2016年05月07日

2016.5.7 COMIN' KOBE '16(神戸ワールド記念ホール・神戸国際展示場)

 関西のロックキッズの風物詩となっているCOMIN' KOBE。チャリティー目的とした日本最大級の無料ロックフェスティバルで、関西のみならず全国から多くの人が集まる一大イベントになっています。GOING KOBEとして初開催されたのが2005年、回を重ねて今年でもう12回目。前回も近隣の大学が募集停止になった結果あらためて国際展示場を借りることになり、クラウドファンティングという形で資金を募った結果なんとか開催できたという形。一旦の危機は乗り越えたと思いきや、今年はなんと実行委員長の松原裕がステージ4の癌を患っていることが発覚。なんとか今年は無事開催という運びになりましたが、来年以降に関しては本当になんとも言えない状況になっています。

 2009年以来、足を運んでない年は2度ありますが通算では6度目の参戦。初めて行った時の記憶がだんだん薄れてきていますが、あの時はGOINGKOBEというタイトル。カミコベという名前になったのは翌年以降のことでした。当時は10時半開場で11時到着、リストバンド交換で並んだ記憶は全くありません。勿論それなりに人はいましたがワールド記念ホールで並ぶこともなく、順調なものでした。2010年も10時頃到着で10時半からのオープニングアクトのステージをすんなり見られる程度。2011年は途中参加・途中帰宅。この時点でワールド記念ホール1時間待ちという制限が。そして翌年開演に合わせて足を運んだ際には10時到着だと2駅分の列の長さ、2時間待ちが当たり前という状況になりました。この長い列は現在でも変わっていないか、あるいは更に長くなっているのかもしれません。昨年は8時45分到着時点で2駅分の列&10時45分入り、今年は8時半到着時点で1駅分の列&10時15分入り。このリストバンド交換列はNAVERまとめにもしっかりピックアップされています。各地で季節問わずロックフェスが開催されていますが、この列の長さはおそらくトップクラスではないかと思うわけですが。

 さて、今回見たアーティストは以下の通りです。前回出演したうち岡崎体育、打首獄門同好会、水曜日のカンパネラ、ぱいぱいでか美辺りはこの1年間で大きく知名度がアップしましたが、果たして今年はどうなるのでしょうか。

Solaris Clock(KissFM Stage・国際展示場2号館)
POT(BASS ON TOP Stage・国際展示場2号館)
打首獄門同好会(KissFM Stage・国際展示場2号館)
ミソッカス(KissFM Stage・国際展示場2号館)
ひめキュンフルーツ缶(ビジュアルノーツ「L」Stage・国際展示場3号館)
岡崎体育(ビジュアルノーツ「L」Stage・国際展示場3号館)
BRADIO(ESP RED Stage・国際展示場1号館)
KEYTALK(World ROKKO Stage・ワールド記念ホール)
Dizzy Sunfist(BASS ON TOP Stage・国際展示場2号館)
tacica(KissFM Stage・国際展示場2号館)
あゆみくりかまき(BASS ON TOP Stage・国際展示場2号館)
ワタナベフラワー(World MAYA Stage・ワールド記念ホール)
ガガガSP(World ROKKO Stage・ワールド記念ホール)


Solaris Clock(KissFM Stage・国際展示場2号館)
 最初にとりあえず見たのは1号館前の開会式。岩手から神戸まで自転車で走ってきたカミングライダー・こんそめぱんち☆木村となぜか四星球のメンバー?が法被にブリーフという姿で登場。四星球の方は最前にいたKEYTALK目当ての女の子にセクハラしまくっていました。おかげで肝心のライダーさんがあまり目立っていなかったような気もしないではないですが。全体的にややスベリ気味・空回り気味な感じが、良くも悪くもずっと変わらない光景、慣れたものです。
 最初は八十八ヶ所巡礼を見る予定にして会場に向かいましたが、開演5分前だと思いのほか人がいっぱいでステージが見えない状態。ですのでいきなりの予定変更で完全初見のSolaris Clockというバンドを見る形に。神戸市主催のバンドコンテスト「Battle de egg」に優勝してカミコベのステージ出演を勝ち取った、ということらしいです。したがって知名度はまだまだ低く、お世辞にもお客さんは多くないという状態。
 スリーピースバンドとして構成される演奏はドラムの力強さ、そしてオーディエンス曲としてバラードを選ぶ度胸が買えるという印象でした。音楽性はポップロックといったところで、どちらかと言うとメロディーで聴かせるバンドでしょうか。歌声はもう少し一つ一つの歌詞をはっきり歌えば、まだまだ伸びる余地はかなりあるような気がしました。結成は大学の軽音サークル時代の2010年、HPのバイオグラフィを見る限りここまではなかなか苦労しているようです。果たしてこれをきっかけにどこまで飛躍できるでしょうか。
SUMMER WAVE 2011 (BLUE STAGE) - ARRAY(0xe62cfb8)
SUMMER WAVE 2011 (BLUE STAGE) - ARRAY(0xe62cfb8)

POT(BASS ON TOP Stage・国際展示場2号館)
 打首獄門同好会待ちで横から眺める形。したがって音ははっきりと聞き取れない状態でしたが、メロコアバンドであることは間違いなさそうでした。1曲目からダイブ連発で飛ばしまくる、大変らしいステージを見せていました。Youtubeで楽曲を聴けば割とメロディアスなナンバーにも聴こえますが、ライブは激しい内容です。良かったのではないでしょうか。
MISH MASH - POT
MISH MASH - POT

打首獄門同好会(KissFM Stage・国際展示場2号館)
 国際展示場2号館には2つのステージの間に大きなビジョンが設置されていますが、彼らのステージではわざわざ小型のスクリーンまで設置されています。POTの本番中リハーサルの時点で多くの人が集まります。というわけで本番が始まってからでは間に合わないということで早速例のモノが配られます。うまい棒3000本。スーパーの袋にはよりどりみどりのうまい棒がいっぱい。というわけでまずはひたすらうまい棒を歌う「デリシャスティック」。サイリウム・ペンライトの代わりに掲げられるうまい棒。他のアーティストならペンライトを買ってもらうことでお金がこちら側に入るわけですが、打首獄門同好会の場合は逆に3万円消費するわけです。映像にはひたすら各々の味のうまい棒の画像と歌詞が映ります。初心者にも優しいライブになっています。中には”入手困難”という形のものもありました。前の方はややモッシュ気味、大変な盛り上がり。
 次に歌われるのは先日某バラエティ番組でも披露された「日本の米は世界一」。”丼!丼!”と叫んだり映像を見たりしながら手を上げ続けているとこのお昼時、お腹がすいてきます。ステージに立つのはボーカル&ギターの男性・ドラム&ボーカルの女性・ベースの女性、そしてなんだかよく分からないメガネの女性ダンサーっぽい人。メンバー3人はともかく彼女は一体何者なんでしょうか。さっぱり分かりません。
 本日は新曲も披露。「島国DNA」。どんな曲かと思いましたが、”海(かい)!””貝!””魚(うお)!”という具合に魚介類をひたすら賛美する曲でした。”まぐろの刺し身”や”かつおのたたき”辺りが三三七拍子で表現されたりしています。おそらくさかなクンもビックリ、一部のスーパーや鮮魚店も「おさかな天国」に代わってこの曲を流したくなるのではないかという楽曲でした。そして「私を二郎に連れてって」。本邦初・ラーメン二郎について歌った楽曲です。これはもしかすると三田本店をはじめとする各店で既に流れているかもしれません。
 ラストはメンバー全員、和傘を被って和の衣装にチェンジします。病気と戦う松原さんに何か出来ないかというトークになりますが、残念ながらふざけた歌ばっかりで応援歌といったそういった類の曲は一切ない模様。ですがせめてもの?という形で、寺を巡って一緒に回復を祈ろうという形に。演奏されるのは「88」。四国八十八箇所巡礼の曲です。88の寺を連呼する楽曲ですが、本当にメンバーが八十八箇所巡礼して撮影しているPVが映像が流れます。でも最終的にはうどんに行き着く辺りがやっぱり彼ららしいと思うわけですが。というわけで評判通り大変ユニークな工夫を凝らした盛り上がるステージでした。当然ながらこのステージが終わった後すぐフードコーナーに足を運んで、豚丼を頼んだのは言うまでもありません。
まだまだ新米 - 打首獄門同好会
まだまだ新米 - 打首獄門同好会

ミソッカス(KissFM Stage・国際展示場2号館)
 名古屋で結成された5人組バンド。3月14日のビルボードチャートで「マッドシュリンプス」がラジオオンエア1位、気になる存在になっていましたが今回は後方から見る形に。やはりキーボードが大きなアクセントになっているという感想でした。遠目から見ても演奏力の高さはすごく伝わってきました。会場は速いBPMで盛り上がりモッシュライブも起きて湧くといった形。ただやはり後方からだと完全に彼らの特徴を掴めた感じではなかったので、機会があればまたあらためて拝見したいです。
統一された混沌 - ミソッカス
統一された混沌 - ミソッカス

ひめキュンフルーツ缶(ビジュアルノーツ「L」Stage・国際展示場3号館)
 愛媛発の女性アイドル5人組、2013年メジャーデビュー以来注目はしてましたが現場は今回ようやく初見という形。そのメジャーデビュー曲「アンダンテ」からライブはスタート。ロックを基調としたサウンドとキックも混じえたフリは大変激しいもので、前方では普通にダイブが巻き起こっていました。赤を基調とした5人の出で立ちはお姉さん的な印象。全体的に際立ったメンバーはあまりなく、ものすごく歌唱力があるという人もいなかったですが平均して80点くらいの能力を持った5人が集まっている感じでしょうか。あえて言うなら前髪パッツンの岡本真依ちゃんでしょうか、彼女がソロパート・MCメインのセンターで能力的にもやや目立っていました。
 「アンダンテ」以降のセットリストは「モノクロビタミン」「Luck out」「ミラクル彼氏」「キラーチューン」「デッドギミック」といったところ。この3年間でnanoCUNEやFRUITPOCHETTEといった姉妹グループも出てきて、ロック系アイドルも更に激しいユニットが出てきて彼女たちもいよいよ先駆的存在になってきました。スタイルが良いからそう感じるだけかもしれませんが、長くやっている格は十分に身につけたステージだったのではないでしょうか。
天国ギミック(初回限定盤)(DVD付) - ひめキュンフルーツ缶
天国ギミック(初回限定盤)(DVD付) - ひめキュンフルーツ缶

岡崎体育(ビジュアルノーツ「L」Stage・国際展示場3号館)
 彼を知ったのは昨年のカミコベのステージ。音楽以上にお笑い的な面白さが大変印象に残った内容で、個人的にはパペットを使って”バンドざまあみろ”を連発する「FRIENDS」に大きな感銘を受けたわけですが。今月メジャーデビュー、それに先立って公開された「MUSIC VIDEO」が大きな話題を呼んで現在間もなく200万回再生という勢い。3号館は隣のステージも埋まる勢いで、その数およそ4千人。横を見ると肩車されている小さい子どもも複数。「家族構成」という代表曲が彼にはありますが、本当に家族でファンになるという方々も今後増えそうな予感を感じさせます。
 オープニングはカッコ良いラップナンバー「Open」で自己紹介。大変クールに決まっていますがマイクを離しても声が聴こえるという、口パクというギミック。のっけから笑いをもっていきますが、盆地テクノと呼ばれるサウンド自体はカッコ良いものでした。次いで演奏される曲は「explain」。これはどんな曲かと申しますと、J-POPにある歌詞の傾向をただただ説明しているだけの内容。「MUSIC VIDEO」の映像じゃない版といったテイストで、むしろアイデアの元はこの曲にあるのではないかと思える楽曲でした。続いては「Voice Of Heart 2」。歌唱力のない自分が”CHEMISTRYみたいに”生歌で歌い上げるという曲でしたが、実際聴くと案外なかなかの歌唱力。楽曲の特性上おそらく本人も相当意識しているとは思うのですが、一つ一つの言葉は誰よりもはっきり歌っているように感じました(特に国際展示場ステージは音響の問題もあって、歌詞が聴き取りにくいアーティストが大半だったので)。1番を気持ち良く歌ってるところで2番に入ると事前収録した心の声が流れます。これもあるあるです。秦基博の名前をこれでもかというくらいに出してきたのに大爆笑。洒落が効いている秦さんなら大笑いして許してくれそうですが、一部ファンがこれを聴くと本気で怒ってしまうかもしれません。そして昨年も演奏した「FRIENDS」。メジャーデビューを果たしたことで歌詞がアップデートされていました。例の”バンドざまあみろ”ではヘドバン連発。最後は唐突にものすごくしみじみと良い話に入りますが、最終的に”♪AC〜”というオチに繋げるのも見事な流れ。最後は「MUSIC VIDEO」…ではなく「Q-DUB」、これも今年発表の新曲のようでした。
 盆地テクノと呼ばれるサウンドは大変凝ったもので、リハのサウンドチェックを見ていても音に対するこだわりはなかなかに真剣。音楽・歌詞・笑い、どれを取っても素晴らしいのですが、何より一本調子でない引き出しの多さを今回のライブでは感じました。Youtubeでアップされているワンマンライブでもオーディエンスのお題から即興ソングを作ったりするなど、音楽家としてかなりの才能の持ち主だと思います。よくよく考えると音楽の世界において、お笑い要素のある歌詞でヒットした先人はそもそも音楽・演奏自体にクオリティの高さを感じる人が多いものです。今日のオーディエンスを見渡すと、彼は間違いなく広い世代・ファン層に支持される存在になると感じました。5月に発売されるアルバム『BASIN TECHNO』、かなりヒットするのではないでしょうか。今年の注目作・注目アーティストになることはもう間違いなさそうです。
BASIN TECHNO(初回生産限定盤)(DVD付) - 岡崎体育
BASIN TECHNO(初回生産限定盤)(DVD付) - 岡崎体育

BRADIO(ESP RED Stage・国際展示場1号館)
 BRADIOのライブは初見ですが、昨年の新潟フェス「音楽と髭達2015」ではNegiccoのライブサポートを務めていました。彼女たちにとっては対バンライブの相手にもなっていて、大変ゆかりの深いアーティストになります。楽曲に関しては完全初聴でしたが、大変ファンキーなボーカルと演奏で終始盛り上がりました。気がつけばずっと手を動かしていたという具合です。”音楽は素晴らしい!”と何度も連発していたMCが印象的でしたが、ライブ自体も本当に素晴らしい内容だったことは言うまでもありません。セットリストは「オトナHIT PARADE」「スパイシーマドンナ」他5曲。次に見る機会があれば事前にあらためて楽曲を聴いて楽しみたいところです。
POWER OF LIFE 【通常盤】 - BRADIO
POWER OF LIFE 【通常盤】 - BRADIO

KEYTALK(World ROKKO Stage・ワールド記念ホール)
 KEYTALKとカミコベの付き合いは大変長く、初登場は2010年の神戸夙川学院大学内食堂の小さなステージ。いまや押しも押されぬ大人気バンドですが彼らのメジャーデビューは2013年、数多くあるフェスの中でも特別な存在であることは間違いないでしょう。フェスどころか普通にワンマンでも神戸ワールド記念ホールを埋めることが出来るレベル、ステージが始まる直前に向かうとスタンドエリアはなんと2時間待ち。アリーナで何とか最後方から眺めることが出来るという状態でした。到着した時にはちょうど1曲目「MONSTER DANCE」の演奏中。カミコベに行く人なら知らない人ほぼ皆無な勢いのナンバー、盛り上がらないわけがありません。その後も「パラレル」「アワーワールド」、新曲「HELLO WONDERLAND」を経て「YURAMEKI SUMMER」「桜花爛漫」といった具合。パフォーマンス・編成・演奏・会場の盛り上がり・何より楽曲の出来・知名度とそこに至るまでの過程。一番後ろの遠いところから見ていても、何もかもが別格としか思えない圧巻の内容でした。
HELLO WONDERLAND - KEYTALK
HELLO WONDERLAND - KEYTALK

Dizzy Sunfist(BASS ON TOP Stage・国際展示場2号館)
 ワールド記念ホールはKEYTALKが終わってもなかなか前に足を運べない状況。そしておそらくは前に行っても移動が難しくなるような状況。というわけでこの後のSUPER BEAVERやHEY-SMITH、キュウソネコカミを見る予定を変更して2号館へ。到着した直後に始まったDizzy Sunfistのステージはグループ名も含めて完全初見。女性2名+男性ドラム1名のバンド。編成はGO!GO!7188を彷彿とさせるものでしたが、音楽は完全なるラウドメロコアパンクロック。ロングヘアーの女性ボーカル&ギターが男顔負けの迫力でオーディエンスを乗せます。影響を受けている音楽はハイスタとエルレ、男性では多くいますが女性だとなかなかいないのではないでしょうか。ドラムが男性なので演奏の力強さとオーディエンスのノリは男性のみのバンドと比べても全く負けていません。終始フロントはモッシュ&ダイブの嵐でした。大変なカッコ良さ、彼女たちも今後さらに知名度が伸びるのは間違いないでしょう。
Dizzy Beats - Dizzy Sunfist
Dizzy Beats - Dizzy Sunfist

tacica(KissFM Stage・国際展示場2号館)
 迫力あるビートや煽りでオーディエンスを乗せるタイプのアーティストが大半を占めるカミコベの出演者の中で、純粋に歌と演奏で勝負する印象が強い彼らのステージはやや異質な内容でした。2008年にメジャーデビューしてから長いですがカミコベ出演は意外にも今回が初、いつも以上に気持ちがこもったステージだったといったところでしょうか。良いステージでしたが、この系統は以前にThe Birthdayにおけるチバユウスケのとんでもないオーラが出ていたステージを拝見しているので、どうしても彼と比べればまだまだといった感じにも見えました。
 ボーカルの猪狩翔一はご存じ、チャットモンチーの橋本絵莉子。現況を考えるとどうしても家庭内における立場がどうなのか想像してしまう部分もありますが、こちらもアニメタイアップなどで知名度もそこそこしっかりしたものがあります。今後もあらためて、夫婦ともども頑張って頂きたいところです。
HEAD ROOMS - tacica
HEAD ROOMS - tacica

あゆみくりかまき(BASS ON TOP Stage・国際展示場2号館)
 3人組になる前段階の”くりかまき”の時期から存在は知っていて、TOKYO IDOL FESTIVALにも毎年出演していますが全くタイムスケジュールが合わずここまで個人的に見る機会がなかったアイドル。今回も当初はキュウソネコカミを見る予定だったのですがワールド記念ホールがあいにくの混雑、それによってようやく見ることが出来たという形。ちなみにキュウソネコカミ、今回の出演者だとグッドモーニングアメリカも行くたびにタイミングが合わず見ることができないまま今日に至っています。もっともベースのたなしんはKEYTALKが終わった直後にサイン会&撮影会みたいなものを売店前でやっていて、RADIO CRAZYでエルサのコスプレした時を含めると2度生では拝見しているのですが。彼女たちの話題に戻ると、tvkのsakusakuレギュラーや昨年のメジャーデビュー以来注目度は上がっていて、最新アルバムはオリコン週間8位を記録。メンバーのうちくりかまきの2人は神戸出身、カミコベ出演はまさに待望といった形。
 熊のコスチュームを着たメンバー3人は体も小さく、かわいいの一言に尽きます。ですが演奏される楽曲と動きはかなり激しめ。「ジェットクマスター」「鮭鮭鮭」「KILLER TUNE」「WAR CRY」。いずれの曲も縦横無尽にメンバー3人駆け回ります。「鮭鮭鮭」はYoutubeで見た時に勢いの良さをすごく感じましたが、ライブはその何倍もの迫力があるようです。パンキッシュでヘドバンが似合うアイドルは彼女以外にも何組かいますが、外見や服装とのギャップという点では間違いなく彼女たちがトップでしょう。事実、1stアルバムはオリコン週間8位を記録。今後の活躍が更に期待されるとともに、来年も再来年もカミコベで見たいと心から感じさせるパフォーマンスでした。
あゆみくりかまきがやって来る! クマァ! クマァ! クマァ! (初回生産限定盤A) - あゆみくりかまき
あゆみくりかまきがやって来る! クマァ! クマァ! クマァ! (初回生産限定盤A) - あゆみくりかまき

ワタナベフラワー(World MAYA Stage・ワールド記念ホール)
 神戸に根ざし、神戸を中心に活動するワタナベフラワーはカミコベの前身GOING KOBEから12年間皆勤。これはガガガSPと彼らだけの記録になります。ワールド記念ホール第2ステージのトリを今回任された形ですが、直前のステージはキュウソネコカミ。無情なことに、アリーナの動きは彼らのライブより退場口に向かった数の方が圧倒的に多いようでした。というわけで”今日はいつも以上に頑張れ!という声が聴こえます”という状況。キュウソも彼らも西宮出身ということらしいですが。MCはこの手の自虐トークが半分くらいを占めていました。撮影タイムも設けられたりして、前回同様おそらく毎回だとは思うのですが今回も賑やかに笑えるステージを展開していました。ですがやはりカミコベ皆勤賞の彼ら、実行委員長の松原裕とは強い絆で結ばれた関係。”松原さんは、今、生きています!”と涙ながらに語るボーカル・クマガイタツロウの言葉が胸に響きました。その後で歌われた「一生懸命はやめられない」に強い説得力を感じたのは、言うまでもありません。
具体的な応援 - ワタナベフラワー
具体的な応援 - ワタナベフラワー

ガガガSP(World ROKKO Stage・ワールド記念ホール)
 12回目のカミコベ、メインのステージのヘッドライナーを務めるのは常に彼ら。これは神戸に根ざし神戸で育ち神戸で生きるイベントであり主催者でありバンドであるからこそ。そして実行委員長の病気がかなり重い状況。ガガガSPのステージはコサック前田の語りがかなりの比率を占めますが、今回はやはりいつも以上にこのステージにかける想い、いや松原さんへの想いと生きることについて力が入っていたトークになっていました。
 最初に演奏されたのは「青春時代」。自分の人生の最盛期は「卒業」が大ヒットした頃だと思っていたけど、30代になってから自分の人生の最盛期を勝手に決めてはいけない、まだ最盛期はこれから来るんじゃないのかという心境になったというトークをしてからの演奏。今回は一曲演奏するごとにこうしたMCが入ります。続いては小沢健二の「さよならなんて云えないよ」が好きという話から発展して「卒業」。今日は好きなようにやると歌前に話した通り、歌の方はコサック前田よりもバックのコーラスの方が目立っていた状況。アリーナではダイブが飛び交っていましたが、彼はそこに何度も飛び込んだりギターを投げたりペットバトルの水を撒いたりしていました。
 スタンドでは横断幕の準備。そして「卒業」終了後に松原裕をステージに呼んでそれを掲げます。彼の病気の全快を祈るメッセージがそこにはビッシリ。毎年ステージに出るたびに泣いてる記憶もあるのですが、この時の涙は当然ながらこれまでとはまた違う内容。病気を克服して生きることをあらためて誓いました。
 「つなひき帝国」「線香花火」「晩秋」。トークを挟んで次々演奏される名曲の数々。”死ぬまで生きてやろうじゃないか”と歌前に語り、ライブでも歌う「晩秋」の一節はあらためて心に沁みるものがありました。いつの間にかステージにはワタナベフラワーのメンバー他、出演者も多く集まって盛り上げています。アンコールは「弱男」、そして「にんげんっていいな」で大団円。全ての演奏が終わり、会場の声に促されて再び松原裕が登場。涙ながらにあらためてカミコベに関わった全ての人に感謝を述べていました。
ガガガSPベストアルバム - ガガガSP
ガガガSPベストアルバム - ガガガSP

 COMIN'KOBEはつまるところ、日本で一番”FREEDOM”という言葉が似合うロックフェスだと思います。チャリティー目的で入場無料、モッシュやダイブなど楽しみ方も比較的制限多くなく自由。過去には有料化も検討した方がいいのではと考えたこともありますが、今はそういった心境には全くなれません。むしろフリーダムだからこそ、神戸だからこそ開催する意味を強く感じるロックフェスになっています。7年前に初めて行った時と比べると、来場者数は勿論ですが協力してくれるアーティストや地元の企業などの連携・一体感も明らかにパワーアップしています。行くたびに満足度が上がっていて、来年も行きたいと感じるイベントになっています。
 それだけに今回の松原さんの大病に関して言えば、神様は随分残酷な試練を与えるものだと感じたものです。ですが彼のブログにもある通り、病気に対しても前向きに捉えられる心。長いつきあいのあるワタナベフラワーやガガガSPの、彼自身やカミコベに対する強い想い。その背景には”絆”という一文字が浮かび上がります。今回ほど実行委員長の凄さを感じたことはないですし、同時に絶対に病気を克服して欲しいと強く思ったものです。当然です。こちらとしては来年もカミコベに行きたいですし、出演者側も口を揃えて来年も出たいとステージで発言していました。みんなの想いはただ1つ、”松原さん、生きてください”。これに尽きます。
 当たり前のことが当たり前に存在する、ということは必ずしもないのですがカミコベに関してはゴールデンウィーク、やっぱり当たり前のようにあってほしいです。というより間違いなく開催されるはずです。来年も間違いなくあるであろう素晴らしいステージ・新しいアーティストとの出会い。おおいに期待したいと今から思っているところです。

posted by Kersee at 10:30| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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