2018年08月26日

2018.8.26 @ JAM EXPO 2018 in 横浜アリーナ 2日目(後編)

 大阪☆春夏秋冬のステージを見た後、1時間ほど色々回った後に見たステージは全て一番大きいストロベリーステージで、以下の顔ぶれです。いずれも過去複数回見たことのあるアイドルですが、これだけ同じタイミングで一気に見るのは初めてのような気がします。というわけで、どうぞ。

チームしゃちほこ(ストロベリーステージ)
9nine(ストロベリーステージ)
Negicco(ストロベリーステージ)
DEAR STAGE スペシャルショーケース w/でんでんバンド(ストロベリーステージ)
でんぱ組.inc(ストロベリーステージ)
PASSPO☆(ストロベリーステージ)
私立恵比寿中学(ストロベリーステージ)

チームしゃちほこ(ストロベリーステージ)
 アイドルフェスだけでなくロッキン主催のフェスにも出演していて、こういったフェスには慣れているイメージですが意外にも@ JAM EXPOは今回が初出演。メンバーの伊藤千由李は10月をもってグループ卒業、5人のしゃちを見るのはおそらく個人的にこれが最後になると思います。他のニュースが大きいせいか、あまり話題になってない印象もありますが…。
 今回のセトリは「We are...」「START」「そこそこプレミアム」「BURNING FESTIVAL」「抱きしめてアンセム」「雨天決行」。「BURNING FESTIVAL」はRADIO FISHとコラボする新曲、それ以外も定番曲「抱きしめてアンセム」と「そこそこプレミアム」以外は比較的新しめのナンバー、シングル表題曲は一つもなし。それでも「START」「抱きしめてアンセム」の完成度は大変高いので、結果的にはやはりスタダの高い実力を見せつける結果になったと言って良さそうです。あらためて見ると、5人それぞれあるソロパートで伊藤千由李が占める割合は思いのほか高かったです。抜けた穴が心配になりますが、諸先輩方もしゃち自身もそこをしっかり埋めて余りある活躍を見せています。来年の今頃はまたきっと、違和感なく受け入れて見られるような活躍をあらためて願います。



9nine(ストロベリーステージ)
 このグループも活動歴はかなり長くなっています。冒頭に歌った「SHINING☆STAR」はもう7年前の曲、その後に歌われたダンスメドレーも何曲かはリアルに懐かしい気持ちになりました。川島海荷が抜けて4人組になりましたが、まだまだ健在のようです。真っ白な衣装が良かったですね。ただEDM主体の曲がこういった形で続けざまになる選曲は、良く言えば世界観が一貫していますが、個人的にはメリハリが足りないように聴こえてしまいました。ステージの内容は十二分に高いクオリティーですが、アイドル好きの若い子や楽曲派と言われる方々をファンとして今新たに呼び込むには些か苦しいような気もしました。もっとも彼女たちのキャリアを考えると、今さら新しいことをやるよりも長くグループを続けること・既存のファンを離さないことの方を優先しているのかもしれないですが…。
 レプロはベイビーレイズJAPAN、さらにバニラビーンズも解散という形になりました。PASSPO☆が解散するプラチナムはまだ新しいアイドルやミュージシャンもいて多少は何とかなりそうですが、こちらはもうアイドルに関して言うと本当に新顔がいません。そもそもよく考えると事務所自体ここ数年あまり良い話題がありません。心配です。



Negicco(ストロベリーステージ)
 9nineのキャリアも長いと書きましたが、それはオリジナルメンバーだった2人のことで2005年結成・お馴染みの5人編成になったのは2010年のこと。一方Negiccoは2003年に結成で今年で15周年、メンバーも途中1人抜けはしましたがその後はずっとNao☆・Megu・Kaedeの3人。拠点が新潟で事務所も弱小、途中活動が極めて難しくなるタイミングもあった中で今年ついに朱鷺メッセワンマン実現。彼女たちの素晴らしい部分は多々ありますが、今回のステージをあらためて振り返ると15年経っても新しい挑戦をし続けていること、これに尽きるのではないかと思います。アルバム『MY COLOR』収録の「ノスタルジア」に始まり、定番の「ねぇ バーディア」「トリプル!WONDERLAND」で盛り上げて新たな盛り上げ曲になりつつある「キミはドリーム」、ラストは3人の歌声で思いっきり聴かせる「雫の輪」。歌唱力に関すると更に上手いアイドルは多くいますが、歌声の綺麗さは3人の人としてのパーソナルな素晴らしさにも直結しています。素直に感動しました。
 考えてみると、彼女たちはおそらくここ数年でメジャーレーベル移籍の話もなくはなかったと思いますが、結果的にT-Palette Recordsに残留したことが全てにおいてプラスに作用しているような。今となればそんな気持ちになります。どんなことがあってもNegiccoだけは今後、地道に良質な楽曲を歌い続けて確実に支持され続ける、そんなグループであり続けることでしょう。そして、そうであって欲しいと強く願いたくなる名ステージでした。

昨日の@ JAM ストロベリー直前。ブレブレ写真。 #Negicco

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DEAR STAGE スペシャルショーケース w/でんでんバンド(ストロベリーステージ)
 でんぱ組.incのライブに帯同しているでんでんバンドの生演奏で、ディアステージ所属のアイドルが1曲ずつ生演奏でライブ披露。バンドのセッティング中に時間繋ぎ?で登場したのはニァピン(ピンキー!/でんぱ組.incと星野にぁ/妄想キャリブレーションの2人ユニット)。「ニアピンGIRL」を披露後、このユニットでアルバムリリース決定の告知を発表。以下はバンド生演奏で、CHEHON「はりぼて」虹のコンキスタドール「ずっとサマー恋してる」ベボガ!「ビマベ!」妄想キャリブレーション「Hey Yo!」、ラストは全員登場で妄キャリの「激ヤバ∞ボッカーン!!」。元々の曲を知らないので生演奏と言われても個人的に有難味は特になかったのですが、当然ファンにとっては普段と違う色合いで見られるステージ、アイドルにとっては貴重な経験。間違いなく良い企画です。
 ディアステージもHPであらためて見るとでんぱ組.incを筆頭に抱えているアイドルの数は非常に多いです。もう4846系・ハロプロ・スタダに続く第四勢力と考えて良さそうです。考えてみれば、ハロプロは言うまでもなくアイドルがメインの事務所で、スタダもアイドル部門はアイドル部門で部署を作ってます。ディアステージあるいはBiSHが所属しているWACKもほぼアイドルに特化していて、4846系も乃木坂欅坂はグループのために合同会社をそれぞれ作ってます。一方メンバーが各事務所に所属しているAKB48は時流もあれど現在の状況は苦しく、先述した通りレプロやプラチナムといったところは伸び悩み及び解散という状況。つまり言うと、細かく乱立している地下は別としても、古くからある大手〜中堅の芸能事務所が今の女性アイドル市場に手を出す余地は完全になくなり、新しくアイドル部門に特化した事務所で寡占化したのが今の女性アイドル市場と考えて良さそうです。その巨大な勢力に中小どころの若手がどう食い込めるかが、シーンを面白くする鍵になるのではないでしょうか。



でんぱ組.inc(ストロベリーステージ)
 DEAR STAGEの仲間を前座として7人が登場する形。3年前にはワンマンライブも行きましたが、新メンバーになって見るのは今回が初めて。フェスではお馴染みの生バンド編成ですが、よく考えるとこれまで遭遇したことは一回もなく。というわけで生バンドででんぱ組.incを見るのも今回が初めてとなります。
 圧倒的なスピードに詰め込まれる多種多様な音の数、それ故に演奏は特にドラムが大変です。普通に聴いていても音で溢れるくらいですが、これにバンド音と7人のダイナミックな動きが加わるので、かなりの情報量になっています。色々見ていて追いつかない部分もありましたが、それ故に満足度は非常に高かったです。いきなりのド定番「Future Diver」はお馴染みの6人編成よりも更に前に生まれたナンバーなので、見ていて大変感慨深いものがありました。今年のシングル曲「ギラメタスでんぱスターズ」、見事なまでにでんぱ色にアレンジされた「ムーンライト伝説」「NEO JAPONISM」に実に玉屋2060%色満載で安心できる新曲「プレシャスサマー!」。彼女たちがのし上がった理由はこれまでになかった楽曲・ライブ双方の凄さと新しさとアイデア、久々に見ることであらためて感じ入ることができました。ラストはDEAR STAGE所属のアイドル総出演で「でんでんぱっしょん」。何十人もがリボンを振りながら舞い踊る光景は、おそらくずっと忘れられない名場面になりそうです。


PASSPO☆(ストロベリーステージ)
 アイドルフェスの歴史は、そのままPASSPO☆の歴史と重なります。例えばTOKYO IDOL FESTIVAL、第1回開催と初ワンマンライブが行われた年は同じ2010年。以降おそらく、メジャーどころのアイドルフェスに出演した数が一番多かったのも彼女たちだったのではないでしょうか。確かに彼女たちよりも人気を博したアイドルは他にもいますが、アイドルフェスの一ページとしてもロック色強い音楽を持ち味とするアイドルとしても歌唱力に秀でたメンバーが属する実力派としても。間違いなく先駆者であったように思います。
 初めて足を運んだ2013年TIF以降、毎年のようにフェスあるいはワンマンでも見ている彼女たちのライブですが、今回のステージは本当に一曲一曲噛みしめてパフォーマンスしているという印象でした。普段のライブでも勿論そうですが、この日は一つ一つの歌声とパフォーマンスがいつも以上に心に響きました。楽曲はメジャーデビュー曲「少女飛行」「夏空HANABI」「ViVi夏」「HONEY DISH」を経て「Pretty Lie」。いずれもフライト定番曲で何度も見たからこそ感じ入る部分も多くなります。ラストは昨年発表のアルバム『Cinema Trip』に収録されている「Music Navigation」。PASSPO☆らしさを最も表現していると言っても良いこの曲とアルバム、音楽シーンどころか女性アイドルシーンでも大きく話題にならなかったのが本当に残念でならないと今でも思ってます。それ以上に来年彼女たちのステージを見ることが出来ないことが残念を通り越して無念でありますが…。あと1ヶ月、中野サンプラザのラストフライトは2日後のベビレラストライブとともに、忘れられないステージになりそうです。


私立恵比寿中学(ストロベリーステージ)
 昨年初めから相当なペースで彼女たちのライブ・学芸会には足を運んでいますが、よく考えるとフェスで彼女たちのライブを見たことはありません。JAM EXPOには毎年出ていて、昨年はファミえんで3時間野外ワンマンをやった次の日にストロベリーステージのトリ。ただTIFは昨年が5年ぶり出演で他のロッキン系フェスに呼ばれるのも最近になってから。これは現役中学生が多かった年齢的な部分もありそうです。今はリアル中学生がいなくなって久しく、そろそろ最年少の2人も高校卒業というぐらいなので、来年以降は相当色々なフェスに出る予感が早くもしますが。
 「MISSION SURVIVOR」のイントロに乗せて真山りかがラストに向けて気合いを入れる一言、それだけで会場の空気がガラッと変わります。いきなりタオル回しの曲で盛り上げて超定番の「ちちんぷい」、続く「君のままで」は思いっきり歌い上げる安本彩花の熱唱がとにかく心に響きます。元々エビ中でも非常に歌唱力高いメンバーではありますが、また更にパワーアップしたような気がしました。直後のMCは相変わらずといった所でしたが。
 先日配信となった新曲「朝顔」「イート・ザ・大目玉」もまた素晴らしい内容。「朝顔」は非常に感じ入ることの多い歌詞とセリフパートが印象的、「イート・ザ・大目玉」は何と言ってもメンバー2人ずつハモるシーンが聴きどころ。前者はスカが入ったポップ、後者は相当ロック色の強いナンバー。そこから「HOT UP!!!」に繋ぐセトリは考えうる限り最強の組み合わせ。ちなみにここ最近出演しているロキノン主催のフェスでも彼女たちのステージは大好評のようです。これを見れば当然でしょう。そこからラストで「仮契約のシンデレラ」に持っていけるのがエビ中の恐ろしさ。発売当時はネタ曲同然の扱いと考えていましたが、それがTOTALFAT提供のメロコアから並べてもギャップはあれど違和感ない程にまで成長しています。恐ろしいことです。
 ワンマンで見るとその質の高さに慣れて凄さに気づかない面もありますが、フェスでラストに見ることであらためて分かりました。もう彼女たちの凄さは別格です。本当に順番で言うとメインのトリ以外あり得ません。メンバー全員が他だと確実にメインに立てるほど高い歌唱力・表現力を持っているグループは、今あらためて振り返っても彼女たち以外にはいないですね。逆に言うと、スタダだけでなくそれ以外の女性アイドルから見ても超えるハードルはものすごく高いです。エビ中自体もそうですが、どのグループが彼女たちの域にまでより近づけるかを検証するのも今後のシーンの楽しみになりそうです。



 ラインナップ的にも時流的にも5年間女性アイドルグループを見てきた総決算のつもりで今回足を運びましたが、あらためて振り返ると自分の中で覇者が完全に決まった形になりました。素晴らしいステージが多くあった中で、それだけラストのエビ中が圧倒的だったということです。同時に、ベテラン新顔ともに現在でも伸びを感じるアイドルは、ステージでも楽曲パフォーマンス含めて果敢に新しいことへの挑戦が見られて面白いということですね。最低でも1人歌唱力高いメンバーが所属しているのは、今となってはグループが伸びる上で当たり前の条件になってると言って良さそうです。当然ルックスや対応に関してはそれ以前の問題で。
 女性アイドルグループの市場縮小はここ2年くらい間違いないですが、詰まるところ選別中といったところが本当の実情なのかもしれません。それ故にこういったフェスを開催する際に頭数の減少が気になるところですが、こういったTIFや@ JAM EXPO出演をまずは目標にする地下アイドルの数は想像する以上に多いものです。ただ運営の手腕もネットで特に色々言われている昨今、出てくるならやはりファンだけでなくステージに立つアイドルが幸せと感じられるような、そういった所が一組でも多く広く世に羽ばたいて欲しいですね。次にこういったアイドルフェスに行く機会、もしかすると暫く先になるかもしれません。その時にジャンル全体がどう変わっているのか、楽しみにしたいです。

posted by Kersee at 15:45| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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