2018年08月26日

2018.8.26 @ JAM EXPO 2018 in 横浜アリーナ 2日目(前編)

 夏の四大フェスと言えばロッキン・サマソニ・ライジング・フジロックですが、女性アイドルフェス界にも三大フェスが存在します。TOKYO IDOL FESTIVAL、アイドル横丁夏まつりと@ JAM EXPO。2014年初開催で今回が5回目、会場は横浜アリーナ(2016年のみ幕張メッセ)。毎年8月末の開催で、夏の終わりを感じさせるイベントにもなっています。TIFには2013年から4年連続で足を運びましたが、@ JAM EXPOに行くのは今回が初めて。特に今年は今まで見てきたアイドルの解散やメンバーの脱退が相次いでいるので、もしかするとアイドルフェスで遠征するのは今回が最後になるかもしれません。2記事に分けて書いていきます。前編は今まで見てきたアイドルもいますが、どちらかと言うと新顔中心の顔ぶれ。以下の方々について書いています。
 なおステージは、ストロベリーステージが所謂通常のライブでも使われるメインアリーナ、ブルーベリーステージが2Fにあるセンテニアルホール、今回ベボガ!の途中しか行けなかったですがキウイステージが4Fサブアリーナ、ピーチステージとオレンジステージは2Fロビー。トークステージも同様に2Fロビー、特典会が行われるふれあいエリアが3Fロビー、物販エリアは1F搬入口に用意されていました。

絶対直球女子!プレイボールズ(ブルーベリーステージ)
ミライスカート(ピーチステージ)
まねきケチャ(ストロベリーステージ)
amiinA(オレンジステージ)
なんきんペッパー(オレンジステージ)
Task have Fun(ストロベリーステージ)
あゆみくりかまき(ストロベリーステージ)
PASSPO☆トリビュートステージ(ストロベリーステージ)
大阪☆春夏秋冬(ストロベリーステージ)


POEM(ブルーベリーステージ)
 WELCOME ACTとして登場したのは東北から来たアイドルグループ・POEM。勿論初見ですが、遠目から見ても体はかなり鍛えられている印象。したがってEDM主体の楽曲で踊るダンスは結構な迫力でした。歌の方はもう少しといったところでしょうか。結成3年目で、ここまで2枚のミニアルバムがリリースされているようです。



絶対直球女子!プレイボールズ(ブルーベリーステージ)
 TIFで2年前に見た時も強く印象に残った野球推しグループ。衣装は勿論ユニフォーム、小道具はバットとグローブ。背番号も偶然でしょうか意図的でしょうか、松井が「7」、黒木が「54」になっています。現在は8人メンバーがいるそうですが1人が活動休止中、したがって人数も7人に男性マネージャー2人を合わせてちょうど9人です。
 結成時からパフォーマンスしている「絶対直球少女隊」に、ジャイアンツかマリーンズの応援ばりにタオルを振り回す「内野でも外野でもいい球場へ連れて行ってね」。新曲の「ブロックサイン」はおそらく史上初ではないでしょうか、振付にブロックサインを取り入れてるパラパラナンバー。ラストの「ダイビングキャッチ」はもう定番になっているでしょうか、サビで「R.Y.U.S.E.I.」ばりに一緒に踊る振付が非常に楽しいEDMナンバー。
 コンセプトが大変ハッキリしていているだけでなく、踊りも楽曲も非常に精度高い内容で構成されています。これ以外の楽曲も「WE are UMPIRE」「Standing Double」「恋の牽制球」「バ・バ・バ・バント」という具合で、かなり鋭い所をついています。さすがにこのグループが女性アイドル界の頂点に立つことはないとしても、メンバー入れ替えを繰り返しながらファンに支えられて末永く続く可能性はおおいにありそうです。少なくとも今後生き残るグループであることは間違いなさそうで、おそらくここの運営はかなり有能ではないかと思われます。いずれは球場で、もしくは思い切ってワンマンでも見てみたいですね。意外と3年後くらいには一番見る回数が多いアイドルになっているかもしれません。



ミライスカート(ピーチステージ)
 京都を拠点に活動している4人組…のはずがメンバーが次々抜け、それどころか昨年はマネージャーまで抜けて事務所も契約終了になるという大変な苦労を経験している児島真理奈のソロユニット。前半はおそらく4人時代の楽曲、MCを経て後半はソロになってからの「逆境ガール」という構成。持ち時間10分で考えていた構成が実は15分だったというオチがあったようですが、MCでしっかり繋げます。確かにそこで話していた昨年の苦労を考えるとこれくらいのハプニングは微々たるもの。それにしてもこの人、ステージでは常に笑顔を絶やさず口調も明るく性格も良さそうで、パフォーマンスは歌・ダンスともに間違いない存在感。そこには悲壮感などまるでありません。ステージに立つプロとして素直に尊敬できる姿です。どんな形でもいいので彼女にはなんとか報われて欲しいと、心から願うところです。



まねきケチャ(ストロベリーステージ)
 初の日本武道館ワンマンが決定、前日にも日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブが行われましたが、歌の面で非常に大きな役割を担っている藤川千愛がそこで卒業発表。3月に活動休止期間があったので予期できない話ではないですが、ファンとしては大変辛いところ。
 定番曲「冗談じゃないね」からスタート。アイドルフェスに名を連ねるようになってからずっと歌われ続けるアゲ曲で、所謂インディーズ期の定番。ヲタ芸・コールでスタンディングエリアも大盛り上がり。ただその後歌われた配信の新曲「昨日のあたしに負けたくないの」「相想い」は思いっきり聴かせる楽曲。ふと考えると、今年のアルバム『きみわずらい』も概ね聴かせるナンバーが占めていて、「冗談じゃないね」を求めていそうなヲタからはかなり遠いと思われる音楽性。曲そのものは良く、ステージも千愛ちゃんだけでなくおそらく松下玲緒菜でしょうか、もうひとり歌唱力高い人もいるのでその点では問題ないのですが…。
 メジャーデビュー曲となった「きみわずらい」、歌い出しから藤川千愛が熱唱します。結局ここで卒業するという話は一切出て来なかったですが、彼女の歌声と歌詞を照らし合わせるとこれまで見た中で感じたことないほどの悲壮感。正直色々と辛かったです。千愛さんは本来の能力だけでなく、卒業発表の際に書かれたメッセージを見ても確かに、ヲタ芸も入るアイドルよりソロで歌手としてやっていく方が間違いなく良さそうですが、グループの方はどうなるでしょうか。何を目指すべきなのか具体的には思いつかないですが、現状だと期待よりも心配の方が先立ってしまったというのが正直な感想です。



amiinA(オレンジステージ)
 ここ最近のアイドルファンから非常に高い評価を得ている2人組。「Canvas」「Avalon」「Callin'」「Jubilee」の4曲を披露。
 楽曲の作り込みに定評があるようですが、如何せん横浜アリーナの通路なのでその点では何とも言えず。ただメンバー2人の動きを見ると、思いっきり大きな動きでとびっきりの屈託ない笑顔。振付も決して簡単なものではありません。言うならばスタイリッシュに洗練されたBabeといったところでしょうか。とにかく見ていてすごく気持ち良く、元気をもらえるアイドルという印象を強く持ちました。磨けば光る原石という点では間違いなく、いつかライブハウスかそれ以上に大きなステージで何らかの形で成長した姿を見たいです。音楽的には10代20代の頃だけでなく、それ以上の年齢になってもしっくりきそうなので…。



なんきんペッパー(オレンジステージ)
 iTuberという、アイドル×YouTuberをテーマにして活動するJK4人組。メンバーは元・ぷちぱすぽ☆の2人と元・PALETの2人。ですので事務所はプラチナムです。正直申し上げると、コンセプトからしてうまくいく予感があまりしないのですが…。ただ動画配信ペースは確かにかなり高いようです。
 楽曲は「ラブファンファーレ」「Aitai Aitai」、先輩のPASSPO☆から派生したグループ・はっちゃけ隊が歌っていた「Born This うぇ〜い」。平均的な歌唱力やダンスの動きは勿論申し分なし、楽曲も強い個性はないですが悪くはありません。実際物販エリアでチェキ券の販売列に遭遇しましたが、結構な人数が並んでいました。どちらかと言うと、楽曲より一人一人の個性を伸ばした方がグループの人気も上がるというタイプに見えましたが、どうでしょうか。動画配信もそうですが、MCなどで何かかわいい以外にも好きになれる要素が欲しいところです。



Task have Fun(ストロベリーステージ)
 こちらも個人的に初見初聴ですが噂には聞いているアイドル。実際デビュー2年でストロベリーステージにまで立っているので本物なのは間違いなさそうです。レーベルはまだインディーズですが、昨年の「3WD」はアイドル楽曲大賞インディーズ部門1位。期待の3人組アイドルです。
 セットリストは「TASK」「ギュッと、チュッと」「ラブグリッター」「キミなんだから」「3WD」。あえて情報なしのフラットな状態で見ると、核になるのはやはり最後に演奏された、書道で書いた字を冒頭に掲げる「3WD」なのだろうと思いました。ですが演奏された楽曲全体には強い傾向があまり見受けられず、所謂粒揃いのナンバーがひしめいているといった印象を持ちました。それゆえに歌もダンスも水準以上で能力高く、所謂万能型のグループと言って良さそうです。
 ただ一番買える部分は、楽曲やダンス以上にMCや煽りから垣間見えるしっかりしていそうな性格・精神力の強さ。メンバーの年齢は15〜16歳のようですが、この若さで子どもらしさをあまり感じない点は今のアイドル界でもかなり貴重な存在だと思いました。いわゆる”強い”グループになることは間違いなさそうで、また3人組女性グループは先人たちを見ても一番大きな可能性を感じさせる組成。中堅〜ベテランどころが確実に少なくなる来年、単体としてだけでなくジャンルを牽引する役割としても彼女たちにかかる期待は非常に大きくなりそうです。次に見る機会はもしかすると、アイドル現場ではなくバンドが多く出演するロックフェス辺りになるのかもしれません…。



あゆみくりかまき(ストロベリーステージ)
 大きな旗を振って、”1, 2, 3, あゆくまー!”とみんなで叫んで「反抗声明」でカッコ良くスタート…といきたいところでしたがDJの音が出ないハプニングが2度。”こういったハプニングは初めて”””今日は貴重なライブです!”といった具合で冒頭MCで繋ぎます。あまり大きな動揺を見せない辺り、さすがアイドルフェス以外にも多くのステージを経験しているだけあります。というわけで結果”1, 2, 3, あゆくまー!”と3回みんなで叫ぶ展開、かえってこの方が見る側にとっては得な展開だったかもしれません。
 「反抗声明」「KILLLA TUNE」で早速アゲにかかり、新曲として披露されたのはプリプリの名曲カバー「19 GROWING UP」とインディーズ期のリメイク「アナログマガール'18」。ラストは今年のアルバムに収録されている「未来トレイル」、スタンディングエリアではものすごく大きなサークルが作られました。シングル曲とともに、この曲もおそらくあゆくまのライブでは中心的な役割を担う楽曲となっていきそうです。
 新進気鋭のグループを続けて見た後に彼女たちを見ると、やはりステージ運び・盛り上げ方が圧倒的。格が違うという一言が瞬時に出ました。MTGと書かれたアーティストTシャツを着ているファンの割合も高く、熱く支持されていることがよく分かります。一つだけ気になるのは、それらの方々に10代〜20代と思われる若そうな方が見受けられなかったこと。ですのでライブ環境は他のアイドルと比べると良さそうですが、浮動層の集まりという点を考えるとやはり気になります。実力もさることながら、ロッキンなどフェスに出てる回数も他アイドルより格段に多い割に、ファンの数やCD売上・動画視聴回数などがあまりにも少ないように思えてならないので…。



PASSPO☆トリビュートステージ(ストロベリーステージ)
 アイドルフェス黎明期からずっと共演している長年の戦友・アップアップガールズ(仮)が「向日葵」、SUPER☆GiRLSが「マテリアルGirl」をカバー。両組ともにPASSPO☆に対する想いがふんだんに伝わっていました。泣いているメンバーもいました。ラストはPASSPO☆の7人も登場して「Dear My Friends」。そこには”絆”という文字が瞬時に思い浮かびます。PASSPO☆が来月で解散しようとも、ファンだけでなく一緒に共演したアイドルにとってもきっとかけがえのない存在なのだろうと、あらためて感じる温かいステージでした。

大阪☆春夏秋冬(ストロベリーステージ)
 TOKYO IDOL FESTIVALで、私を含めて初めて見た人ほぼ全ての度肝を抜いたのが3年前。個人的に見るのは2年ぶりですが、その間にメジャーレーベルに移籍しています。久々に見た彼女たちの姿は着崩した和服姿、メインボーカルのMAINAは右肩を出しています。着こなしは大変美しくかつセクシー、もうこの時点で優勝と言いたくなるくらいの勢いでした。今年6月のアルバムから中心に、「SSFW」「Evolution」「New Me」「世界には僕らだけ」「See you again」「Let you fly」という選曲。どの曲も世界観が徹底して素晴らしく、ショーとして大変見応えありましたが、やはり特筆すべきはMAINAの姿。極めて高い歌唱力に彼女しか出せないようなオーラまで加わっていて、まさしく無敵状態。どう見てもフェスの一ステージでなく、ワンマンライブとしてこの大きな横浜アリーナの舞台に立つべき存在だと感じたのは言うまでもありません。ファッションリーダーとして女性ファンの獲得も十二分に可能性あり、歌唱力だけでなく楽曲・音楽性という点から見てもアイドルファン以外の音楽ファンにウケる要素はおおいにあり。所属しているエイベックスはここ最近BiSHをおおいに売り出していますが、こちらにも更に資本を投下して積極的に売り出して欲しいとあらためて願うところです。



posted by Kersee at 10:00| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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