMC、ここでなぜかオバマが来ただの小保方氏についてだのの時事ネタ。小保方氏が少しかわいいばかりにマスコミに追いかけ回されて可哀想というのは自分もまさに同意見でした。ただ彼女については辻村さんの方が好きらしくて、彼にSTAP細胞は本当にあるんですか?と訊くと「あると思います!」となぜか自信満々に答えていました。ここでは次の曲をメンバーに振ってもらうというノリがあるようで、今回は藤井謙二の進行で、「卒業写真」をバックに他のメンバーのちょっとした寸劇っぽい物も披露した後に「やさしくなりたい」、当然ながら会場大盛り上がりで座っていた人が多かったオーディエンスもここに至って立つ人続出。

 「やさしくなりたい」、そして続けざまに「月光」も披露した後ジャズの香りを漂わせる「Cheap & Deep」。この曲の歌詞には青いザリガニが登場しますが、それに合わせてかどうかバックにも青いザリガニの大きなオブジェがこの曲から姿を見せました。「I LOVE ME」の演奏も見せ場が大変多い濃い時間帯、そして「Hello! Everybody!」は「ワンモアタイム」のc/wですが早くも今後定番になりそうな予感を感じさせる盛り上がり方でした。ちなみに今回「ワンモアタイム」はセトリに入っていなく、個人的にそこが最も意外な部分だったりします。

 本編ラストは「always」。この曲に関してはバンド紹介直後のMCでこんなエピソードの披露がありました。武道館ライブで映像録画した時にサビの英語詞のコーラスの部分がやや濁って聴こえた為に一人一人声を確認してみると藤井謙二がやや濁らせて歌っていたということが判明。本人に問いただしてみると普段そこは歌ってないもののその時はカメラが入っていたので張り切ってマイクに声を乗せたらこうなってしまったという話らしいです。というわけでそこにも注目して見てましたが、ビジョン見る限り藤井さんちょっとコーラスで該当部分だけマイク遠ざけていたように見えました。気のせいなのかもしれませんが。ちなみにこの日のライブではそのエピソードがMCの度にネタとして使われていました。

 アンコールは今回4曲披露でしたがこれが凄まじい内容でした。まず1曲目はギター弾き語りで「パズル」。これは関ジャニ∞に提供した楽曲のセルフカバーで他の会場では歌われていないことも多いようです。歌い終わった後の一言、「やっと関西で歌えました。あの、アホたちのために」。Twitter上でも関ジャニ∞ファンでこのライブに来た方々の反応がかなりありました。
 次はせっちゃん自らドラムを叩いてメンバー紹介。辻村さんがベース、藤井さんがキーボードといった具合で担当パートをシャッフルした「ずっと好きだった」。冒頭の美味しいギターイントロを披露したのはこのツアーが始まって初めてギターを練習したらしい玉田さん。随分とリスキーな気もしないではなかったですが、このツアーでしか見られないであろうステージを楽しむには十分過ぎる時間帯でした。
 圧巻だったのは名曲「歌うたいのバラッド」。キーボードを主体としたアレンジに歌い終わった後も長く繰り広げられるアウトロ、長さにすると10分近くにもなるでしょうか。ただただ聴き惚れるには十分過ぎるほどの内容でした。そしてラストは約20年間ずっと定番の「歩いて帰ろう」。大盛り上がりの終わり方でまさに言うことなしのステージを最後まで繰り広げていました。


 フェスでは過去に3度ステージを見ていますがワンマンは今回が初参戦。上質の内容になるということは完全に織り込み済みではありましたがやっぱり素晴らしかったですね。バックバンドの演奏も凄まじかったですし、楽曲もロックンロールそのものの内容から聴かせるバラード、時にはジャズなど他ジャンルからの影響を受けた作品もあったりして、これ以上のライブはあるのかというくらいに贅沢な3時間を過ごしたような気がしました。絵になる場面がこれほど多いライブというのもなかなかないと思います。いやぁ、まあ、もう、言うことなしですね。次回のツアーも是非足を運びたいです。
posted by Kersee at 19:00| Comment(0) | ワンマンライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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