2015年02月21日

2015.2.21 SCANDAL WORLD TOUR 2015「HELLO WORLD」 in オリックス劇場

 もうこのブログでSCANDALについて書くのは何回目になるでしょうか。初めて彼女たちを生で見たのは2009年10月、西宮ガーデンズにおける「夢見るつばさ」リリースイベント。まだステージで制服を定番の衣装にしていた頃ですね。次に見たのは2012年のHIGHER GROUND。この時はものすごい酷評になってしまいましたが気がつけばワンマンに足を運ぶこと2度、フェスではサマソニでもRADIO CRAZYでも見て結構な回数になっています。年2〜3回ペースで見ているここ最近ですが今年も早速ワンマンライブに参戦。アルバム『NEW WORLD』をひっさげての全国ツアーは日本だけでなく海外も数か国周るという、まさに文字通りのワールドツアー。その様子を早速レポしていきます。なお日本国内のツアーは4月まで続きます。ネタバレ注意ということで一つお願いします。

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 オリックス劇場は2013年にきゃりーぱみゅぱみゅのライブで足を運んでいますが、その時の印象は音が悪い・席が狭い・場所が分かりにくいという具合。おまけに席が3階後ろの方だったのでものすごく見え辛い状況。したがってろくな印象がないわけです。今回も3階席、席に関してはもう全く期待しませんでしたが終わってみると前から3列目の場合、遠い遠いと言いつつもなんだかんだ言って大阪城ホールのスタンドよりはステージに近い印象はありました。ちょうど上から見下ろすような形、ですので4人の動きは思いのほか見やすくて良かったです。音は2年前行った時ほど悪くなかったですね。まあ生バンドか録音の音源かで全く違う部分はありますが、きゃりーの場合は神戸こくさいホールにも行って比較も兼ねた結果ですからね…。

 さて前回の『STANDARD』ツアーでも結構なステージの作り込みでしたが今回もなかなか凝っています。館内放送からしてライブではなく”ショータイム”という体での案内でした。MCによるとこれはイングランドのショーパブをイメージしたという内容で、ステージ両脇にはソファーとカウンターが設けられています。カウンターにはマスターまで登場するという徹底ぶりでした。ちなみに未成年OKの酒場だそうです。そして次の会場に移動する時にこの店はトラックで畳まれて、メンバーもその車でツアーの間共同生活しているそうです…まあ後者は当然冗談ですが。ただMCでは全く観客の反応がなかったので、言ったTOMOMI本人がちょっと慌てていましたが。

 というわけでライブはまず『NEW WORLD』収録の「love in action」からスタート。もっと盛り上がる他の曲から始まることを予想していたので若干意外な印象もありました。中田ヤスタカ提供の「OVER DRIVE」を経て初期からの定番「DOLL」。メジャーデビュー曲なのでもう7年前ですがよく聴くとAメロ演奏はほぼドラムのみなんですね。音源では何げなく聴いていてライブでもノリノリで聴く以前に盛り上がる、という感じだったのであまり意識しなかったんですが、デビュー初期からRINAのドラムは信頼されていたという証なんでしょうか。実際2009年のイベントでもアテフリながら、ドラムは相当上手いんじゃないかということをブログで書いていたわけですが。

 軽いMCを経て次に演奏されるのは「瞬間センチメンタル」「SCANDAL BABY」「お願いナビゲーション」「下弦の月」。「下弦の月」はSCANDALの中でもトップクラスに好きな曲ですし、「瞬間センチメンタル」も「SCANDAL BABY」もいい曲なんですがここまで新しいアルバムからの演奏は7曲中2曲。HARUNAが煽る通り、そろそろ新しいアルバムからの曲を聴きたくなるわけです。

 というわけで今回のアルバムに収録されているソロナンバーのコーナー。まずはHARUNAソロ「Graduation」。これは比較的王道に位置する作品。次はMAMIソロ「本を読む」。これは独特の感性を思わせる面白い曲ですね。そしてTOMOMIソロ「缶ビール」。こちらも言うことなしの良作。そしてRINAのソロ「おやすみ」はドラムセットから降りてギターを弾きながら歌うステージ。彼女の歌声はそうそう聴くことが出来ないので歓声の量は明らかに他の3人より大きかったですね。打ち込みメインのサウンドも異彩を放っていました。彼女は以前「Kill the virgin」でキーボードを弾いていたこともありますし、本当に何でもありです。

 これで前半終了ということで長めのMCタイム。RINAはカウンターの椅子に腰かけてウーロンハイを注文します。TOMOMIはソファーに座ってほどけていた靴紐を結び直すなど、思いっきりくつろいでます。HARUNAはスピーカーに座りながら、そしてMAMIは立ちながら。まさに四者四様。そういえば衣装も脚の部分に注目するとHARUNAは赤く派手なストッキング、TOMOMIは生足、MAMIは全身デニムという具合でしっかり個性を見せています。MCの内容はご当地トリビアを紹介するというもの。大阪は爪楊枝の数が日本一、たこ焼きの発祥はラヂヲ焼きと呼ばれるものだった等々。HARUNAが進行役、そしてRINAが思いのほかよく喋っていました。ラヂヲ焼きはMAMIが屋台で見たことがあるという話でしたが大阪近辺にそれがあるかというと反応は薄く、「あれは幻?」と言う一幕も。そして楽屋でよくタコ焼きを焼いているというトークをナチュラルにしていてさすがにRINAが「そんなグループいる?」というツッコミもあったり。各地方お便りで寄せられたトリビアを読み上げて、それをネタにトークを広げるという内容でしたがこの日の大阪はトリビアというよりあるあるネタ・生態ネタ(携帯電話に出る時に大阪の人は脇をつい上げてしまう、といった具合)が半分くらい占めていた状態でした。まあそれも大阪らしいなぁと思うわけですが。

 後半戦はしっとりとしたバラード「Winter Story」でスタート。マスターが出てきて街頭を歩く人々のシルエットが映し出された後に「Departure」、細かい演出もなかなか凝っています。「サティスファクション」「Hello! Hello!」とさらに続きます。「サティスファクション」はシングル「ハルカ」カップリングでこれは昨年の横浜アリーナでも演奏されていたみたいですが「Hello! Hello!」は2010年アルバム『TEMPTATION BOX』収録曲。調べてみた限りここ数年演奏履歴はなく、もしかするとその時のツアー以来の披露になるかもしれません。一応過去にアルバムレビューで書いてるはずなんですが私もすっかり存在を忘れていた曲でした。

 「夜明けの流星群」、そしてチームワークをトラックからも感じさせた「Your song」ではコール&レスポンスも加わってまさに会場全体がTEAM SCANDALといった具合。圧巻と言いますか、周りにいたオーディエンスの数人は少し涙を浮かべていたように見えました。確かにデビュー時期のことを思えばここまで成長したかと感慨深くなる面はあり過ぎるほどにあります。おそらくこの曲は今後も演奏される機会が多くなることでしょう。そして「Image」で本編終了。

 アンコールはホームタウン大阪に帰ってきたということで「Welcome home」、小室哲哉が提供したアルバムラストを飾る「Place of life」、そして最後はコール&レスポンス全開、ライブのために作られたと言っても過言ではない定番「EVERYBODY SAY YEAH」。大盛り上がりで演奏終了後挨拶して退場した後に流れる「夜明けの流星群」は余韻に浸るにピッタリの選曲、これもしばらくの間風物詩になるのかもしれません。


 過去ステージや作品においてかなり辛口なレビューを書いたこともあるSCANDALですが、それだけにこの日のライブは”本当に良いバンドになったなぁ”としみじみ感じさせる部分が多々ありました。「SCANDAL BABY」などでスポットライトに映るTOMOMIとMAMIが演奏するシーンは本当に絵になりました。まあ歌唱における発音は相変わらず課題なんですが(実はRINAソロが一番聴き取れたような気が)それでもHARUNAの歌声やMC・盛り上げ方などは少し前と比べて間違いなく成長していますね。ですが今回はやっぱりRINAがすごく印象に残りました。「おやすみ」のソロは当然として、全体的にドラムの音が本当に力強く迫力がありました。また特に新しい曲に関して言えば、部分部分でかなり細かい叩きがあったりするなど相当なテクニックを要すると思われる楽曲も多かったですね。まあ過去にHYDEが中心となったバンドHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAにドラムスとして呼ばれる辺り内部でもそういう評価はあると思いますが、それにしてもという感じです。キーボードも出来ますしギターも出来ますし、彼女の多才っぷりはもっと評価されて良いとあらためて感じました。

 ですがこれだけ素晴らしいライブになったのは4人の頑張りも勿論そうなんですが、大前提として楽曲の素晴らしさという確かな側面が存在するからですね。今回セルフプロデュースしたアルバム『NEW WORLD』は本当に素晴らしい出来ですがこれは大半がメンバーの作詞作曲。これまでは外部の作家を起用していましたが、あらためて考えるとその方たちの良い面を取り入れた結果が今のSCANDALにあるような気もします。「Image」「Your song」辺りはまさにそれを象徴しているという感想も持ちました。またライブでも一昨年辺りから各ロックフェスの参加が目立つようになりましたが、楽曲のクオリティもそれを境に確実に上がっていますね。元来ライブが好きな4人で、ライブとともに成長したという側面のあるSCANDAL。ワールドツアーの後もおそらくすぐにステージで演奏する機会が出来ると思われます。これまで見てきたSCANDALはほぼホームタウン大阪のホール・アリーナのワンマン・フェスですがそろそろ違う地方、あるいはライブハウスの彼女たちも見たくなってきました。またすぐに見る機会は訪れるのではないかと思います。その時もまた素晴らしいステージを見ることだけでなく、こうやってレポを書くことができることをあらためて楽しみにしたいです。

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posted by Kersee at 18:00| Comment(0) | ワンマンライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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