2017年05月14日

2017.5.14 OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2017 in 海とのふれあい広場

 2013年から毎年この時期新木場・若洲公園で開催されるTOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL。豪華な出演アーティストと過ごしやすい環境で数あるロックフェスの中でも好評の声が多く、実際2年前に足を運んだ時もかなり満足度の高い一日を過ごせました。昨年から東京だけでなく大阪でも開催決定、関東だけでなく関西でも恒例のフェスとなりつつあります。今回は大阪2日目の様子をレポします。

 大阪会場のアクセスは南海本線の堺駅からシャトルバス。チケット購入者は無料など、システムは東京会場と概ね同様ですが、こちらのシャトルバスは全て貸切バス方式。したがって着席が保証される分混雑時の待ち時間は幾分長くなります。行きは開演2時間前に到着したので並ぶことなくスムーズでしたが、一番最後に見たステージの前方エリアから帰りに乗るバスはやはり1時間半近く待つ形になりました。とは言え駅からシャトルバス乗り場まで歩く距離を含めると、東京会場よりかなり楽だったという印象でした。またシャトルバス乗り場から会場入口までの距離も大阪会場の方が圧倒的に短いです。東京会場は15分くらい歩く必要ありましたからね…。

 ステージも東京会場同様3ステージ制。名称は東京と大阪で違っていて、大きい方からBAY FIELDGREEN HILLNEW BEAT SQUAREの順。BAY FIELDは一番後ろまでだと1万人以上は収容できそうな広い芝生エリア、ただ東京会場みたいな風車はありません。その反対側に小高い丘状になっていて後ろの方からでも見やすいGREEN HILL、中間点にNEW BEAT SQUAREが設置されています。端から端までだと時間はかかりますが、音が聴こえる範囲内だとBAY FIELDからGREEN HILLまで5分程度の距離。これもまた東京会場と比べてかなり短いです。

 というわけで、ステージのレビューに入ります。今回は以下の顔触れ。
キュウソネコカミ(BAY FIELD)
SHISHAMO(BAY FIELD)
THE ORAL CIGARETTES(BAY FIELD)
BLUE ENCOUNT(GREEN HILL)
Cocco(BAY FIELD)
レキシ(BAY FIELD)
Perfume(BAY FIELD)

キュウソネコカミ(BAY FIELD)
 午前10時、開演1時間くらい前に会場に到着しましたがフロントエリアは既にそこそこの人数。音出しも既に始まっています。ソゴウタイスケ(Dr.)、カワクボタクロウ(Ba.)、オカザワカズマ(Gt.)、ヨコタシンノスケ(Key)、そしてヤマサキセイヤ(Vo.)。集まってくれたオーディエンスに挨拶、そして演奏。「良いDJ」1コーラス、40秒しかない「家」、そして「夏っぽいことしたい」を普通にフルコーラス。合間合間にセイヤとヨコタで漫才のようなMC。朝イチなのに下痢気味だったセイヤさん、トイレで並んでる最中にセキュリティに分かりきった内容で声をかけられてかなり腹を立てていた様子。この体験も近い将来一つの曲になりそうな勢いでした。「家」は三三七拍子でイェーィと演奏するだけの声出し練習曲、これで配信出たら買う?なんていうMCもあったりしました。リハーサルは音だけでなく客のノリに関しても同様、ビジョン以外はほぼ本番と同じモード。オーディエンスの動きも含めて、開演前にしっかり仕上げた様子でした。
 キュウソのステージが始まる前に前説。登場したのは、わざわざ東京から出張してきたテレビ朝日の弘中綾香アナウンサー。言うまでもなく『ミュージックステーション』でお馴染みの方です。METROCKにはテレビ朝日が大きく関わっていて、出演アーティスト紹介のCG映像も同番組を思わせるもの(担当者が共通している可能性大)。ただこのために出張するとは想像していなかったのでビックリ。そして生で見ると、これまた驚くほどにかわいくて美人でした。注意事項を一通りアナウンスした後、練習と称してコール&レスポンス。おそらく毎年担当しているからだと思われますが、全くソツのない見事な内容。きっとライブにも行き慣れているのだろうと推測できましたが、調べたところ彼女はももいろクローバーZの大ファン。わざわざ名古屋まで見に行ったこともあるそうです。
 Twitterでもリハで戻る際にも宣言した通り、1曲目の演奏は「MEGA SHAKE IT!」「サギグラファー」、今年配信の新曲「邪邪邪 VS ジャスティス」、お馴染み”スマホはもはや俺の臓器”こと「ファントムバイブレーション」。MCついでに「家」をとりあえず2回連続でやったりもしますが、ここまでは想定内。昨年末に見たCDJとも大きく変わりはありません。直後に登場するSHISHAMOの「明日も」を勝手に一節歌うなんてこともありましたが…。
 今回のハイライトは何と言っても「DQNなりたい、40代で死にたい」のパフォーマンス。”ヤンキー怖い”と連呼するシーンで、セキュリティに手伝ってもらいながら客席エリアに飛び込みます。ここでスイッチが入ったかのように一昨日東京公演のみという形で追加発表されたアーティストの話題。関西のグループなのに東京限定、”なんで関西出ーへんのじゃー!!”と大絶叫。あろうことか「ズッコケ男道」のサビをバンド演奏で歌い出します。歌い終わりに一言、”絶対SNSで書くなよ!ジャニーズ怖いからな!”ですがTwitterにポストされたその情報は、やはり数千単位でリツイートされているようでした。なおeighterと称されるファンの方は、ほとんどが絶賛と感謝という反応の様子。
 「ハッピーポンコツ」「ビビった」、ラストは「スベテヨシゼンカナヤバジュモン」で締め。午前中とは思えない、最初から特上の盛り上がりのスタートになりました。去り際に”テレ朝大好きです!”と宣言したヨコタさん、調べてみるとキュウソは2015年7月以来Mステには呼ばれていないようです。もっともMステは枠が厳しい面もあるので、さしあたり日曜夜に放送している関ジャム辺りはいかがでしょうか。
キュウソネコカミ THE LIVE-DMCC REAL ONEMAN TOUR 2016/2017 ボロボロ バキバキ クルットゥー(初回限定盤3CD+DVD) - キュウソネコカミ
キュウソネコカミ THE LIVE-DMCC REAL ONEMAN TOUR 2016/2017 ボロボロ バキバキ クルットゥー(初回限定盤3CD+DVD) - キュウソネコカミ

SHISHAMO(BAY FIELD)
 ドラム、ベース、ギターの順番にリハーサル。メンバーもそれぞれ順番に登場。吉川美冴貴(Dr.)はSHISHAMOのTシャツ、松岡彩(Ba.)はいつも通りのスタイル、そして宮崎朝子(Gt., Vo.)は今年のメトロックTシャツに黒の短パン。男性のスタッフと並んで音合わせしている姿は、真剣かつも大変キュート。そういえば初めてSHISHAMOを見たのは2年前のメトロックで、今回で見るのは4回目。見るたびにかわいくなっています。3人の音わせで1コーラス演奏されたのは「恋する」「彼女の日曜日」他と、夏をテーマにした新曲っぽいもの。ベースのみの音合わせでは「魔法のように」を弾いてるようにも聴こえましたが、実際のところはどうだったのでしょうか。
 本番はアルバム『SHISHAMO 4』、そして現在開催中の全国ツアー同様「好き好き!」でスタート。「量産型彼氏」の後にMC。本日も朝子さんは”メトロック!””大阪!””女子!””男子!””専門学生!””おとな!”と言った具合に、少々カップルに妬きつつ右手を挙げてコール&レスポンスしていました。相変わらず彼女のコールのポーズは独特で、前の方で見ると脚の動きがどんどん気になってきます。それにしても綺麗な脚です。彼女キッカケに、うっかり脚フェチになりそうな勢いです。ストッキングを装着してない素足というのがまた素晴らしいですね。まあこんな太陽ひとつない好天だと、そりゃそうだろという話ですが。
 「僕に彼女ができたんだ」「きっとあの漫画のせい」、ちょっとしたMCを経て「君と夏フェス」。メロディーがハッキリしているとともに、一つ一つのパートに見せ場があるという印象は相変わらず。歌詞も含めて、どの角度から見ても音楽として非常に高い完成度を誇っています。松岡ちゃん主導のタオル回しで演奏される「タオル」、1枚1000円2枚で2000円で曲までダウンロードできるという価格は、冷静に考えるとかなりリーズナブル。終演してしばらく経ってグッズコーナーに足を運ぶと、やはり結構長い列が作られていました。ラストは今年を代表する名曲「明日も」。Youtubeの再生回数は間もなく800万回、最終的には「僕に彼女ができたんだ」「君と夏フェス」を上回る可能性も出てきました。何度となく聴いて口ずさんでいる曲ですが、それでもあらためて生で見るとやはり涙が出てきそうになります。おそらく今年のフェスはこの曲で締めるというセトリでほぼ確定ではないでしょうか。
 もう某R社以外のフェスには欠かせない存在となっていますが、果たして来年以降も毎年こうやって出てくれるのでしょうか。そろそろ個人的には、楽曲のクオリティーが一時期のいきものがかり並に高くかつ普遍的な領域になりつつあります。タオル回しも一応ありつつ基本は楽曲と演奏の良さで惹きつけるバンド、というのが大きなポイントですね。最終的には時々フェスに出演してそのたびにメインステージのトリを取る、というのが一番の出世コースになりそうですが、5年後10年後くらいにはそうなる可能性もおおいにありそうです。
SHISHAMO NO OSAKA-JOHALL!!! [Blu-ray] - SHISHAMO
SHISHAMO NO OSAKA-JOHALL!!! [Blu-ray] - SHISHAMO

THE ORAL CIGARETTES(BAY FIELD)
 年々実績・人気ともおおいに成長していて、既にロックキッズにはお馴染みのバンドになっていますが個人的には初見かつ音もあまり聴いたことなく。したがって休憩と食事に充てる予定でしたが、メトロックは他フェスと比べてリハーサルの時間が非常に長いです。ですので彼らのステージが始まる前に概ねの休憩は出来たので、結局やや後方から彼らのステージを拝見する形に。
 今年2月発売のアルバム『UNOFFICIAL』から「リコリス」「Shala La」「CATCH ME」、いずれも盛り上がるロックナンバー。何度となく”踊れ!”とオーディエンスを乗せる山中拓也(Vo.)、彼のカリスマ性もかなりの高さ。直後のMCをかなり熱い内容で、若い世代である自分達がこの音楽業界を引っ張っていく、という強い決意を述べていました。そこから演奏される6月発売の新曲「ONE'S AGAIN」は壮大な楽曲。「カンタンナコト」を経て、ラストで演奏されたのは「狂乱 Hey Kids!!」「5150」。オーラルをほとんど聴いたことのない自分でも、核になるのはこのラスト2曲なのだろうと容易に推測できる鉄板ナンバーでした。
 素晴らしいステージでしたが、近年多くなった”踊れるロックバンド”の代表格ど真ん中という印象もありました。METROCKの一番大きなステージに選ばれている以上J-ROCKファンにとっては当然お馴染み、6月の日本武道館初単独も即日完売。メジャーデビュー以降ここまでは順調ですがその先はどうなるでしょうか。30代以上が好きになるにはもう厳しい印象もありましたが、逆に言うと同年代それ以下のロックキッズにとっては鑑となるべき存在。今は出たてで若さをアピールしてますが、更にヒットして一定の地位を得た後にどういう形・ファン層になるのでしょうか。気になるところです。
UNOFFICIAL 初回盤(CD+DVD) - THE ORAL CIGARETTES
UNOFFICIAL 初回盤(CD+DVD) - THE ORAL CIGARETTES

BLUE ENCOUNT(GREEN HILL)
 既に書いた通り、メトロックのタイムテーブルは他フェスと比べてかなり余裕があります。BAY FIELDがリハーサルをしている間にちょうどGREEN HILLが本番を迎える形、フロントエリアにこだわらなければずっと通しで見ることが出来ます。オーラルが終わった直後にブルエンのステージに移動しましたが、GREEN HILLはまだリハーサル中で余裕がありました。写真でも分かる通り、多くの人が一斉にBAY FIELDからGREEN HILLまで歩きます。さながら民族大移動のようです。
IMG_20170514_144231_229.jpg
 リハ中のメンバーも驚嘆するとともに、その多さにテンションが高まります。リハで演奏したのは「DAY BY DAY」と「LOVE」、これまた本番さながらで会場早くも大盛り上がり。その本番は「HEART」「LIVER」でスタート。双方とも非常に盛り上がる曲で、”自由に踊れ!”という煽りが何度も響き渡ります。2分ちょっとの「スクールクラップ」では特に大盛り上がりで、勢い余って2度演奏。見る方も演る方もテンションのメーターが上がり切っています。昨年のCDJでは入院した時に考えたエピソードを演説さながらに話していましたが、今回はひたすらに熱く明るい雰囲気。”フェスでは自分がトリだと思ったバンドがトリ”という言葉もまた至言、どんな状況でも田邉駿一(Vo.)は名言を繰り出すようです。「LAST HERO」「NEVER ENDING STORY」を経て、ラストの「もっと光を」はサビで全員大合唱。最高という一言がまさにしっくりくる、圧巻のステージでした。また見たいです。
THE END(初回生産限定盤) - BLUE ENCOUNT
THE END(初回生産限定盤) - BLUE ENCOUNT

Cocco(BAY FIELD)
 BAY FIELDは15時半を迎えて、相変わらず暑いものの涼しい風を心地良く肌に感じられる状況になりました。この時間のCoccoと、直後のGREEN HILLに出演するBEGINはまさに南国を感じるにはうってつけの時間帯。持ってきた花束をステージの前に置き、裸足でステージに立ったCoccoは、デビューした20年前とまるで姿が変わっていません。ドレスの上に羽織る布の生地が風で舞っています。ステージに向かって吹いているのが、それと時折飛ぶシャボン玉でよく分かります。
 2年前にカミコベで見た時はキーボードの弾き語りスタイルで、比較的新しい曲中心でしたが今回はデビュー20周年でベストアルバムがリリースされたタイミング。バンドスタイルで披露された最初の曲は「Raining」。昨日は確かに雨で芝生も一部ぬかるんでいますが今日は晴れ、なんていう野暮なフレーズはこの曲に全く不釣り合い。Coccoとしては勿論1990年代単位で考えても超絶的な名曲をいきなりやってくれることに感激しました。その後も「ジュゴンの見える丘」「強く儚い者たち」、名曲が続きます。声援に対して”モテモテだね”と呟いた後、”沖縄の歌を歌います”という一言から入る演奏は「絹ずれ〜島言葉〜」。沖縄の方言は個人的に全く分からないですが、沖縄の人にとっては言うまでもない母国語。標準語でない分、余計に感情移入して歌っているかのような。体全身で歌を表現しているその姿は、神様が人間の体に憑依しているかのよう。もしくは彼女自身が人間の体を一時的に借り受けた神様なのかもしれない、そんなことを強く思わせるパフォーマンスでした。
 優しい歌声が印象に残る「樹海の糸」を経て、ラスト2曲は「カウントダウン」「音速パンチ」。壮絶かつ圧巻、およそ人間業とは思えない屈指のパフォーマンス。振り返ると、彼女がテレビで歌うことはあまり多くないですがMステに限ればそこそこの回数出演しています。先日も「カウントダウン」を20年の時を経てテレビ初披露していました。活動休止直前に歌った「焼け野が原」のパフォーマンスは、伝説を通り越したトラウマ級の内容で今でも強く記憶に残っています。そうなると、テレ朝主催のメトロックで彼女が歌うのも必然なのかもしれません。
 彼女の音楽活動は2006年以降基本マイペースで、ライブもそんなに頻繁に行われるわけではありません。全国ツアーは昨年が5年ぶり、2年前のステージはカミコベのみでした。今年も日本武道館ワンマンは決定していますが、関西では次いつ見られるか分かりません。そういう意味では、本当に見て良かったと心から思えた神ライブでした。
20周年リクエストベスト+レアトラックス (初回限定盤A/完全生産限定) - Cocco
20周年リクエストベスト+レアトラックス (初回限定盤A/完全生産限定) - Cocco

レキシ(BAY FIELD)
 レキシをフェスで見るのは今回でもう4回目。最近ではフェスに行くたび見ているような気がします。セットリストも新曲を除くと大体固定されているのですが、それでも池ちゃんの面白さは何度見ても飽きません。ついには来月ワンマンに足を運ぶことにもなりましたが、その前にまたあらためてフェスで見る形に。
 基本このフェスでは下手から出演者が登場しますが、オープニングSEの狼煙が始まっても池ちゃんだけが全然姿を表しません。バンドメンバーはスタンバイしてますが、そのうち観客もやや動揺し始めます。いい具合になって上手からいつものように、慌てて駆けつけるような形で池ちゃん登場。十二単っぽい姿でものすごく暑そうな衣装、というわけで1曲目は「SHIKIBU」。シキシキブブンとみんなで歌った後に暑そうな衣装を脱いで、繰り出されるは「KMTR645」。キュウソネコカミとのコラボは今回なかったですが、イルカのオブジェは数多くクラウドサーフされます。しまいには自分が履いてた靴まで投げ飛ばしてしまいました。もっとも靴なしで歌うとやはり痛いようで、最終的には次の曲の演奏中に戻ってくる形になりましたが。
 ”どうも、ケビン・コスナーです!”といういつもの自己紹介などを経て次に演奏されるのは、フェスではやや珍しい選曲「古墳へGO!」。実は今年堺市やその周辺自治体と大阪府から”世界文化遺産登録推進応援大使”に選ばれたそうで、その縁で選曲したのだそう。古墳の被りものを頭につけて演奏していましたが、これは任命式でも被っていたのだそうです。YMCAのごとく"K, O, F, UN!"の人文字ノリ、正確にはYMCAではなく「JODAN JODAN」(海援隊)のノリもありました。そこでどさくさ紛れにXジャンプまで要求して「紅」を演奏するところまでがレキシのライブです。さらに新曲「KATOKU」も演奏、ここまで計4曲。何回も彼のステージを見ている人ならある重大な事実に気づきます、フェスなのにレキシが前半でもう4曲もやっていることに。
 その事実に本人もビックリしていますが、ここからが長い曲ということで例の稲の出番。汎用性が全くなく、帰りの電車では好奇の目に晒されるという稲グッズですが持っている人はすごく多いです。かくいう私も持ってます。先に「年貢 for you」で年貢を納めた後に土器を選びます。「狩りから稲作へ」。今回は小さい俵の小道具も持ってきていて、それを投げてクラウドサーフ。ただ形状的に触るとやはり結構痛いので、動くスピードはゆっくりでしたが。
 皆さんこの曲のために買った稲を持ちながら、手を左右に振っています。ところが袋から出さないで稲を持つ方も結構います。それにツッコミを入れまくる池ちゃん、即興で歌いだします。”とーてーもだーいーじーな、きーみーのーいーなーほーは、むーだーにーなーりーまーす”、”くりかえーす、この稲リズム”。何回も歌っているうちにバンドも「ポリリズム」を演奏し始めました。むろん次のステージでトリを務めるのはPerfumeです。「チョコレイト・ディスコ」のバンド演奏は過去2度ほど生で見ていますが、「ポリリズム」に関しては初めて聴いた記憶。もっとも対バンツアー他でやってる可能性はおおいにありそうですが。なお本当かどうかは分かりませんが、この演奏はアミューズから許可を取ってないそうです。でも”干される!””今日が最後だと思って”とか言いながら、”最後のキャッツ”と勝手に「涙のキッス」の節で歌っちゃってます。本当に大丈夫なのでしょうか。もっとも仮にアミューズから干されてもスターダストプロモーションやジャニーズ事務所との縁があるので、大丈夫だとは思いますが。
 最後はまた馬の小道具を持ち出して「きらきら武士」。終わってみれば計7曲も演奏、他のバンドと変わりありません。3年前のRADIO CRAZYで初めて見た時は3曲だけだったのが、見るたび4曲→5曲→7曲と増えています。そのうち逆に15曲くらいやる日も出てくるかもしれません。なおこの日の夜はテレビ朝日の『関ジャム 完全燃SHOW』でゲスト出演だったのですが、その類の告知は一切なし。全く意味のない無駄なトークを多々する割に、一番伝えるべきことを言わないところがまさしくレキシクオリティ。来月のワンマンも楽しみです。
【Amazon.co.jp限定】KATOKU(初回限定盤)(レキシ/KATOKU 特製卓上カレンダー/2017.5月~10月付) - レキシ
【Amazon.co.jp限定】KATOKU(初回限定盤)(レキシ/KATOKU 特製卓上カレンダー/2017.5月~10月付) - レキシ

Perfume(BAY FIELD)
 一昨年東京まで足を運んだメトロック同様、今回の大阪メトロック2日目メインのトリもPerfume。向こうのステージで直前まで出演していたのがWANIMAだったので、リハの時点ではいつもと比べると人はそんなに多くなく。ただWANIMAが終わってからこちらに移動する人もおそらくは相当多数。実際のところは今回前方で見ていたので分からないですが、少なくともステージで見る限りでは”ドーム並み”だったようです。後でMCでも話していましたが、今回の入場者数は2万3000人。東京を含めた4日間の中で最多動員だったとか。ただ向こうがSOLD OUTなのに対してこちらは当日券が販売されていました。会場の収容人数もこちらの方が上なのでしょうか。今回のアーティストの顔触れを見ても、もはや大御所級まで言っても差し支えないPerfume。今回メトロックは大阪会場のみの出演で、そこで大トリ。
 アーティスト紹介の映像が流れている間に、待ち切れなかったと言わんばかりに3人が登場。大歓声。最初に演奏されたのは「FLASH」。続いては今年の新曲「TOKYO GIRL」。まだ全体の振り付けが完成していないようでTV-sizeの短縮バージョン、例年通りだと夏フェスのどこかか次のワンマンツアーでフルサイズ初披露になるでしょうか。3曲目は2009年のヒット曲「ワンルーム・ディスコ」。もう8年も前の曲になります。キュウソやSHISHAMO、オーラルに関してはまだ結成もされていない時期。個人的にはこの時期既にフェスでPerfumeのステージを見ているのですが、アーティストだけでなく観客としても少数派の部類に入りつつあるのでしょうか。ただこの曲でおおいに盛り上がるという点では、昔と何ら変わりありません。
 3曲終わったところでMC。一旦水分補給した後にいつもの挨拶。長めのステージは今回初めてということ、同時に大トリということでかなり緊張があって気合いも入っているということ、そして最後まで残ってくれたことにあらためて感謝するという内容でした。後ろの後ろのそのまた後ろまで多くの人で埋まるBAY FIELD、ドームみたいという声も。そんな中で恒例のチーム分け。そのチームがコールされるとレスポンスして頂くというお馴染みの演出、今回は”なんでやねん””どないやねん””知らんがな”の3つに分けて”それが大阪!”で全員声を出してもらうという内容でした。”やねん”のアクセントにやや苦戦していましたが、盛り上がりという意味では特に関係ありません。1万人をゆうに超えるであろうオーディエンスを、3人で自由自在に操っています。
 続いて演奏される楽曲は、昨年のアルバム『COSMIC EXPLORER』から「Next Stage with YOU」「Baby Face」。シングル曲だけでも簡単にフェスセトリが作れる中で、この選曲が出来て盛り上がれるというのが強いです。2曲終わって、ピアノのSEが流れます。一瞬の静寂が訪れた後で”どれだけ”という歌い出し、大歓声。ファンからの人気が高い「SEVENTH HEAVEN」も10年前の曲になりました。”天国の最高位”を意味するこの曲は、ちょうど結成7周年の時に作られたもの。ブレイク時は長年の苦労がついに報われたという印象が強かったですが、今ではもうブレイクしてトップを走る期間の方が長くなっています。女性ボーカルグループが10年もトップを走り続ける例は、日本では過去にほとんどありません。歴史的なことです。
 6曲終わって、Perfumeのライブではお馴染みP.T.A.のコーナーに入ります。正式名称は”Pa!と楽しく遊ぼうのコーナー”、重低音のビートに乗せてあ〜ちゃんの指示のもと色々動いてもらう内容です。私がこのコーナーを初めて見たのは2009年のROCK IN JAPAN FESTIVAL、一説では2008年の初日本武道館ワンマンの時が最初と言われています。ワンマンでは相当長い時間このコーナーに割かれていますが、フェスでは基本一番フォーマルな内容。「はみがきじょうずかな」を歌った後に「survival dAnce」で手を振ってもらって「ultra soul」で4回ジャンプ。なお約8年にわたって歯磨きの歌を歌った結果、昨年サンスター・Ora2のCMが決定しました。フェスで歯磨きの歌を聴けるのもこのステージくらいかと思いきや、今年に入って打首獄門同好会が「歯痛くて」という曲を発表しています。時代も変わるものです。ただTRFとB'zという人の歌で毎回盛り上がる部分は、冷静に考えれば前のステージとそんなに変わりはありません。
 なお普段のフェスのPTAのコーナーはそこで終わるのですが、今回はその後に皆さんに両手を左右同じ方向に振って頂きます。これはワンマンだと毎回やっている”稲穂!稲穂!”と呼びかけるノリ。おや、先ほどのステージでしか使わないはずの稲穂が多数出てきました。当然舞台袖で見てたであろう彼女たち、あ〜ちゃんの感想は”あんな事出来る人がトリをやったらいいのにねぇ”とのことでした。
 ステージも後半戦にさしかかり、ドロップされる楽曲は「FAKE IT」「エレクトロ・ワールド」。PTAのコーナーの後に激しい曲が入るのは相場ではあるのですが、それにしてもといったところ。私も体が勝手に動くといいますか、可動スペースの狭いフロントエリアはむしろ曲に合わせてジャンプする方が楽に見れるという具合。凄いです。そして終盤ラスト近くに組み込まれる「Miracle Worker」もまた格別。そういえば昨年のワンマンツアーでは最初セットリストに組み込む予定なかったとMCで言っていた記憶。ファンの人気でセトリ入りが実現して、今ではフェスでも重要なポジション。”起こせミラクル”、この7文字は今日この瞬間のあらゆるシチュエーションで適用できる魔法の言葉と化しています。
 ラストは上下上上下上下下と手を動かしてもらう定番曲「Puppy love」、の予定でしたが持ち時間の20時までまだ僅かに時間があります。というわけでやる予定なかったそうですが急遽もう1曲追加、「チョコレイト・ディスコ」。30回近くPerfumeのステージを見た中で「チョコレイト・ディスコ」を演奏しなかったことはほとんど記憶にないですが、この曲も発表は10年前。チラホラセトリから外れる機会が出はじめているようです。それだけ活動期間が長いとともに、鉄板曲が多いという証ですね。
 今年に入ってからはほぼ別のアーティストを推している状況で、5ヶ月という期間が随分久しぶりに思えたPerfumeのライブですが、あらためて見るとやはり”最強”という言葉しか出ません。この10年でフェスの主流がすっかり踊れるロックになりつつありますが、その観点で見てもこれだけ多くの人数をひとまとめに制御できる彼女たちはやはり無敵なのだろうと、しみじみと思うステージでした。今年は多くの地方を回るそうですし(多分フェスで、だとは思いますが)、CDもまた出すそうです。差し当たり秋か冬にツアーがあればまた間違いなく足を運ぶことになると思います。幕張のPerfumeFESは不参加の予定ですが…、今年も楽しみにしたいです。
TOKYO GIRL(初回限定盤)(DVD付) - Perfume
TOKYO GIRL(初回限定盤)(DVD付) - Perfume

 以上です。2年前に足を運んだ東京のMETROCKも快適な印象でしたが、今回の大阪はそれ以上に過ごしやすかったです。ステージ間の距離が案外近く、かと言って音の被りもなく。シャトルバスに関しても概ね文句無しで、大変スムーズでした。出演者も非常に豪華で、かつステージも全て上々。これまで足を運んだ関西の野外フェスの中では間違いなく一番高い満足度でした。その時の状況次第でもありますが、来年以降も極力足を運びたいですね。2回目にして早くも恒例といった感もありますが、来年以降もこの時期恒例の関西フェスとして長く続いてほしいです。

posted by Kersee at 11:00| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: