2015年04月14日

2015.4.14 でんぱ組.inc「WWD 大冒険 TOUR 2015〜この世界はまだ知らないことばかり〜」 in 神戸国際会館こくさいホール

 ”萌えキュンソングを世界にお届け!”というキャッチフレーズでお馴染みのでんぱ組.inc。今や飛ぶ鳥を落とす勢いのグループで、Japanese Musicの作品レビューでも何度となく絶賛させて頂きました。昨年のこの時期はZeppをメインにしたライブハウスがメインでしたが、1年経った今年は2月に代々木第一体育館で単独公演を実現。そしてその後のツアーもホールクラスに昇格しましたがチケットは軒並み売り切れということで、追加公演まで発表されました。今回は3月21日に開催された大阪・オリックス劇場公演と4月14日追加開催の神戸・こくさいホールでの公演に足を運びましたが、そのうち後者の神戸公演をメインに書いていきます。なおツアーは5月6日まで行われる予定になっているので、ネタバレにはくれぐれも注意してください。

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 アイドルが開催するライブは20代〜40代くらいの男性中心の客層になるのが相場ですが、ホールツアークラスになると必ずしもそうでなく。オリックス劇場2階席は自分の周り全員若い女性で占めていて、こくさいホール1階では小さい子どもを連れた親子連れや制服姿の女子高生もチラホラ。一般的に女性アイドルは特に同性のファンを集めると支持基盤が強固になるというのが定説ですが、もうでんぱ組.incもその域に達しているでしょうか。今回のホールツアーと並行してライブハウス中心に女性限定ライブも行われたようですが(神戸ではKobe SLOPEで3月20日に開催)。ステージ脇には今回のアルバム『WWDD』で描かれた6人のキャラクターデザインのオブジェが飾られています。

 そのアルバムでオープニングを飾る「でんぱな世界〜It's a dempa world〜」が流れると会場待ってましたとばかりに大歓声。スクリーンに今ツアー・アルバムのアートワークが表示された後に「でんぱーりーナイト」に乗って6人が登場。早々にステージ上では激しい動き、そして会場ではとてつもない量の声援とサイリウム。この会場で売られていたサイリウムはなかなかの優れ物で、2500円しましたが単4電池3本で8色を自由自在に操れます。当然ながら何度かでんぱ組.incのライブを見に行くにあたっては必須アイテムで、見ていて面白そうだったので神戸で初めて買いましたがやはりあった方が圧倒的に楽しかったです。ただパートごとにうまく色を変えるにはそれだけ操作の慣れと歌の認識が必要なのでなかなか大変ではありますが。「W.W.D」を経て自己紹介メインのMC。こちらもしっかりコールが決まっておりました。適当なやり取りを経て体操しよう!という流れのもとで次に演奏されたのは「ダンス ダンス ダンス」。そして「NEO JAPONISM」「Future Diver」「FD2〜レゾンデートル大冒険〜」「サクラあっぱれーしょん」と5曲連続。「ダンス ダンス ダンス」は準備体操的な部分もある振り付けですがあとは動きが複雑かつ運動量もものすごく、よく生歌でずっと歌えるよなぁと感心してしまいました。コールしてサイリウムを振り回し、時折ジャンプもしながらですが。踊ってみたでお馴染みのピンキーちゃんのジャンプの高さは他のアイドルと比べてもトップクラスに位置するのではないでしょうか。

 「サクラあっぱれーしょん」では”バイバーイ!”と歌いながら5人が袖にはけるわけですが、残る1人は続けてソロ曲を披露するという構成。これは各会場ごとに違うようで、自分が見たのは大阪会場・夢眠ねむの「あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…」と神戸会場・最上もがの「ニュー・ロマンティック」。ねむきゅんのソロはボーカロイドを実写化したような趣のある、かわいいアンドロイド風ダンスナンバー。もがちゃんのソロは一生懸命に歌う熱唱バラード。すごくCharaっぽい楽曲だなぁと思いましたが調べてみると何のことはありません、そのCharaが楽曲提供したナンバーだそうです。

 続く「Dear☆Stageへようこそ」は2人がステージ上に。残る4人はというとそれぞれ1階席の両側から入場してステージに向かうという演出。当然ながら1階席からは特に大歓声があがっていました。そしてそのまま「まもなく、でんぱ組.incが離陸致します」「ファンシーほっぺ ウ・フ・フ」で前半終了。ソロ曲を含めると9曲連続、まさに怒涛のステージ展開でした。

 後半に入るまでのインターバルはMCコーナー。ソロを担当したメンバーが司会担当で、訪れた地域について質問するコーナー。大阪ではクイズ(NGKの正式名称など)、神戸ではそのフレーズに合わせた絵を描いてもらう(ポートタワー、はばタンなど)という展開。メンバーが素で楽しんでる表情を垣間見ることが出来てなかなか面白かったですが、全体的にちょっと長かったです。前半の疲れを取ってもらって後半に備えるという意図もおそらくあったかと思いますが。絵に関しては一人を除いてなかなか上手い人が多かったですね。その一人である赤の古川未鈴ことみりんちゃんは神戸だけでなく大阪のクイズでも素でボケてる部分が多々あって面白かったですね。これを見る限りでもなかなかの逸材っぷりです。でも歌に関しては彼女が文句なしに一番の安定感。パート分けは6人それぞれほぼ平等な印象ですが、やはり歌で支えている部分が大きいのは彼女と、黄色のハイテンションガール・えいたそこと成瀬瑛美辺りになるのではないでしょうか。まああんな激しい踊りをしながら歌う時点で6人とも平等に凄いんですけどね。

 MCで大はしゃぎした後は「イロドリセカイ」。6人が一列になって歌うバラードでした。BiSっぽい「ブランニューワールド」、神戸ではマイクの調子が悪くて相沢梨紗ことりさちーのパートがうまく入らないシーンもあったり。ですが曲が終わった後すぐにフォローを入れる辺りチームワークの良さを感じます。ライブは大詰めというところで「キラキラチューン」。間奏のコール口上はビジョンでテロップが入るという徹底っぷり。デビュー以来演者とオーディエンスの一体感はおそらく意識されてる部分もあるかと思いますが、こういった大きな会場でもそれが全く失われることがないというのは素晴らしい光景ですね。

 ラストは「バリ3共和国」「ちゅるりちゅるりら」「でんでんぱっしょん」と激しい曲3連発。「ちゅるりちゅるりら」は2010年代アイドルソングの中でも指折りの激しい振り付けではないかとあらためて感じます。「でんでんぱっしょん」は間奏のセリフから始まり、リボンを使ったダンスに長い休符。この2曲の流れは数多あるアイドルライブの中でも最高の部類に達しているのではないかと本気で思いました。そして本編ラストを締めるのは「檸檬色」。ものすごい楽曲が続いたからこその後味の良さをものすごく感じさせる部分が大きかったですね。見る前には「サクラあっぱれーしょん」で締めるんだろうなぁという想像をしていましたが、良い意味で予想を裏切ってくれたという感想が実にしっくりくる内容でした。

 アンコールはメンバーTシャツを着ての登場。本編での衣装もカラーリングは当然ながら、ピンキーがチャイナドレスでもがちゃんは尻尾をつけてたりという具合で非常に個性的でした。色だけでなく衣装の選び方にもセンスの良さが表れていると思ったわけですが。神戸ではみりんちゃんが一人で神戸どうぶつ王国に行ったエピソードを嬉々として話していました。というわけで楽曲は「イツカ、ハルカカナタ」でしんみり、そして「でんぱれーどJAPAN」で最後に大暴れという内容。6人が勢揃いして挨拶した後はスクリーンにエンドロールが流れます。ライブの名残惜しさを増長するかのような、あるいはまた見に行くたくなるような。これも非常に凝った内容で、余韻たっぷりに会場を後にするには完璧な内容でした。


 というわけで今回でんぱ組.incのツアーは初参加になるわけですが、まあやっぱり素晴らしいパフォーマンスでしたね。昨年のTIFでは時間が短かったので完全に良さが把握し切れなかった部分もありましたが、今回は2度にわたって観戦したので心おきなく堪能できました。まああれだけ体を動かしたり声をあげたりしたら堪能という単語は相応しくないのかもしれませんが。見ている方もなかなかの体力勝負でしたが、踊って歌っている方が使う体力はこちらの比ではありません。仮に今回の踊りをバンドの演奏と置き換えるとするならばおそらく神がかり的なレベルに達するのではないでしょうか。勿論ただ激しいだけでなく振付の内容自体も面白くて全く退屈させない内容。そして複雑なだけあって何度も観察して検証したくなる部分もあります。したがってかなり奥が深くて面白いという感想も持てますね。まあ激しい曲になるとこちらも観察どころではなくなるので何とも言えない面もありますが、凄いという一語は共通認識として持つことが出来るのではないかと思います。セットや照明なども凝っていて作り込みもかなりのものがありました。ただMCだけはまだ結構伸びる余地があるかなぁとも感じます。6人のキャラクターは十二分に見えてきましたがやっぱり人数がそれなりにいるので、どうしてもいっぺんに喋ると把握しにくくはなりますね。あとインターバルの企画に取る時間がやっぱりちょっと長い気がしたので、そこは内容も含めてまた思案のしどころではないかと。

 そしてやっぱり凄かったのはオーディエンスの熱気。特に神戸では1階席で見ることが出来たので余計にそれを体感しました。こくさいホールもオリックス劇場もそれなりに大きい会場のはずなんですが彼女たちにとっては狭いんじゃないかという印象まで持つことができました。となると来年のツアーはいよいよアリーナかもしれません。代々木は2日間で2万人動員、今回のツアーも軒並みソールドアウト。大阪城ホールや横浜アリーナ辺りの単独公演も見えてきました。さすがにドームまではどうなのかなとも思いますが、彼女たちの認知度は秋葉原メインでやってた頃と比べればもはや想像できないほど。「WWD」で歌われていた過去がいよいよもって遠い昔の話になりつつあります。この快進撃はどこまで続くのでしょうか。ひとまずはまだ今後も要注目で、来年辺りのワンマンにも出来れば足を運びたいですね。

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posted by Kersee at 19:00| Comment(0) | ワンマンライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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