2015年07月25日

2015.7.25 SHISHAMO NO YAON!!! WEST supported by uP!!! in 大阪城野外音楽堂

 新しいロックバンドの台頭が非常に目立っているここ最近の音楽シーン。今回はその中でも、女性スリーピースバンドとして非常に注目されているSHISHAMOのワンマンライブに足を運んできました。6月27日に東京の日比谷野外大音楽堂で初の野外ワンマン開催、今回の大阪城野音はこれに続く形。翌日には招待制無料ライブも同会場で開催することになっていますが、ひとまず7月25日のライブをレポすることにします。早速ご覧ください。

デビューアルバム「SHISHAMO」 - SHISHAMO
デビューアルバム「SHISHAMO」 - SHISHAMO

SHISHAMO 2 - SHISHAMO
SHISHAMO 2 - SHISHAMO

 大阪城ホールにはこれまで何度も行っていますが、大阪城野外音楽堂に足を運ぶのは今回が初めて。意外とこれまで行く機会がなく、縁のない会場の一つでしたがようやくといった形。関西で野外ライブを見たのはサマソニ大阪、カミコベ、2011年に万博公園で開催したチャリティーライブくらいなので思ったよりないんですよね。関西以外だとRIJとか福岡のHIGHER GROUNDとかつま恋のBBQとかメトロックとかTIFとかありますが。来月には新潟にも行きますし…(滋賀も行く予定ですが)。その野外音楽堂は緩やかな傾斜で見通しも良く、大変ライブ向けの良いロケーションでした。機会があればまた足を運びたいと思いましたが、果たしていつになるでしょうか。会場は思った以上に女性が多かったです。男女比は半々か女子の方が少し多いくらいでしょうか。ステージはメトロックで一応見ていますがその時は別のステージが終わった直後に移動した関係でものすごく後ろの方でした。今回はさすがにフロントではないものの客席で言うとほぼ真ん中辺り、全体を見るには非常に好都合な席で見ることが出来ました。後ろの立見アリーナを含めてチケットは完全SOLD OUT。3000近くのキャパを埋めているわけで、今年の秋ツアーはZeppですがそろそろホールツアーも視野に入る時期になるでしょうか。ちなみに年明け1月4日には日本武道館単独も決定しています。かなりの勢いです。

 ライブは5分ほど押してスタート。まず最初に演奏されたのは「きみと話せないのは」。続けて「デートプラン」「量産型彼氏」。『SHISHAMO 2』収録曲から3つ。この時点で早くも感じたことは演奏の確かさと、曲を作った段階で完成されている魅せ方の上手さ。「デートプラン」はベースのソロが非常に目立つ曲で、間奏では完全にそれに釘づけ。ドラムも非常に細かい叩きが要求されていて、Bメロからサビへなどの繋ぎの部分は特に美味しい場面が目立っているように感じました。「量産型彼氏」のドラムソロはその集大成みたいなものかもしれません。初めて音源を発表してからまだ3年、高校卒業して2年ちょっとなんですがステージは落ち着き・経験を少なからず感じた内容でもありました。

 MCを挟んで「バンドマン」。こちらは2年前のアルバム『SHISHAMO』収録曲。バンドマンに恋した女性をセンセーショナルに歌う楽曲は歌詞も構成も凄まじい内容で、確かにもうこの時点で既に才能が開花しているという感がありますね。”学校には行きたくないよ”と高らかに歌う「行きたくない」も同アルバム収録曲。8月発売のシングルのカップリングとして収録される「生きるガール」ではシャボン玉が舞う演出。3曲続けたところで再びMC。ちょうど天神祭と日が重なっているということで、花火の音が聴こえます。まだ日は沈んでいないのでリハーサル音でしたが、メンバーもオーディエンスも反応しまっくていました。大阪の野外は過去2度あるそうで、一昨年のRUSH BALL☆Rと昨年のRUSH BALL。1年前に加入したばかりのベース・松岡彩にとっては分からない話なんですが、その松岡にメンバーが初めて会ったのが昨年のRUSH BALL。というわけで非常に重要な思い出があるわけです(詳しいことはこちらの動画で)。

 今度はまだ高校の軽音部に所属していた頃に発表したデビューアルバム『卒業制作』からということで、「熱冷まシート」「夢のはなし」。SHISHAMOに対する評価は初期から鹿野淳が絶賛したりオールナイトニッポンのパーソナリティーに抜擢されたりと非常に高いものでしたが、さすがに3年経った現在で今年の楽曲と比較すると幾分平坦に聴こえたりもしました。成長する前の過程というべきなんでしょうか。逆に言うとそれだけデビュー以来のSHISHAMOの発展が凄まじいと置き換えることが出来ます。確かに”熱冷まシート”をタイトルにする時点で非凡ですよね。

 ここまではボーカル&ギター&作詞&作曲&イラスト…と才色兼備極まりない宮崎朝子がメインで喋っていましたが、この2曲終わった後のMCはベースの松岡彩がメイン。宮崎が顔を見て加入を決めたというエピソードがある通りの雰囲気。”うん”と頷くだけで”かわいい〜”との声があがります。加入時の話も含めると、まさにSHISHAMOのシンデレラ・ガールと称したくなる勢いでした。そして調査と称してどんな人が来ているのか、声出しを兼ねた確認。女子高生と女子大生がメインで、同じくらいの男子もそこそこの人数。それ以上は”おとな!”とまとめられる辺りに現時点での主な年齢層が伺えます。多分5年くらい経つと”20代!””30代!”という感じになるんじゃないかな、とも今の時点で思う部分もありますが。全体的にやや攻撃的な宮崎朝子のMC、オーディエンスの声援に対する反応はさしづめ相撲の技で言う引き落としみたいな感じでしょうか。ですが観客席に虫が飛んでる所に”我慢しなさい”と言うとすかさず松岡が”でもさっきゴキブリ出てきた時ものすごい声挙げてたよ”と逆襲。こういうやり取りが出来る辺りにチームワークの良さが伺えました。

 「恋愛休暇」「こんな僕そんな君」「がたんごとん」「昼夜逆転」。日が少しずつ沈んでいき、涼しい風が吹く中でマッタリした楽曲が4つ続きます。一歩間違えると眠たくなりそうな状況ですが、そこは楽曲構成と演奏の上手さ。じっくりと進めていくステージには激しい楽曲が続くのとはまた違う良さがあったように思いました。この辺りは年を追うごとに魅力的な要素が増していきそうな気がします。

 続いてのMCはドラム・吉川美冴貴の本当にあった○○な話。Twitterで行われたロックな総選挙の話でした(主催アカウントはこちら)。他の2人のメンバーは女性ギター&ボーカル、女性ベーシストで上位に入っているのに私はドラマー総選挙で30位台、私だけ競争相手が多いということで第2回邦ロック女子総選挙。宮崎や松岡が上位に入る中で私は圏外でした!という見事なオチ。ちなみに彼女のドラムの演奏は他のバンドと比べても全く遜色のない、かなりの腕前。喋りで分かる通り非常に明るく好感が持てるキャラクター。確かにメインの宮崎や天然でおっとりした松岡と比べると地味かもしれませんが、個人的にはもっと彼女にも光を当てて欲しいとこのMCを聴いてすごく思ってしまいました。

 というわけでライブも終盤戦。「僕に彼女ができたんだ」「僕、実は」「タオル」「君と夏フェス」と盛り上がる曲を連発。ライブ限定曲の「タオル」、メトロックで初めて聴いた時はビックリして大笑いしてしましたが2度目となると慣れたもの。1枚1000円で買ったSHISHAMOタオルをみんなで振り回す光景は本当に見事なものでした。大阪城ホールでは湘南乃風がワンマンを開催していましたが、タオル持参率はこちらの方がもしかしたら高かったかもしれません。そしてこのパートでは宮崎朝子のギター演奏が特に光っていましたね。正直かなり難しいだろうと思われるソロ連発でしたが見事なものでした。「僕に彼女ができたんだ」の最初の構えが特に絵になっているように感じたのはきっと私だけではないと思います。

 本編ラストは「君との事」。当然ながらステージは暑く、シャツだけでなくギターやベースも汗だらけ。というわけでアンコールの際は新グッズのTシャツと帽子に着替えて登場。ちょうど上弦の月が出てきて夜になった時間帯で歌われるのは新曲「熱帯夜」。新境地といった感じのサウンドで、また近いうちにYoutubeでもアップされるとのこと。CDともどもあらためてチェックして聴き直したいところです。ですが上述した通りこの日は天神祭。花火の音だけでなく報道ヘリが飛び回る状況でちょっと楽曲に集中しづらくなっていたのは否めないところでした。ヘリコプターの音はこんなにうるさいものなのか、と思ってしまいましたが。グッズ宣伝など告知をメインにしたMCの後でラストは「サブギターの歌」「恋する」。ラストは『SHISHAMO』からの楽曲がメインになりました。「君と夏フェス」のMVに描かれているようなカップルが目立つ帰り道。この後そのまま天神祭に向かったのかどうかは分かりませんが、絵になる光景であったのは言うまでもありません。


 まだデビューしてそんなに年月経っていないはずなんですが、パフォーマンスに関してはもう長くやっている人と比べても全く遜色ないと考えて良いのではないでしょうか。演奏も十分上手いですが、それ以上に上手いと思わせる見せ場の作り方のうまさがSHISHAMOは特に際立っていますね。アルバムを聴いていても感じたことではありますが、ライブだとそれがより増幅されます。むしろ作る立場で考えると、あえて難しくすることで演奏の幅を広げて更に楽曲のバリエーションを増やしているような。そんな意図も少なからず感じられました。実際のところはどうなのか分からないですが。MCは3人とも見事なくらいにキャラクターが立っていて言うことなし。松岡彩に至っては喋らなくてもキャラが立っているというレベルにまで達しているかもしれません。そちらに関しては若々しさも目立っていましたが、これが5年後10年後になるとどう変貌するのか。これまた非常に楽しみです。

 高校生・大学生といった若い世代がメインとなった今回のライブ。チケットの値段も3000円台と非常に安いのもこの世代にとっては大変な魅力ですね。ただこの世代が社会人になって、どれくらいの人がまた足を運ぶことになるのかなという部分は未知な部分。音とライブを聴く限りSHISHAMOはおそらく今後最低でも5年10年、もしかすると数十年ずっと第一線で活躍するバンドになるかと思います。もうそこそこいい年になっている自分にとって多少のアウェー感があったのは事実ですが、それでも若い世代のSHISHAMOファンにはこの先も出来る限りずっとライブに足を運んで欲しいなぁとあらためて願います。そして10年後”あの時のSHISHAMOを見たんだぜ”と思い出として語り伝えられる存在になれば、メンバーにとってこれだけ嬉しい事はないような気がします。正直SHISHAMOのバンドとしての歴史は現時点でまだ本当に序章に過ぎないと思っています。今度の秋ツアーに行くかどうかはまだ分からないですが、おそらく今後最低でも年1回はワンマンないしフェスに足を運ぶことになるでしょう。場を重ねるたびにどれだけ成長しているか、そして会場の規模がどこまで大きくなるのか。個人的にはJ-ROCKで一番注目している存在として、ものすごく楽しみにしたいです。

熱帯夜 - SHISHAMO
熱帯夜 - SHISHAMO

卒業制作 - SHISHAMO
卒業制作 - SHISHAMO

posted by Kersee at 17:30| Comment(0) | ワンマンライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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