2014年12月27日

2014.12.27 FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2014 1日目 in インテックス大阪

 今年はFM802が開局25周年を迎えました。当ブログでも802主催のREQUESTAGEMINAMI WHEELに参戦した上で記事を書きましたが、年末のRADIO CRAZYも802が運営する大変重要なイベントになっています。2009年に始まったこのフェスも今回で6回目。幕張のCOUNTDOWN JAPANとともに関西では完全に年末恒例になっていますが、今年はチケットを手に入れることでさえ苦労しました。ホームページやFM802会員向けの先行抽選は全てハズレで、ようやく一般発売直前のプレオーダーで1日目のチケットをゲットしたという形。過去2度(2011年1日目、2012年1日目2日目)RADIO CRAZYに参戦しましたがここまでチケットを取るのに難儀した記憶はありません。そういえば昨年もTwitterでは落選の話題が多く出ていました。

 ステージはインテックス大阪の5号館が一番大きいL-STAGE、4号館がR-STAGEという構成でしたが今年は第3のメインステージが1号館・D-STAGE、第4のメインステージが2号館・M-STAGEとして作られました。2号館はこのイベント恒例の神社ブースが毎年作られていますが今年も勿論作られていて、そこにステージも新たに作られたという形。また将来性が期待されるアーティストが出演するLIVE HOUSE Antennaは昨年から設けられているステージだそうです。1年行かない間にステージも増えて使う建物も増加して、明らかにキャパシティは広くなっていますがそれ以上にこのイベントを待ち望んでいる音楽ファンが増えているという状況でしょうか。特にこの1, 2年新しいJ-ROCKの台頭もあってアーティストの顔ぶれも自然により豪華な印象になっています。そういう部分がかなり大きいような気もしますね。

 前触れが少し長くなりました。今年は2年ぶりにRADIO CRAZY参戦、1日目だけになりますがその様子をレビューしていきます。見たアーティストは以下の通りです。
・レキシ(L-STAGE)
・星野 源(R-STAGE)
・SCANDAL(D-STAGE)
・THE King ALL STARS(D-STAGE)
・木村カエラ(L-STAGE)
・大森靖子&THEピンクトカレフ(M-STAGE)
・くるり(R-STAGE)
・Superfly(L-STAGE)

・レキシ(L-STAGE)
 オレンジの紋付き袴にサングラスをかけたアフロスタイルで登場した池田貴史を見てまず真っ先に思ったのは「暑そう」。”どうも、関ジャニ∞でーす!”の挨拶から早速ウケを狙っています。歌唱中も含めて何秒に1回笑いをとっているというレベルで、MCの面白さはさだまさしやPerfumeもビックリというくらいの域に完全に達していたでしょうか。あまりにも拾いどころが多すぎてこちらでは処理しきれないというのが正直なところでもありました。中には言ってる本人が”俺何言ってるんだろう”と自らツッコミ入れる場面も。
 楽曲はまず「狩りから稲作へ」。”縄文土器、弥生土器、どっちが好き?”のノリが相当長く続きました。途中で突然”ありのままで〜”と歌い出すたりベムを歌ってところでバックがゲラゲラポーを演奏したりするなど脱線も多数。手を稲穂に見立てて”稲穂の気持ちになって!”というコール。あまりのカオスさに自分でも呆れてしまっていましたが。普段はこの曲で締めになることが多いそうで、演奏が終わった後「どうも、レキシでした!」と挨拶します。ですがさすがに1曲だけということはなく、次に「年貢 for you」演奏されます。本来一緒に歌っている旗本ひろしこと秦基博は今回いませんでしたが途中で演奏に合わせてそれっぽく歌ってる箇所もありました。
 いつものフェスなら2曲だけだそうですが今回は特別に3曲披露。Deyonnaこと椎名林檎とかつてコラボした「きらきら武士」でした。というわけでこの時間は土器と年貢と武士を納めたステージになりました。こうあらためてライブで聴くとサウンドのセンスの高さとバンドの適応能力も本当に際立っています。このステージの面白さは本人のユニークさとともにこういう基礎のクオリティの高さによるものも多いのだろうということも再確認できた内容、機会があればワンマンライブにも是非足を運びたいと思いました。

 なおこの時間帯はレキシとグッドモーニングアメリカ赤い公園が重なるという非常に厳しいタイムスケジュール。今回はレキシを選びましたが星野源ステージ終了後の移動中に野外ステージで司会者と赤い公園メンバーが餅つきをしている場面に遭遇したのでこれも軽く報告します。赤い公園は青いハッピを着てトーク。ボーカルの佐藤千明はなぜか最近ものまね番組に出演したそうで、友近や椿鬼奴、福田彩乃といった方々と楽屋が一緒だったというトークをしていました。ギターの津野米咲はクールなキャラクターっぽいです。ベースの藤本ひかりはムチャぶりされて杵を持ってポーズを決めていました。ドラムの歌川菜穂は横で絡んでくるくまモンとずっとじゃれ合っていました。こんな短い時間で4人のキャラクターが認知できたのに個人的には正直ビックリ。司会者のまわしの上手さもあると思いますが。ルックスも思いのほかかわいく、人気が出そうな条件は全て満たしているような印象をあらためて持ちましたね。それだけにステージを早く見たいとあらためて思いました。またオーディエンスに紛れて最前列にエルサのコスプレをした方がいましたが、それはグッドモーニングアメリカのベース担当・たなしん。ステージ衣装のままここに来たらしく、司会者の話も聴き方も完全に芸人扱いそのものでした。こちらも大変楽しいライブであることは容易に想像できて、早くステージを見たいと思ったものです。せっかくなのでメンバーが抜けた後に居残りになったくまモンの姿を写真に納めたので、アップしますね。
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・星野 源(R-STAGE)
 RADIO CRAZY出演は今回が初となる星野源。そもそもこの2年はこの時期ライブどころではない状況だったのでそういう意味では待望のステージと言えます。この3年間コンスタントにヒット曲を出していましたが今回はその総ざらいというセットリストでした。「ギャグ」に始まり「化物」「くだらないの中に」「夢の外に」「地獄でなぜ悪い」「桜の森」「Crazy Crazy」という非常に豪華な内容。”こういうステージあんまり慣れてないですからね”と何度か言いつつも初心者にも実に優しいラインナップでした。
 今回はジャンピング禁止の札がいろんな所に掲げられていましたがそれはアーティストの方に伝わっていないようで、「夢の外に」演奏前には”イントロでみんながジャンプしている姿を見てみたい”という要望に応えてみんなで跳ねていました。またこういうところでハプニングはつきもので、「地獄でなぜ悪い」の後半バンド音が半音下がっていて本当に地獄みたいな演奏になってしまったという場面も。総じて大盛況の盛り上がるステージでしたが個人的には位置取りに失敗してビジョンもステージもほぼ見えない状況。まあおそらくまた見る機会はできると思いますので、その時にあらためてステージでの様子を再確認したいです。


・SCANDAL(D-STAGE)
 メンバーがセルフプロデュースしたアルバム『NEW WORLD』をひっさげて登場した形のSCANDAL、「Image」「Your song」「お願いナビゲーション」「本を読む」「夜明けの流星群」「会わないつもりの、元気でね」と6曲披露。ほとんどMCもなく、特に前半3曲はかなり硬派なナンバーでもあったので制服を着ていた頃とは完全に隔世の感。一昨年辺りからワンマンライブ含め見る機会がかなり増えていますが見るたびにステージの質が上がっていますね。今回はHARUNAの歌唱が明らかにうまくなっていたのと、ドラムRINAの演奏の力強さが特に印象に残りました。MAMIソロの「本を読む」をここでやったのはかなり意外でしたが。総じて今のSCANDALをアピールしている印象。ですので古くからのファンには不満が残るかもしれませんが私は今のSCANDALの方が圧倒的に好きなので大満足。来年も2月にワンマンライブへ行く予定なので、あらためて期待します。


・THE King ALL STARS(D-STAGE)
 こちらもゲスの極み乙女。とタイムスケジュールが重なっていて迷いましたがSCANDAL終了後に行くととんでもない行列が出来ていたのでこのステージを見ることに。加山雄三をボーカルとした新しいロックバンドで、メンバーはTHEATRE BROOKの佐藤タイジ、勝手にしやがれの武藤昭平、THE COLLECTORSの古市コータローなどロックファンにとっては非常に豪華なメンバー。当然ながら演奏は非常に上手く、特にドラムの武藤さんの迫力は凄まじいものがありました。
 若大将・加山雄三は御年77歳。さすがに年も年なので声量は力強い演奏にかき消され気味で、喋りもあまり聞き取れない状況ですが演奏に関しては全くもって衰えなし。途中インスト曲ではギターソロもありましたがそれがもう上手いこと上手いこと。大体77歳でこういうフェスに出ること自体あり得ない話なのでそれだけで凄いことなんですがその上演奏もこれですからねぇ。凄まじいことこの上なかったです。今年出たアルバム曲中心にやっていましたが、もちろんその中には「夜空の星」も混じっていました。
 圧巻だったのはラスト前に演奏された「君といつまでも」。この曲で”フー!!”という声が挙がるわラストでワイパーが起こるわでなんか色々あり得ない状況が連発していました。間奏のセリフも”幸せだなあ”の後はこのライブ用にアレンジ。”いい年を迎えろよ!””強い心を持てよ!”のセリフを含めたこのステージは各スポーツ新聞でも記事になっています。それにしても本当に凄いものを見たという心境が終演後はまさにしっくりきました。年齢もさることながら今年の全国ツアーではファイナルを掲げていますので今後生で見る機会は限りなく低いです。そういう意味ではこのステージを選んで本当に良かったと心から思いました。


・木村カエラ(L-STAGE)
 初めて見たのが6年前、RADIO CRAZYではなく幕張COUNTDOWN JAPANの大阪版として同会場で開催された時だったので(その時のレポ)、あらためて思うと随分長いこと彼女のステージを見ています。フェスに行くたび見てるくらいの勢いなので今回個人的には5回目なんですが、よく考えると3年前のRC以来なので結構久々。その時に5回目と1回多くカウントしているので、要はそれだけしょっちゅう見ていた印象があるということですが今考えてみればワンマンには行ってないのでそこまで多くないですね。Perfumeになると明らかに10回を超えていますし。
 デビュー10周年で今年30歳、気がつけば二児の母になっているわけですがどこからどう見てもそんな風に見えない若々しい衣装。ミニのスカートに黒のストッキングは色気あり過ぎる上に健康的、スタイルもモデルそのもので明らかに昔と変わりありません。「TODAY IS A NEW DAY」から始まりましたが歌声も衰えるどころかむしろ昔よりうまくなっている印象。そしていつもフェスだと最後にやってるイメージの「Magic Music」を2曲目に。当然歌詞同様にジャンプするのはいつも通りですが2年前はジャンピング禁止なんていうルールなかったよなぁと。そんな世知辛さを勝手に自分の中で感じながら次に披露されたのは新曲「sonic manic」、そしてこの時期だからこそ歌える「A winter fairy is melting a snowman」。後半は勿論盛り上がる曲中心で、「BEAT」「TREE CLIMBERS」「BANZAI」の3連発。色々懐かしい雰囲気に浸りつつその余りの良い意味での変わらなさっぷりに、多分5年後も10年後もこんな感じでやってるんだろうなぁと思わずにはいられない内容でした。ただ「Magic Music」の曲順とタオル回し定番の「Circle」と「Butterfly」がなかった辺り、僅かながらも変化はあるのかなとも感じましたが。


・大森靖子&THEピンクトカレフ(M-STAGE)
 木村カエラ終演後に来てみたらリハーサルで本人が歌っている真っ最中。ギター1本で「音楽を捨てよ、そして音楽へ」を歌う姿はもう何かに喧嘩を売ってるとしか思えない状況でのっけから痛快極まりない内容。「あたし天使の堪忍袋」では観客にマイクを向けて向けられた側も歌ってます。リハーサルとは全く思えない光景でした。
 さてピンクトカレフのメンバーは音出しが終わってそのままステージに残ります。一旦袖にはけた大森靖子は黒い妙にセクシーな衣装に着替えて「撮影禁止」のプラカードを掲げて登場。いきなり右手を上げてiPhoneかスマートフォンがあればそれを手にとってという指示。そこで「撮れーーー!!」と叫びます。
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 というわけでセットリストは「hayatochiri」「Over The Party」「絶対絶望絶好調」「ミッドナイト清純異性交遊」「新宿」「歌謡曲」、ラストはアカペラで「呪いは水色」といった具合。「Over The Party」ではステージから下りてファンと絡みます。コードつきのマイクだったのでスタッフがてんやわんやしていました。「絶対絶望絶好調」は先日出たアルバム『洗脳』の収録曲で、フェスだと初披露になるでしょうか。「新宿」は昨年のTIFでの弾き語りステージが未だに強く印象に残っていますが(その時のレポ)、バンドアレンジだとこんな感じになるのかとしみじみ。「歌謡曲」はミナホでとんでもないオーラを放っていましたが(その時のレポ)、今回は若干抑えてた印象もありました。
 例のごとくものすごく早口でまくしたてる歌い方なんですがよくよく聴くとその割にかなりはっきりとした発音で、意外と聞き取れます。シャウトも混じえた歌声は声量的には相当なものがあります。バンドメンバーを含めた演奏技術もかなりのもの。歌詞を含めたライティング能力は言うに及ばず。ステージ上では暴れるだけ暴れておいて最後の挨拶は実に深いお辞儀で丁寧。やはり彼女は天才なんだと思いました。時々”100年に1人の逸材”という誇大広告も甚だしいキャッチフレーズが出ますが、彼女に限って言うとあながち大げさではないのかもしれません。


・くるり(R-STAGE)
 リハーサルで本人も登場してまずは軽く1曲。このバンドも2008年のCOUNTDOWN JAPAN WEST2012RADIO CRAZYと2度見ていますがどこか脱力な感じは相変わらず。岸田繁は見た目工事現場の監督みたいな風貌でした。今年のアルバム『THE PIER』のオープニングインスト「2034」にのせて登場。そして同アルバムから「Liberty & Gravity」「ロックンロール・ハネムーン」、前作収録の「everybody feels the same」を3曲続けて披露。今回はこれと言ったMCはなく、続けて名曲「ばらの花」「ワールズエンド・スーパーノヴァ」を披露して実質僅か5曲、あっという間に終わってしまいました。「Liberty & Gravity」は6分近い曲ですが見ていて全く長さを感じさせません。これを聴けただけでも価値はあるというものですがもっと長く見たかったというのが正直な心境でした。もっともそのおかげで裏の時間帯のback numberのステージも途中から見ることができたわけですが。「青い春」「スーパースターになったら」で満員のL-STAGEを盛り上げていました。


・Superfly(L-STAGE)
 Superflyのステージは5年前にひたちなかのROCK IN JAPAN FESTIVALで見て以来なので相当久々。当時はあまりの歌のうまさとステージ運びに衝撃を受けました。今でも自分が見たフェスのステージの中で5本の指に入る内容だったと思ってます。というわけで最初に歌われたのは「Hi-Five」「Alright!!」。のっけからものすごい盛り上げ曲で会場をヒートアップさせます。相変わらずのあり得ない歌唱力と盛り上げのうまさ。そして繰り出されるのは「Wildflower」「Dancing On The Fire」「タマシイレボリューション」「愛をからだに吹き込んで」。「Wildflower」は聴かせる曲ですがあらためて聴いても本当に素晴らしい名曲です。「タマシイレボリューション」「愛をからだに吹き込んで」の流れはもう圧巻以外の何ものでもなく。”オーオオーオーオーオー”のコールは完全に全員合唱そのものでした。これだけの規模の合唱をフェスで体感できたのはサマソニに出た時のMr.ChildrenX JAPANくらいのものでしょう。ラストの「愛をこめて花束を」では知ってる人は歌ってねというMC。思いのほか歌詞全部を憶えているオーディエンスが前方だと多い印象でした。ものすごく綺麗な形で締めた後のアンコールは「マニフェスト」。デビュー2作目のシングルですがメロディーも難しく曲も売れ線という感じではなく、よくこんな曲を歌わせるなぁとあらためて思いました。当時のスタッフの慧眼がすごくうかがえましたね。というわけで5年経ってもSuperflyはやはり神ステージそのものでした。地上最強の歌姫という称号がもっともこの人にふさわしい言葉ではないかと今あらためて思います。



 というわけで1日目だけでしたが非常に楽しめた内容でした。ただここ2年大阪城ホールや神戸こくさいホールなど音響のいい会場に行くことも増えたせいか、音の悪さはちょっと気になりましたね。音響とは少し違いますが星野源の「地獄でなぜ悪い」は途中からキーが下がって本当に地獄になったというのが本人談でしたが、それ以外でも演奏音、特にギターのチューニングが合ってないんじゃないかなぁと思ってしまう部分も結構ありました。企画のユニークさや書き初めクレイジー等に代表される会場の雰囲気、グルメエリアだけでなく軽食コーナーも充実しているという点ではおそらく幕張より上じゃないかなと思います。ですが肝心のステージについてはもう少しかな、という部分もあります。この点は難しいところだとあらためて感じますね。
 
 RADIO CRAZYは本当に素晴らしいイベントで、FM802には来年以降も期待してます。802自体普段そんなに聴いてるわけではないのですが今年はREQUSTAGEやミナホにも足を運んで、例年以上にお世話になったという感がすごくあります。ただ同じ年末の幕張・COUNTDOWN JAPANにはまだ足を運んだ経験がありません。というわけで来年はこのRADIO CRAZYとの比較という意味でも、できればそちらに行ってみたいと考えてみます。勿論予定を空けられるかどうかという問題もありますが…。
posted by Kersee at 11:00| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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