2010年05月02日

2010.5.2 COMIN' KOBE 10 in 神戸ワールド記念ホール他ポートアイランド地区

 5月2日に行われた神戸のチャリティーフェス、COMIN' KOBE 10のレビューを行います。それでは早速どうぞ。

・THE BIG DIPPER
 屋外の小さなステージで10分間のオープニングアクト。男女のツインボーカルにダンサー、という編成はEXILEの影響を強く受けていそうで、事実楽曲もそれにやや近い部分を感じます。ボーカルの歌唱力は2人ともかなりのもので、声質・声量・表現・そしてルックスいずれも全く問題なく、楽曲のクオリティも十分メジャーで通用するくらい高いクオリティのアーティストと言って良いでしょう。調べてみるとTOWER RECORDSのインディーズチャートでも上位にランクインしているようですが、それも十分肯ける内容。数年以内にエイベックス辺りからメジャーデビューしても全く不思議ではないアーティストで、今から注目しても損はないと思います。My Spaceのホームページはこちら。

・バーバリアン
 引き続き野外ステージ。中年男性のスリーピースバンド。がなり声のようなボーカルが特徴的。個人的には良くも悪くもインディーズ、といった印象でした。

・the HANGOVERS
 昨年も使用した大学の体育館内のステージ。こちらはメジャーデビューを目指すスリーピースバンド、といった印象です。ただFMラジオや雑誌では既に精力的な露出は見せているようです。熱気はなかなかのものでした。

・MARSAS SOUND MACHINE
 同じ体育館内でもこちらは大きなステージでした。幻想的な「Amazing Grace」のSEでのオープニングですが、ふたを開けると拡声器使うわ叫びまくるわダイブまでするわで演者・観客ともに大暴れ。ものすごく熱狂的なパンクライブでした。「Ob-La-Di, Ob-La-Da」のカバーもあり。
 バンドはTOWER RECORDSインディーズチャート全国1位を獲得している実力派で、演奏からも熱狂を感じました。ちなみにボーカルは元々松竹芸能所属のお笑い芸人で、妻はオセロの松嶋尚美。調べて初めて知った事実です(汗)

・175R
 ここからのステージは全てワールド記念ホールになります。まずは昨年も見た彼らのステージ。今年は「空に唄えば」で始まり「Hello」で締めるセットリスト。ホール内のアリーナはほぼ満杯で、その中で円が作られたりモッシュがあったりダイブする人もいたりで凄い状態でした。

・TAKUYA
 こういったステージに出るのは11年ぶりくらいとMCで話していました。JAM時代には「ROBOTS」名義で1997年、1999年にアルバムがリリースされたのでおそらくその時以来ということなんでしょうか。ステージは熱狂的な演奏で客を乗せるというより、むしろ音楽で客を引っ張ってじっくり聴いてもらうというやや硬派な内容。今回は全体的にオーディエンスが若者世代中心ということもあったのか、ちょっと観客は知名度の割にやや少ない印象がありました。

・嘉門達夫
 事業仕分け等の時事ネタを取り入れた替え唄でご挨拶の後はかの有名な「ハンバーガーショップ」。今回の趣旨に合わせてということで久々に演奏したという「怒りのグルーヴ〜震災篇〜」「鼻から牛乳」の新作にマジメな新曲「さくら咲く」。最後の曲以外は基本的に大爆笑のステージでした。特に「ハンバーガーショップ」を生で聴けたのは個人的に言うと爆笑というより感動モノでした。
 ただし「怒りのグルーヴ〜震災篇〜」は当然ながら例外。こればっかりは知らない人にも絶対に聴いて頂きたい曲なのでYoutubeでの音源をリンクしておきます。この曲ばかりはオーディエンスもじっくり聴き入っていました。おそらく色々と感じるものは多々あったのではないかと推察されます。

・FUZZY CONTROL
 ドリカムの「その先へ」でfeaturing名義でクレジットされているバンドですが本来奏でている彼らの音楽はそれとは全くの別物です。男性ギター・ベースに女性ドラムという編成はGO! GO! 7188或いはMASS OF THE FERMENTING DREGSのちょうど逆。基本的にはかなり激しい音をかき鳴らすロックバンドです。
 「気合だ!気合だ!気合だアニマル浜口京子!」などのコールネタを持つなどMCも面白く、「その先へ」で実証されているようにギター&ボーカルの歌唱力も高く、また各パートとも演奏技術も非常に優れています。地味にメロディーセンスも良いように感じました。

・GOOD 4 NOTHING
 関西を代表するパンクバンド。非常にストレートな演奏でオーディエンスを大興奮させていました。このステージもアリーナは文字通り満杯で、スタンドから見るとまさに修羅場に近い状況、と言って良いかもしれません(笑)

・SEX MACHINEGUNS
 明らかに有り得ない超絶演奏テクニック、全く乱れぬギター・ベース3人の首の振り、神戸のフェスでしょっぱなから「愛媛のみかん!」と高らかに歌い上げる選曲センス、見事というよりもう神々しさに満ち溢れている、といった表現が適切でしょう。大体これだけ高い演奏力を持っているのになぜMCや曲ではウケに走るのでしょうか。それはひとえにこの人たちの人間性の素晴らしさのおかげなのかもしれません。ただただ凄かったです。

・knotlamp
 正直言って演奏はあまり記憶に残っていないのですが、ボーカルの熱いMCが印象に残りました。「このフェスの主役は俺たちじゃない、お前たちなんだよ!」

・ONE OK ROCK
 突き抜けるようなハイトーンボイス、縦横無尽に自由にステージ中を駆け回り飛びまくるボーカルのTaka。さすが森進一・森昌子のDNAを見事に引き継いでいると言わんばかりの見事なパフォーマンスでした。知らない人が見たら彼がNEWSのメンバーだったとは全く想像できないですね。ジャニーズとは全く違う種類の格好良さを見せていて、その格好良さは極めて自然なものでした。ボーカル以外の演奏・曲も全体的に上々で、色々紆余曲折あったものの今度こそ本格的にブレイクするだろうという確信に近いものも感じた素晴らしいステージでした。

・電撃ネットワーク
 本日の出し物は順不同でサソリ、ドライアイス、缶、タバコ、ダーツ、液体ロウ、牛乳、そして花火。なおフィナーレはトイレットペーパーのような白い紙。詳しい内容はここで書くまでもないでしょう。なおDJ風の音楽パフォーマンスも一応あり。

・三代目魚武濱田成夫
 一言で言うと「楽器のないロック」。かっこいい話、ブルーな話、ラブ話その他諸々。こころのなかのビルのお話もあり。なおうたった後はその都度アイテムをオーディエンスに向けて投げていました。もう一度言います。これはまさしく「楽器のないロック」です。ちゃんとコールアンドレスポンスらしきものもありましたので。

・ガガガSP
 ちょうど清志郎さんの命日ということで「金もうけのために生まれてきたんじゃないぜ」のカバーあり、「昔の曲は歌いません、とか言う奴はバカ!昔の曲だろうがなんだろうが今歌ったらここでしか聴けない新曲じゃねえか!」ということで「卒業」を歌ったりするなどかなり豪華なセットリスト。おかげでギターは気がつけば上半身裸になってたりするなど演奏も完全に勢い重視、だからこそオーディエンスも自然に盛り上がって異常なまでにハイな空間を作り出していました。「つなひき帝国」なんかは個人的には知らないのに勝手に口ずさんでましたからねぇ。最初から最後までひたすら熱いパフォーマンスでした。


(全体的な感想)
 まずは実行委員長の松原裕氏を始め当日頑張ったスタッフ・ボランティアの皆さんにはあらためて感謝の意を表したいと思います。本当に最後までお疲れ様でした。
 アーティストの皆さんはMCによりますと本当にノーギャラで出演してくれたそうです。そして数多くの出演依頼もあったということらしいです。今回拝見したアーティストの方々は本当に熱く熱く、力のこもったステージを全員披露していました。今回の出演者の方々にもあらためて感謝したいです。
 オーディエンスは前回以上に人数が多く、またロックが大好きで熱い心の持ち主が多いという印象を受けました。勿論スタンドからアリーナの動きを眺めての見解なので話半分で受け止めてほしいところではありますが(汗)ステージの主役は出演するアーティストなんですが、それをより良いものにするにはオーディエンスの力もかなり重要になります。そういう意味では非常に理想的なステージが多く展開されていたようにも感じました。

 …ただちょっと懸念点をあげるとするならば、入場無料ということを差し引いてもマナーという面でいかがなものかという部分が散見されたことですね。ゴミをそのまま放って置く、というのはまだよくある話程度で済みますが、撮影禁止と言われている以上撮影は絶対しないでほしいですね。もっとも野外の風景を撮るのは構わないと思います。アーティストの写真は著作権侵害にあたりますからね…。特にワールド記念ホールのスタンド席で目立ちました。この点、周りが注意すればいいのですが実際なかなか注意しにくいものなので、スタッフは出来る限り率先して注意して頂きたいと感じます。
 そしてやっぱり気になったのはモッシュ・ダイブ。一応禁止とは書かれていましたが完全に黙認状態でした。もっともROCK IN JAPAN FESTIVALほど厳格に適用されているわけではないですし、テンションの昂ぶりによって自然に起きる部分でもあるのでそんなに言うことではないのですが、ステージによっては1曲目からダイブしたりするなど、スタンドから見ているとあまりにもそれが目立ちました。それで何もなかったら問題ないのですが、それが原因で怪我をしたり後遺症を起こしたり、最悪命を失うようなことがあったりすると来年のこのイベントの開催自体が危ういものになりかねません。来年は来年、今が楽しければそれでいいんだ!という気持ちは非常にわかりますが、その点だけは来る側も頭の片隅くらいには入れておく必要があるのではないでしょうか。

 色々書きましたが、knotlampのボーカルさんが言った通り、フェスの主役という物は自分自身。見る方が楽しんで満足できる一日になったとしたならばアーティストも基本的に満足することができます。少なくとも私は非常に楽しかった上に、色々と有意義な一日でもありました。参加した皆さんも楽しむことが出来たでしょうか?最高の一日になったでしょうか?来年もこのチャリティーフェスが開催されることを祈りつつ文章を終えたいと思います。最後まで読んで下さった皆さんにも今一度感謝をしたいと思います。本当にありがとうございました。
posted by Kersee at 10:00| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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