2014年04月29日

2014.4.29 FM802 25th ANNIVERSARY 802GO! SPECIAL LIVE "REQUESTAGE12" in 大阪城ホール

 関西の老舗FMラジオ局・FM802では様々なイベントを主催しています。例えば年末に行われるRADIO CRAZYや夏に万博公園で行われるMEET THE WORLD BEATが有名ですが春に大阪城ホールで毎年行われるのがこのREQUESTAGE。今回で12回目を迎えるこのイベントはFM802開局25周年記念という位置づけで行われました。毎年6組ほど出演していて、番組中での「ライブで聴きたい曲」のリクエストをもとに毎回セットリストが決められるイベントということです。今回の出演アーティストは以下の顔ぶれ、それらのステージをレビューしていきます。

 なお大阪城ホールを初めとしてアリーナのステージは細長い部分の端にステージを作って後ろ側に人は入れないというのが常ですが今回はステージを横長の部分に作り、後ろに空間を作ってステージのバックにも人を入れてスタンドを360度開放、合計で13000人の動員といういつもとは違うステージ形式でした。公式サイトの座席表でいうところのステージパターンA・スタンド全開放バージョンといったところですね。Gブロック、Hブロックが今回バックステージ席にあたります。

・SPYAIR
・KANA-BOON
・miwa
・back number
・Perfume
・ASIAN KUNG-FU GENERATION

・SPYAIR
 「OVERLOAD」「現状ディストラクション」という直線的ロックナンバーでまずは会場をおおいに盛り上げます。熱いMCを繰り広げた後4月30日発売の新曲「イマジネーション」、そして「サクラミツツキ」「サムライハート」というセットリストでした。5曲中4曲がアニソンタイアップ、うち3曲が『銀魂』のテーマ曲でおそらくその作品好きな人は大喜びのセトリだったのではないでしょうか。ステージとしてはとにかく全体的に熱かったという印象ですね。演奏も曲もMCも何もかも熱いポップ色の強いパンクロックというイメージが自分の中でつきました。過去のアーティストだとロードオブメジャー辺りが彼らに近い存在とも言えるでしょうか。総じて盛り上がったステージですがこの5曲だけを聴く限り楽曲の幅はお世辞にも広いという印象は持てなかったので、そこが今後の課題なのかなという気もしました。


・KANA-BOON
 登場時の歓声からして凄かったのですがステージも物凄かったですね。「ないものねだり」「1.2. step to you」でまずは始まりましたがボーカル・谷口鮪の独特の声と思わず踊りたくなるようなリズムの作り方と歌詞の言葉選び、その全てがセンスに満ち溢れているとあらためて聴いていて感じました。特にこのリズムはライブの盛り上げという意味では完璧にハマっていて、思わず体を動かさざるを得ない状況でした。
 MCではコピーバンドを作るほど憧れの存在であったASIAN KUNG-FU GENERATIONと共演できたこと、そして2年前の同じ日にアジカンのライブのOpening Actを務めていて、いつか共演という形で一緒のステージに出ることを目標していたことが今日実現できてものすごく嬉しいということを話していました。2月発売の「結晶星」、そしてKANA-BOONの鬼才っぷりが物凄い形で表れている「盛者必衰の理、お断り」、5月発売の比較的ストレートな新曲「フルドライブ」の計5曲披露でした。
 これだけ楽曲・アクトが素晴らしければ会場が盛り上がるのはまさに当然の理といったところで、メジャーデビューしてから僅か1年とは思えないほどの雰囲気さえも感じさせました。8月に泉大津フェニックスで初の野外ワンマンを開催するそうですが間違いなく大盛況のイベントになるでしょう。2年前には夢にも思わなかったらしいアジカンとのイベント出演でしたが、もしかしたら2年後には単独でこの大阪城ホールの舞台に立っているかもしれません。そんなことを思わせるには十分過ぎる内容で文句なしでした。今後のステージも非常に楽しみです。


・miwa
 デビューしてそれほど期間が経っていない2011年に東日本大震災支援チャリティーコンサートで彼女のステージを短いながらも見たことあるのですが、個人的に生で見るのはそれ以来。当時はものすごく声に芯があって説得力を感じたという印象でしたが今日ステージに登場してからしばらくはひたすら”かわいい”という感想を持ちました。デビュー曲「don't cry anymore」を初めてオンエアしたのがFM802の番組だったそうで、てっきりそれを最初にやるのかと思いきやそうではなく、「春になったら」「ミラクル」「faith」「ヒカリヘ」というセトリ。アイドルならともかくこういった女性シンガーソングライターでこれだけかわいいと思わせた人は過去にほとんどいなかったような気もするほどですが、曲が進むにつれてそれは”カッコいい”という印象に変わっていきました。「faith」のギター演奏もそうですし、「ヒカリヘ」の歌詞や声なんかはもうまさに3年前に感じたことと同じ内容、つまり芯があって説得力があるという印象ですね。リクエスト4位から1位の曲を順位そのままに作ったセットリストということだそうですが、やっぱり本当に上位に入る彼女の曲は”かわいい”よりも”カッコいい”が主流なのかもしれないと感じました。ただ単に曲が新しいから聴きたいという結果でしかないのかもしれませんが。


・back number
 バラードの「花束」「fish」、アップテンポの「青い春」「高嶺の花子さん」とはっきりセクションが分かれたセットリストでした。バラードの2曲は人気の高い曲で会場も聴き入っていましたが個人的にはそこまで素晴らしいと感じさせる内容ではなかったです。でも自分があと10歳若かったら確実に感じ入るものが大きかったんじゃないかとも思いました。一方のアップテンポの曲は両方とも素晴らしい出来で会場もまさに大盛り上がり。メロディー・歌詞の言葉のセンスともにバラードよりこういうアップテンポの方が合ってるんじゃないかなと個人的には感じてしまいました。
 ただそれ以上に今回特筆すべきはMCでしたね。演奏が終わって鳴り止まないコールに「miwaちゃんとコールの質が違う気がする」とツッコミを入れたり「このセットリストのスタイル良いよね、今度自分のライブでも取り入れてみようかな」「席はなんでここ(バックステージ)なの?あ、あんまり言ったら怒られるかな」という具合。ボーカル清水依与吏がこんなに面白い人だとは思わなかったのでそこが最大の収穫でした。人柄の良さがMCにもにじみ出ていて、それが楽曲にもよく表れているように思いました。多分今後も、それこそ十年単位で相当長い間支持されそうなアーティストになりそうな気がします。


・Perfume
 「Spring of Life」「ポリリズム」といった鉄板曲からMCに入るわけですがこれがまた随分と長い上に中身が濃くて面白いという相変わらずのクオリティ。あ〜ちゃんがKANA-BOONのステージをアリーナの客席に混じって見ていて、MC含めその内容に大感激したというのが今MC最大のハイライト。3人揃って水を飲む間にバックステージに目を配り、特にかしゆかに至っては客席に向かってジャンケンまでするという大サービス。ドラムの後ろ姿を見れるなんてそうそうないなんていうトークもあったりで、これを聞くと来年見るとしたらバックステージ席がいいなぁと思ってしまうほどでした。
 年末リリースされた割にここまで披露する機会があまりなかった「Sweet Refrain」、これも振り付けが大変にかわいく相変わらずの高クオリティを堪能した後はお馴染みP.T.A.のコーナー。こちらはFM802の25周年、好きでよかった!から一緒にウルフルズの「バンザイ〜好きでよかった〜」を歌うのが大きなハイライト。四つ打ちのリズムからそのまま「チョコレイト・ディスコ」に入りました。計4曲のセットリストで、楽曲のステージよりPTAを含めたMCの方が時間長かったかもしれません。このステージが終わってすぐ今夏に行われる全国ツアーの発表もありました。今回も何公演か足を運ぶ予定にしています。今から楽しみです。


,・ASIAN KUNG-FU GENERATION
 このリクエステージには6回目の出場、実はかなりの常連。比較的近年の曲「今を生きて」、そして相当昔からドがつくほどの定番曲の「君という花」から演奏スタート。MCではキーボードのサポートメンバーを紹介、Perfumeの後に思いのほか残ってくれて嬉しいですという流れからなぜか「○○です」「○○です」「5人揃ってASIAN KUNG-FU GENERATIONです」的な流れに。新曲「スタンダード」「ローリングストーン」の演奏の後は本人曰く”唯一のシングル大ヒット曲”「リライト」。何度見てもこの曲が生み出す一体感は素晴らしい物があるとあらためて感じさせました。アンコールはこれだけの多くの人たちが同じ場所に集まっていること・音楽の素晴らしさなどにあらためて感謝しますといった内容のMCの後に「ソラニン」。一つ一つの演奏パートごとに見せ場があって、あらためて聴くと盛り上げ曲ではないのにライブ映えする印象でこれもまたアジカンの中でも人気が高い理由が分かったような、そんなことを思わせる内容でした。



 全体的にはとにかくあっという間に時間が過ぎたという印象でした。合間合間ではFM802でおなじみのDJが場を何度も盛り上げていました。もう少し持ち時間を増やしてほしいかなぁという印象もありましたがその分密度の濃いステージを繰り広げていたのも確かだと思います。各ステージそれぞれに収穫も大きく、ラインナップ次第では来年以降も足を運びたいとあらためて感じました。ただ昨年・今年はこちらもこの時期恒例の無料チャリティーフェス・COMIN' KOBEと日程が重なっているので、特に関西ロックキッズにとってはこの兼ね合いが少し難しいところかもしれません。
posted by Kersee at 17:00| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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