2015年04月29日

2015.4.29 COMIN' KOBE '15(神戸ワールド記念ホール・神戸国際展示場)

 関西のロックキッズの風物詩となっているCOMIN' KOBE。チャリティー目的とした日本最大級の無料ロックフェスティバルで、関西のみならず全国から多くの人が集まる一大イベントになっています。GOING KOBEとして初開催されたのが2005年、回を重ねて今年でもう11回目。いつもはワールド記念ホールと近くにある神戸夙川学院大学のキャンパスを利用しているのですがその大学が今年度で学生募集停止。というわけで代わりに神戸国際展示場を利用することになりましたがそのレンタル料金もろもろ合わせて2000万円の経費が新たに必要になったそうです。大変な額でしたがクラウドファンディングという形で多くの人の協力を求めた形で、最終的には無事に集めることができました。というわけで今年もめでたく開催の運びになりました。

 個人的には2009年から4年連続で足を運んでいましたが一昨年は不参加、昨年は同日開催の大阪城ホール・REQUESTAGE 12に足を運んだので不参加。3年ぶりですが上記の事情もあってステージは当時と大きく変わっています。ワールド記念ホールは特に変化なかったですが神戸国際展示場の方で1号館・2号館・3号館それぞれで2〜3のステージが作られました。歩く距離が少なくなった分かなりコンパクトに動きやすいフェスになったような感もありました。これも間違いなくクラウドファンディングに参加した熱い方々のおかげだと思うところですが。

 というわけで今回見たアーティストは以下の通りです。今年は過去カミコベで見たどの年よりも濃いアーティスト・ステージが勢揃いで素晴らしく見応えありました。

岡崎体育(太陽の風Stage・国際展示場3号館駐車場)
ちなげ(太陽の風Stage)
つばさFly(太陽の風Stage)
ぱいぱいでか美(太陽の風Stage)
赤い公園(ESP 10th Stage・国際展示場2号館)
怒髪天(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)
ワタナベフラワー(LIVE DAM STADIUM Smile Stage・ワールド記念ホール)
Cocco(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)
Ken Yokoyama(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)
Fear, and Loathing in Las Vegas(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)
ガガガSP(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)

岡崎体育(太陽の風Stage・国際展示場3号館駐車場)
 ここ最近彼のステージがリンク先のブログで取り上げられることが多く、気になって見てみましたがのっけから凄まじいものを見たという勢いでしたね。風貌はお世辞にもカッコ良いとは言えない印象でしたが動きはキレキレ。彼の音楽は「盆地テクノ」というそうで、その名の通りテクノの音楽に乗せて男一人で色々踊るという内容でした。
 しかし曲が凄かったですね。最初はダンボールで作ったと思われるお面を被ってなぜか歯磨きの歌。ライブで歯磨きの歌を歌うのはPerfumeくらいのものだろうと思っていましたがいるものですね。他にも体操ソングもありましたが内容は”頸動脈!”とステロイド注射しまくりだったり”右心室!左心室!”と心臓の動きの体操をやったり。常に笑いどころ満載で、特にウェーブやジャンプの動きで笑いが起きるのはこの人くらいだろうと思いました。パフォーマンスだけ見ると芋洗坂係長やサイクロンZよりも面白いくらいで、R-1グランプリの決勝くらいには普通に到達する力を持っているようにも感じました。
 個人的に圧巻だったのが4曲目に演奏された「FRIENDS」。水色のキャラクターパペットを唯一の友達に見立てて歌い、一人二役を演じるハートウォーミングな楽曲なんですが中盤のキャラに言わせるセリフが実に酷かったです。ステージではいつも一人なのでバンド4人いるのは羨ましいという流れから”でもお金が儲かったらバンドだと4等分しないといけないけど一人だったら全部自分の物になるよ”と言わせる展開には大笑いさせて頂きました。挙句の果てにそのキャラに"Rock Band is SHIT"と言わせるTシャツを販売(こんな絵柄)するという発表。本気でバンドマンから怒られるんじゃないかとも思うわけですが。ラストはYoutubeでもPVがアップされている「家族構成」ですが形式は見事なほどにフリップ芸でした。
 ちなみに普段は奈良を中心に活動していて、奈良のライブハウスには月一くらいのペースで出演しているのだとか。ただあまりに面白いライブなのでおそらく今後こういうイベントに出演するたびオーディエンスは増えると思われます。もっとも「家族構成」以外の楽曲はPVがシュールながらもノーマルな曲は結構あるみたいなので幅は案外広そうな気もします。今後数年間は注目のアーティストとして取り上げられる機会も増えるのではないでしょうか。人気が大爆発してブレイクする可能性も結構あるので、まだ見たことない人は早めにステージ拝見することを強くお薦めしたいです。なおセットリストはこちらの模様(Twitterでのつぶやきより)。

ちなげ(太陽の風Stage)
 ギター弾き語りで歌を歌う20歳の女性シンガー。神戸出身だそうで、ものすごく明るく関西弁を喋りまくる方でした。岡崎体育のライブを楽しんで、ぱいぱいでか美のネーミングセンスにビックリして、裏でやってるかりゆし58のライブに行きたいというトーク。ただ知名度がまだ相当に低いのでステージを真剣に見ていた人は20〜30人くらいでしょうか。屋台が併設されていたので食事しながらまったりという人は多かったですが。
 全体的にとても直接的に思ったことを表現する楽曲で、キャラクターも含めて好き嫌いが分かれるタイプかもしれないという印象でした。ただ歌はものすごくうまかったです。普段の声が大きいということもあるのですがかなりの声量でした。喋りやオーディエンスをノセる場面でトチることが多々ありましたが勢いでカバーできる辺り度胸もかなりありそうな感じがします。曲もキャラも要は大変に個性的ということで、そういう意味では掘り出し物を見た気分になりました。数年経ってより上のステージで活躍することになれば語り草にしたいところですね。

つばさFly(太陽の風Stage)
 このフェスは入場前の行列が名物(?)と化していて、開場時の待ち時間は1時間半・長さにして2駅分。当然こういう時はTwitterでも眺めるわけですがふと見つけたこんなつぶやき。ユニットの名前は聞いたことあるので選択肢には入っていましたが、その後同ステージトップバッター・岡崎体育のパフォーマンスがあの調子。何かが起こりそうな予感がしたので当初見る予定だったKEYTALKのステージの代わりにこちらを見ることにしました。
 前ステージから早速メンバー自らチラシを配ります。かなり積極的です。アイドルではよくある光景ですがバンドだと意外とこういう場面に遭遇しないので、みんなアイドルに負けずにもっと頑張ろうと思った部分もありましたが。リハーサルではもちろんメンバー5人登場、1曲踊りますがフロントに陣取る10名程は早くも煽りコール全開でフルスロットル。
 本番のセットリストはこちら(Twitterでのつぶやきより)。6曲やりましたがMCなしで踊り通しでした。歌唱力はそこそこですが踊りの精度はかなり激しく本格的。黒を基調とした統一された衣装、ロック要素が非常に強い楽曲などを合わせて考えると、ライブパフォーマンスにより力を注いだBiSというイメージを持ちました。実際楽曲を作ってるメンバーもチームSCRAMBLESの松隈ケンタ、井口イチロウといった面々で共通点も多く、BiS研究員Tシャツを着て参戦していた方もチラホラいらっしゃいました。
 激しいステージを展開していましたがフロントエリアはそれ以上に熱く、モッシュは当然として一曲ごとにダイブやリフトまで繰り広げられていました。思わずステージよりそちらに目がいく場面も続出でしたがメンバーの表情を見る限り心強いかあるいは嬉しいと感じている印象でしたね。ラストの「Life is Beautiful」ではメンバーが客席に向かってダイブ。ちなみにドサクサに紛れてCDを配布した方も約一名。TOKYO IDOL FESTIVALだと運営からの注意が入りそうな場面ですがこちらだとむしろ歓迎できる光景でしょうか。”ダイブは文化”みたいな側面もあるフェスですからね。
 ラストに「私たちはアイドルですがロックの心はアイドルもバンドも変わらないと思います!」と力強く宣言していたのも良かったですね。まさしくステージはロックですが、前後の行動はアイドルの良い所をそのまま取り入れている感じもしました。自分の感想もTwitterで軽く書きましたがメンバー5人中4人からお気に入り登録されるという展開。これを見る限りライブ後の評判チェック等もかなりしっかりやってる様子が伺えます。ステージもそうですがその姿勢に個人的には大変好感を持てました。こちらも今後かなり伸びるグループになること間違いなさそうで、しっかり動向をチェックしていきたいです。
BLACK & WHITE 【限定盤】 - つばさFly
BLACK & WHITE 【限定盤】 - つばさFly
Loneliness / Life is Beautiful【A:初回盤】 - つばさFly
Loneliness / Life is Beautiful【A:初回盤】 - つばさFly

ぱいぱいでか美(太陽の風Stage)
 最近こちらもちょくちょく耳にする名前。実は昨年のTOKYO IDOL FESTIVALで一度見たことがありまして、その時は大森靖子の物販コーナーでスクール水着姿の撮影会をしていました。昨年5月のデビュー曲「PAINPU」が大森靖子プロデュース、向こうが道重ヲタならこちらはももちヲタ。裏にはKEYTALKに黒木渚、ROTTENGRAFFTYがひしめく中このステージ、案外結構なオーディエンスの数が揃っていました。
 まずは本人登場で音合わせ。オーディエンスに聴こえるかどうか2度確認しただけで終了。1分で終わっちゃいました。おかげで時間が余ったのでとりあえず色々喋ります。あと撮影タイム。どんどんTwitterに載せてください、そして是非#最高の女ハッシュタグをつけてくださいとのリクエスト。過剰なほどのサービス精神です。
DSC_0101.JPG
 のっけからかなり自由な雰囲気で喋り倒します。オーディエンスのコールにも笑顔で、時折ツッコミ入れつつ反応。一応つばさFlyのMCによるとカミコベに2つしかないアイドル枠なんですが、ちょっと前に体調不良があったそう。原因は自分で言えないとのことで、オーディエンスに「オナニー」のし過ぎと告白してもらいました。そのオーディエンスが言った後恥ずかしがってたのでそちらにツッコミを入れるという、まるでアイドルとは思えないトーク後最初に披露されたのは「ぼくがおっぱい大きくしてあげる」。のっけからどえらいタイトルですが意外と曲は普通だったり。観客を見つめて歌う場面もありましたが。
 次は譜面台にMIXの教示。「よっしゃいくぞー ABCDEF、ブラジャー!」「もーいっちょいくぞー 白灰黄緑紫桃 ブラジャー!」かなり丁寧な進行で演奏されたのは「下着返せ」。その他”エモいエモい””エロいエロい”を連発する歌詞が特徴の「エモ(笑)」なども異彩を放ってましたがよく見ると歌はそこまで上手くなく曲も芸名ほどのインパクトがあるわけでもなく。一歌手としては決して凄くはないんですが、全てを曝け出すようなMCと過剰とも言えるサービス精神で莫大なお釣りが生まれている印象でしたね。「ナイスミュージックマストピュア」ではなんと髪の毛を抜いて投げるというサービス。ペットボトルとかピックとかはよくあるんですがこれは初めて見ました。
 ラストは師匠である大森靖子提供の「PAINPU」。こう考えると思いのまま色々とぶっちゃけるトークと地頭の良さもやはり師匠譲りなのかなとも感じたわけですが。ステージは最高潮の盛り上がりでリフト発生、そして本人も観客席に乱入してリフトしてもらいながら歌います。もっとも彼女はもう24、歌い終わった後相当疲れてしまったようでもう若くないなぁとポツリ。豪華なアーティストが出てる中で自分のステージを選んでくれたことに感謝しつつ、次に出てくるクリトリック・リスも楽しみにしてくださいということでステージ終了。名前以上のインパクトを十二分に残した内容でした。
 つばさFlyを含めて当初見る予定のなかったステージなんですが最終的にはここを選んで本当に良かったと思いました。この人もおそらくステージを重ねるたび観客が増加していくと思われるので、見るなら今のうちですね。
PAINPU - ARRAY(0xd8d3fc8)
PAINPU - ARRAY(0xd8d3fc8)
レッツドリーム小学校 - ぱいぱいでか美
レッツドリーム小学校 - ぱいぱいでか美

赤い公園(ESP 10th Stage・国際展示場2号館)
 ここまで4組見ましたが本来カミコベに出るべきバンドスタイルのアーティストは1組もなし。ここまでくるとクリトリック・リスも見たくなるものですがさすがにRADIO CRAZYで見れなかった彼女たちのステージを外すことはできず。国際展示場2号館は2つステージがありましたがその左側。ビジョンも設置されていて確実に大学の体育館よりステージのクオリティは上がっていたように思いました。
 なぜか「そして神戸」のSEで登場。この建物でのステージ全てがそうだったのか彼女たちのステージだけだったのかは他を見ていないので分かりませんが。のっけから名曲「NOW ON AIR」でスタート。モッシュも起きてジャンプも一斉に、相当に盛り上がります。「のぞき穴」「サイダー」「今更」と休みなしに4連発、オーディエンスの空気も最高潮でした。それに輪をかけるように「絶対的な関係」。ほとんどMCはなくせいぜいのボーカルの佐藤千明が盛り上げるために喋るだけで、まさに演奏で魅せた硬派な内容。その極めつけがラストに演奏された「ふやける」になるでしょうか。インディーズ時代からの曲だそうですが佐藤千明のキーボード演奏もあり、メンバー全員のハーモニーで聴かせる部分もあり、各パートの激しい演奏もありで全くガールズバンドとは思えない内容でした。欲を言うと4人のMCも見たかったですが時間もさほどないですし、これはワンマンライブの時のお楽しみということになるでしょうか。確かな実力をあらためて感じさせたステージ、今後もますます楽しみにさせる内容でした。
猛烈リトミック(初回限定盤)(DVD付) - ARRAY(0xfc7bfe8)
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公園デビュー - 赤い公園
公園デビュー - 赤い公園

怒髪天(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)
 怒髪天は4年前のカミコベで見る予定だったのですが入場制限がかかってしまって見れず、今回ようやく初めてステージを見る形になりました。音合わせと称してまずは「オトナノススメ」を一節。リハにも関わらず増子直純が促したおかげで本番のようにノリノリ。その後退場することもなく、時折下ネタを交えたMCも入れつつ「酒燃料爆進曲」「ビール・オア・ダイ」「ヘベレ・ケレレ・ヨー」の演奏。いつの間にか本番に入っていたという形式でした。怒髪天といえばリズム&演歌と称しているサウンドが魅力的ですが確かにノリ良く体を動かしやすい楽曲ばかりで楽しかったですね。そしてこの3曲、見事なばかりに酒の歌ばっかりです。そんなラストは新曲、6分を超える長尺の上MCによると狂ってると色々な方に言われたらしい「宜しく候」で締め。MCでは触れていなかったですが5月に出るアルバムのタイトルが『怒髪天 酒唄傑作選 〜オヤジだョ!全員酒豪〜』ということで。なるほど確かにそんな選曲になるのも納得でした。
怒髪天 酒唄傑作選~オヤジだョ!全員酒豪~ - 怒髪天
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怒髪天結成30周年記念公演
怒髪天結成30周年記念公演"いやぁ、こないだ、ほんと、どうもね。" LIVE AT BUDOKAN(初回限定盤) [DVD] -

ワタナベフラワー(LIVE DAM STADIUM Smile Stage・ワールド記念ホール)
 神戸を根ざして活動しているバンドで、なんとカミコベ出演は11年連続なんだそう。Cocco待機中にモニター越しに眺めるという形ですがボーカル・クマガイタツロウがわざと遅れて登場したりこの次に出てくるCoccoをネタにしたりと最初からなかなか飛ばしています。ラストもステージから飛び降りて観客とタッチを交わしたりするなど、終始魅せる・インパクトに残るステージを展開していた印象でした。ちなみにバンドとしての目標は紅白歌合戦出場、サマソニのオファーを断ること、カミコベのトリを取ることだそうです。楽曲も熱さを感じさせる内容でいいと思いますし、MCなどのパフォーマンスも面白いのになぜ知名度が上がらないのか不思議に思ったステージでした。かく言う私もこのステージ見るまでよく知らなかったのですが。
具体的な応援 - ワタナベフラワー
具体的な応援 - ワタナベフラワー
That’s WATANABE FLOWER SHOW SPECIAL!! - ARRAY(0xde54758)
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Cocco(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)
 カミコベでは時にえらく豪華なアーティストの出演があるのですが、今回それに当てはまるのはまさしく彼女。メジャーデビュー19年目、数々の傑作を世に送り続けているCoccoがこのイベントに出るのは数年前なら想像もできなかったですね。ステージは本人が登場する前にLUNA SEAのオマージュバンドMUNA SEAの方が登場。エアバンド形式なのでなんかゴールデンボンバーの二番煎じみたいな感じもしましたが。月光という名前の方だそうですがその正体はカミコベ実行委員長の松原裕だったりします。
 というわけで本人登場。18年前とほとんど変わらない容姿。そして沖縄訛りが入る自由過ぎる喋りも10年ほど前にテレビで見た時と変わりありません。当然普段はバンドスタイルなんですが今回予算がないということでピアノ弾き語りスタイル。ただ自分が言うには世界的に類を見ない楽器が苦手なミュージシャンということで、どの音から弾き始めるかも覚束ない様子。一応目印はつけているみたいですが。
 最初はモニターチェックということで、バレンタインの時に見つけた楽曲、Sam Smithのカバー「Stay With Me」。確かに左手のリズムは単純で弾くにあたっての難易度は高くなさそうでした。本番は昨年のアルバム『プランC』から「Snowing」、この季節らしい爽やかな曲ということで名曲「強く儚い者たち」。歌声はやはり素晴らしくて、声量もさることながら発音も恐ろしいくらいに明瞭。やはり彼女は不世出の天才であること間違いないと感じたとともに、最も脂の乗っていた2000年くらいのライブはどんな凄さだったのだろうという想いにもかられてしまいました。楽曲として残る作品は永遠ですがライブはDVDで映像を見ることが出来てもその場の雰囲気は現場にいないと分からないわけで、やはりその点では悔いが残る部分もあります(もっともそれ以前に当時は若いゆえライブに足を運ぶという発想もなかったのですが)。
 歌声は言うまでもなく素晴らしかったですが演奏はやはり相当緊張していたみたいで、弾き終わると瞬時に「ハイッ!」と両手をあげます。こういう部分も彼女らしさなのかなとあらためて感じた瞬間でした。ただ最後の締めの演奏は派手に弾き間違えて「あれ〜」となってしまいましたが。おそらくこういうステージはCocco単体のライブでもそうそう見れない光景だという想像ができるので、そういう意味では大変貴重な時間を過ごせた内容でした。
プランC(初回限定盤B) - Cocco
プランC(初回限定盤B) - Cocco
ザ・ベスト盤 - Cocco
ザ・ベスト盤 - Cocco

Ken Yokoyama(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)
 Ken Yokoyamaのステージを見るのは2009年のROCK IN JAPAN以来ではや6年ぶり。ちょうどこの年からダイブ規制が非常に厳しくなった中で本人は当然ながら不満タラタラ、自らダイブ禁止に対する想いを吐露して最後は自ら「思いっきり暴れろ!」と煽る展開。それ以降ロキノン主催のフェスには呼ばれていないようです。一方カミコベは昨年に続き2年連続の出演。
 Hi-STANDARD時代を含めるともう20年近いキャリアになるので若い人だと曲に馴染みのない人も多いんじゃないかという気もしたがそんなことお構いなし。彼が率いる激しいバンド演奏は暴れるには十二分で、最初から最後までモッシュとダイブの嵐でした。MCものっけから「モンゲ〜」とジバニャン調、新曲「I Won't Turn Off My Radio」披露時にはなぜか英語の授業チックにリピートアフターミーを繰り返す展開。ですがこのフェスの主旨に基づいた募金呼びかけ・震災のことを忘れてはいけないという話はやはり彼らしい熱さが非常によく出ていました。セットリストはこちらになります。
Best Wishes - Ken Yokoyama
Best Wishes - Ken Yokoyama
Four - Ken Yokoyama
Four - Ken Yokoyama

Fear, and Loathing in Las Vegas(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)
 ちょうど3年前のカミコベが初見でしたが、その当時でもものすごいステージを展開していて会場大盛り上がりでした。今までになかったような衝撃を憶えましたが今回はもうその時の比ではなかったです。
 セットリストは「Rave-up Tonight」「Jump Around」「Let Me Hear」「Crossover」「Love at First Sight」という具合。実はヒットしているにも関わらずレンタル未解禁ということで全然曲を聴いてなかったりするのですが、ライブという点で考えると全く関係なかったですね。ボーカルのSoはルックスといい声といい跳躍力といい同じ人間とは思えないパフォーマンスで、一体普段何を食べて生きているんだろうかという疑問まで生じるほどでした。もう一人キーボードも担当するボーカルMinamiも大暴れ。他4人の演奏力もかなりのものでした。ちなみにメインで喋るMCはギターのSxunのようで。オーディエンスの人波はスタンドから見ると尋常ならざるものがありました。アリーナの一番後ろまでノリノリでジャンプしているという光景はそうそう見られないと思います。フロントエリアは当然モッシュ・ダイブも多数発生していましたがKen Yokoyamaほどではなく、純粋に音楽に乗っている人が多いという印象もありました。文句なしの神ステージで、おそらく自分がこれまでフェスで見た中でも相当上位に入るのではないかと思います。
 神戸出身ということでおそらくこのイベントに対する思いは並々のものがあるのでしょう、このステージで新しいアルバムが秋に発売されることと日本武道館ワンマン公演が発表されました。ですがこの盛り上がりを見ると武道館でも狭いと感じる勢いですね。そういえばONE OK ROCKは5年前このカミコベに出演して大盛り上がりでしたが現在の活躍はもう周知の通り。彼らの音楽性を考えると世界にも十分通用するように感じるのですが、どうでしょうか。
Starburst(プレミアム盤) - and Loathing in Las Vegas Fear
Starburst(プレミアム盤) - and Loathing in Las Vegas Fear
PHASE 2 - and Loathing in Las Vegas Fear
PHASE 2 - and Loathing in Las Vegas Fear

ガガガSP(LIVE DAM STADIUM Sing Stage・ワールド記念ホール)
 カミコベのラストと言えば勿論ガガガSP。神戸で生まれて神戸で育ち、贔屓のプロ野球球団はオリックスブルーウエーブ(現・バファローズ)。カミコベも初開催以来ずっとトリでのステージ。このフェスには絶対に欠かせない存在ですね。
 今回は全て昔の曲で固めたセットリストでした。「卒業」にはじまり「祭りの準備」「国道二号線」「つなひき帝国」「晩秋」、そしてアンコールは「線香花火」。いつもは縦横無尽にパワフルに動き回るステージで盛り上げるステージなんですが今回はどことなく一曲一曲噛み締めて歌っているようにも見えました。MCでも今日はみんなの表情を見ながら歌いたいということを話していましたね。フロントエリアでモッシュやダイブが起きるのはいつも通りですがスタンドから見ると人数はさっきまで満員だったベガスの時の7割くらいで、ステージでの動きもややおとなしめで選曲も新しい曲は全くなし。18年やっているのであと2年はやりたいと口に出す辺りに色々と感じてしまう部分もあります。ですがカミコベのトリは渡したくないという思い、このフェスや20年前の震災などに対する思いはしっかりと宣言していました。全ての演奏が終わった後はこのカミコベを主催している松原裕の挨拶の後に抱擁。この抱擁ひとつにこのフェスならではの熱い思いがすごく伝わってきた、そんな印象でした。
ガガガSPベストアルバム - ガガガSP
ガガガSPベストアルバム - ガガガSP
ガガガを聴いたらサヨウナラ - ガガガSP
ガガガを聴いたらサヨウナラ - ガガガSP


 というわけで一時は開催も危ぶまれたこのCOMIN' KOBEも無事終演。阪神淡路大震災も20年前になりましたが20年の間にスマトラや東日本大震災、そしてつい先日はネパールでも大地震があって多くの人が犠牲になるなど自然災害は絶えません。こういうのは自然現象だから仕方のない部分があるとは言えやはり尊い命が失われていく、ややもすると多くの文化や生活が失われていくというのは悲しい部分があります。しかし今の神戸の町並みを見る限り窮地に立った時の人の力は計り知れないものがあります。かつて関東大震災の時に政府の人は「復活」ではなく「復興」という言葉を選んだという話を聞いたことがあります。そこには元通りにするのではなく新たに、より素晴らしい町を作るという強い決意が表れていますね。今年は募金が思いのほか集まらなかったという話もMCではあったようですが…。ついついこのフェスの意義は私も忘れがちになる時があるのですが、そこは神戸のロックキッズとして心に留めたい部分のように感じますね。

 今回は大きなピンチが開催前にありましたが、結果的にはこれまで以上に過ごしやすく快適でなおかつ素晴らしいステージが多かったように感じました。バンドの方々も勿論ですが個人的には特に太陽の風stageにおける流れはなかなか他では味わえない空気だったようにも思いました。5, 6年前と比べると確実にライブ人口、そしてミュージシャンの人口も増えていて必然的に各々のステージもレベルアップしてるように感じます。果たして来年はどうなるでしょうか。連続で行っていた時にはやれ客のマナーがどうとか誘導がどうとか色々不満もありましたが今はそういう気持ちにはなれないですね。ただ一つ言えるとしたら、やはり来年もこの会場でまたCOMIN' KOBEというフェスを続けてほしいということでしょうか。同日に大阪城ホールでREQUESTAGEも開催されているのでその顔ぶれ次第にもなりますが、来年も出来れば必ず足を運びたいところです。

posted by Kersee at 10:00| Comment(2) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
岡崎体育は本当にブレイクしてしまいそうですよね。
曲のネタも発想が面白いですが、無駄にキレのある動きもツボだったりします。
一度見たら誰かに教えたくなってしまうライブなので、口コミで人気がさらに拡大していきそうな気がします。
それにしても、岡崎体育にぱいぱいでか美って、かなり濃いですね。
クリトリック・リスのライブも面白いので見てもらいたかったところです。

同じイベントにCoccoが出演したというのも凄いですね。
あんなに素晴らしい楽曲を作り続けているのに楽器が苦手っていうのは驚きました。
本当の天才なんだなと思います。
Posted by なっくる at 2015年05月03日 01:38
>なっくるさん
基本バンドロックで統一されてるフェスのはずなんですが、今年は必ずしもそうではなかったですねw 笑いが入るパフォーマンスする人は過去にも結構いましたが。そんな中にCoccoがいるのは確かに異質にも程があると私も思いますw
Posted by Kersee at 2015年05月04日 05:47
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