2014年10月11日

2014.10.11〜12 MINAMI WHEEL 2014 in BIG CAT他大阪アメリカ村地区ライブハウス各所

 関西の秋の風物詩とも言えるMINAMI WHEEL。FM802主催で大阪アメ村地区・心斎橋〜難波周辺の各ライブハウスで行われているサーキット形式のロックフェスで1999年から毎年開催されています。今年が16回目になるようですね。ブレイク間近のバンドやこれから羽ばたいていくアーティスト中心に計300組近く出演していますが今回個人的にはようやく初参加。3日間見たアーティストについて書いていきたい、という所でしたが残念ながら3日目は台風直撃のため中止、2日間のみのレビューになります。なお2日目は夜19時以降の参加のためレビューは2組のみになることをご了承ください。

 今回見たアーティストは以下の顔ぶれです。
片平里菜(10.11 14:00 BIG CAT)
山崎あおい(10.11 15:15 OSAKA MUSE)
go! go! vanillas(10.11 17:00 BIG CAT)
大森靖子&THEピンクトカレフ(10.11 18:00 BIG CAT)
ピロカルピン(10.11 20:15 OSAKA RUIDO)
LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN(10.12 19:15 OSAKA MUSE)
CURIO(10.12 20:15 Music Club JANUS)

片平里菜(10.11 14:00 BIG CAT)
 MINAMI WHEEL 2014、記念すべき1組目のアーティストは彼女でした。ミナホ出演は3年連続で、一番大きいBIG CATのステージは今回が初めてということで。8月に発売されたメジャー1stアルバム『amazing sky』を引っさげた形で、セットリストは「amazing sky」「Hey boy!」「女の子は泣かない」「CROSS ROAD」「Come Back Home」。アルバムはバンドサウンド中心の編曲をされていたはずですが今回はギターのみの演奏、「CROSS ROAD」のみハーモニカも加えてという形。
 非常に見るのを楽しみにしていたステージの一つで、それゆえに期待はしていましたがそれ以上に素晴らしい内容でした。アルバムの時点で歌のうまさは印象に残っていましたが予想以上に歌唱力が高くて驚きました。声量・声の伸ばしとも圧巻で、歌い手としては相当理想的な発声ではないかと感じました。またギター弾き語りスタイルということもあって歌詞がすごくはっきりと伝わっていました。
 ライブ自体は結構コール&レスポンスを煽る場面がありましたがその歌詞(「Hey boy!」サビ)が結構挑発的な内容だったりで、やはり女性の方が共感憶えそうな感じかなぁと思いました。あと”みんなで歌ってください”と煽る場面も案外多かったですね。MCはこの日の朝に訪れた前世カフェの話題。なかなか面白い内容で、歌詞だけでなくMCの引き出しも多そうな気がしました。最初のミナホをミナモと噛んでしまう辺りにかわいさも感じます。来年は出来ればワンマンにも足を運びたいですね。多分今以上に良い曲・良いアルバムが生まれる予感がするので…。



山崎あおい(10.11 15:15 OSAKA MUSE)
 名前は知っていましたが楽曲は初聴、どんなものかという感じで行きましたが良かったですね。今年1月メジャーデビューでミナホ出演3年目、20歳の現役女子大生シンガーソングライターですが随分落ち着いた外見。なので20代後半くらいかなとパッと見では思ったのですが(もし読んでたら申し訳ないです)。楽曲も「深呼吸」「東京」「スクランブル」など基本はどちらかと言うと聴かせる系。強いて言えば川嶋あい辺りを彷彿させる感じかなぁと思いますが意外と前例が思い浮かばないタイプかなぁと思いました。すなわちオリジナリティがあるということですね。ギターとキーボードの男性バックミュージシャンを引き連れて3人構成のステージ。全体的に構えた感じがなく自然体で、すごくモードに入りやすいステージだったように思いました。
 面白かったのがMCというか喋りですね。1曲目が終わって係員の声が入ると一緒に”詰めてください”とステージ上から言ったり、3年連続3回目出場となぜか甲子園っぽくミナホ出演回数をアピールしたり、11月にリリースされる新曲「ふたりで歩けば」がどんな曲なのか一通り話した後に”大人の事情で…”とはっきり理由を言って披露しなかったり、代わりに演奏されたカップリングの「マスク」で女の子はマスクをすると顔が隠れるので魅力的になる・マスクを外すと残念な感じの顔になる人も…とはっきり言ったり。ブログも見ましたがなかなかの親近感を感じる内容でした。その新曲リリースキャンペーンで大阪の方にも足を運ぶということなので、出来ればまたその時にもチェックしたいと思います。


go! go! vanillas(10.11 17:00 BIG CAT)
 KEYTALKやキュウソネコカミと対バンライブが決定、11月に1stメジャーアルバム『Magic Number』リリースが決定してJ-ROCKファンから注目されている彼ら。全くの初聴で参戦しましたが大変楽しいライブでしたね。ここ最近のJ-ROCK系バンドに多いリズムの使い方の上手さがすごく楽曲面で光っていて、それこそ曲を知らなくてもノリノリに踊ることが出来て楽しめるという感じです。素晴らしい内容でした。
 このバンドで特に面白かったのがベースの長谷川プリティ敬祐ですね。マッシュルームカットに蝶ネクタイの外見もインパクトありましたがとにかく動き回っていました。ギターの宮川怜也があまり動いてなかったので余計にそれが目立っていましたね。なんだか吉本新喜劇の吉田ヒロを彷彿させるものがありましたが。ライブの煽りもそのプリティさんがメインでやっていました。あとボーカルの牧達弥にもう少し声量あればホントに完璧な内容だったように思いましたが(あまり歌詞が聞き取れなかったので…)。ただ総じて楽しい内容で盛り上がっていたので、3年連続出演だったそうですが来年はミナホというよりもう一つ上のステップでライブをやっているのはほぼ間違いないような気がします。


大森靖子&THEピンクトカレフ(10.11 18:00 BIG CAT)
 昨年TOKYO IDOL FESTIVALで見た時はギター1本でとんでもない内容のステージを見せていましたが(その時のレビュー)、このステージではTHEピンクトカレフというバンドを従えて登場。9月にメジャーデビューで12月にアルバム『洗脳』リリースも決定、まさに満を持してという感じでした。
 リハーサルから演奏されるのは「POISON」とか「今夜はブギー・バック」とか妙に聴き覚えあるメロディーがチラホラ、挙句の果てには「天体観測」を歌い出します。会場爆笑の上に大歓声。一応膜、もとい幕が降りていた状態ではありました。
 楽曲は昨年のアルバム『絶対少女』からの選曲が中心。「あまい」「hayatochiri」「背中のジッパー」はギターを弾きながら、「Over the party」ではステージのかなり前の方に行って前列の観客とタッチを交わします。その歌唱の激しさもさることながらバンドも実に荒々しい演奏でした。歌詞を聴かせるというよりももうありのままの全てをステージで表現している感じですね。体全体で音楽を表現するその姿はもう完全に憑依しているという言葉がしっくりきました。
 「ミッドナイト清純異性交遊」「絶対彼女」「きゅるきゅる」の3連発ではステージ中を駆け回り暴れ尽くしていましたが圧巻だったのがその後。「きゅるきゅる」演奏終了に合わせてキーボードの前に辿り着いて、弾き語りで演奏された「歌謡曲」。途中からは1コーラスほぼずっと前列の人と手を繋いで放さないシーンもあったりすごい表情で歌ってるシーンもあったり。もうここまでいくと昭和の紅白で見たちあきなおみ辺りの領域にまで達しているんじゃないかと思いました。よくよく考えると半分くらい歌詞聴き取れないんですがそういうことを言う次元ではありません。ステージ上の表現力が完全にずば抜けています。それでいてMCは飾らずに素朴で。文句なしです。間違いなく2010年代の伝説として語り継がれると思います。トリでないのにステージ終了後のアンコールを求める手拍子が入ったことがそれを物語っています。そしてさすがにアンコールは出来なかったものの閉じられた幕から顔を出す彼女は間違いなく天使でした。


ピロカルピン(10.11 20:15 OSAKA RUIDO)
 インディーズ時代からミナホには7年連続出演ということですっかり常連。各会場からは少し離れた心斎橋の北のOSAKA RUIDOの入りは規制までいかなかったもののそこそこの入り。ボーカル松木智恵子の声が気になって一昨年にアルバム『蜃気楼』をチェックした縁で見ましたが、意外とバンド演奏の方が声よりも目立ってうまかったような気がします。全部で7曲やったでしょうか。ノリ良く、メロディーで聴かせるバンドという認識をあらためて持つことができました。


LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN(10.12 19:15 OSAKA MUSE)
 元BiSのプールイをボーカルに、そのサウンドプロデューサーの松隈ケンタもギターに加わったビジネスバンド(プールイ曰く)。どんなものかという感じで見に行きましたがこれがなかなか良いステージでした。演奏は迫力あって非常に上手いですし、プールイの煽りもやはりツボは抑えている感じで。サウンドは完全に正統派ロックで、異端アイドルだったBiSとは180度異なる内容。今年インディーズで始動したバンドということですがもう少し曲に個性があればメジャーでも十分通用しそうなステージだと思いました。
 今回重大発表があるということで、その内容は来年1月11日の渋谷CLUB QUATROで初のワンマンライブ開催、そして700人のキャパを埋められないと活動停止になるのだとか。あとプールイの1ヶ月休養(喉にポリープが出来たのだとか)もありました。それについて非常に熱く熱く語っていましたが、本人も思ってはいたみたいですがこういう大人の仕掛けはファンにも負担かけますしどうなんだろうと自分なんかは感じてしまいます。あえてそれにまた乗っかったということみたいですが…。ただ1年で解散させるには勿体ないポテンシャルのバンドで、特にプールイの立ち居振る舞いは本当に完璧な軌道に乗ればYUKI路線も歩めるように感じたのでここで終わらせたくないという人は是非チケットを買ってあげてほしいなと思います(私はやはり遠方なので難しい…)。


CURIO(10.12 20:15 Music Club JANUS)
 Music Club JANUSは大人な雰囲気が漂う会場で、翌日にも足を運びたいと思いましたが周知の通り開催できず、というわけで今年のミナホで最後に見たステージになりました。1990年代後半にヒットしたロックバンドですが訳あって活動休止の末解散しましたが昨年再結成。新曲を引っさげてのステージになりました。
 11月にリリースされるミニアルバム収録曲をやった後に名曲「粉雪」を演奏してくれたのは嬉しかったですね。あとリハでは「君に触れるだけで」を演奏したり、ラストの楽曲が「ひまわり」だったり。勿論初めて聴く曲でもNOBの力の入ったボーカルとサックス演奏、ギターのAJAの安定した演奏、そしてMCがすごく良い味を出していました。後半に連れてオーディエンスも大盛り上がり、そしてあらためて聴くとメロディーラインが本当に素晴らしいと感じました。なぜ当時ブレイクしきれなかったんだろうと何度も思ってしまいました。まあその理由は音楽面以外で非常にはっきりとしたものがあったわけですが…。


posted by Kersee at 14:00| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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