2018年09月22日

2018.9.22 PASSPO☆歌って踊って奏でる対バンツアー in 中野サンプラザ




 ここ数年の売上や注目度を見る限り、確かに全く予期できない解散発表ではありませんでした。ただ、『Beef or Chicken?』『Cinema trip』といったアルバムおよび楽曲の完成度は大変高く、ライブでも絶対グループ活動を長く続けていきたいという強い決意に満ち溢れていたものです。クルー同志・あるいはスタッフと何度も話し合った結果こういう結論に至ったのは自分としても非常に残念ですが、決断は受け止めないといけません。

 というわけで、解散発表してすぐに中野サンプラザで行われるラストライブのチケットを購入。ワンマンは発表があった何ヶ月か前の時点で一般発売していましたが、チケットは直後1週間ほどですぐに完売。当日券も当然なしでしたが、ニコ生で独占生中継という形。個人的には2013年のTOKYO IDOL FESTIVALで初めて見て以来、10回目くらいになるでしょうか。渾身のラストライブのレポ、早速ご覧ください。

PASSPO☆ COMPLETE BEST ALBUM “POWER-UNIVERSAL MUSIC YEARS-”(初回限定 ファーストクラス盤)(Blu-ray Disc付) - PASSPO☆
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PASSPO☆ COMPLETE BEST ALBUM “POP-UNIVERSAL MUSIC YEARS-”(初回限定 ファーストクラス盤)(Blu-ray Disc付) - PASSPO☆
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 中野サンプラザに足を運びのは初めてですが、こちらも近いうちに建て替える方針なのだそうです。閉鎖のメドはまだ数年後で、建て替え後はアリーナ規模の会場になるとかの話もあります。ただいずれにしても、今の施設に足を運ぶ可能性は決して高くないので、そういう意味では行くことが出来て良かったと言える面もありますが。到着は午前中で、そこから雨中並んで特典会に参加。リーダーのあいぽんと握手して、メインボーカルと言っていいもりしにサインして頂きました。

結構長いこと並んだグッズ販売列と比べると、特典会は本当にあっという間。

もりしにサインしてもらいました☆ 解散してからも、歌は本当に続けてほしい!

#PASSPO

 PASSPO☆という名前は「少女飛行」がオリコン1位を獲得した2011年に知りましたが、生で初めて見たのは2013年7月のTOKYO IDOL FESTIVAL。ステージもそうでしたが、特に「サクラ小町」を歌う森詩織のパワフルな歌声に強い衝撃を受けたことを昨日のことのように思い出します。PASSPO☆だけでなく、女性アイドルグループのライブを見たこと自体その日が初めて。PASSPO☆以外にも好きになったグループは他にもいましたが、このグループの音楽については聴き続けようと思ったものです。

 1階15列目、上手側には目の前にかなり熱狂的なファンが陣取っています。チケット完売というわけで、中野サンプラザは2階も含めて満員御礼。開演時間の18時になり、場内暗転。あいぽんの機内アナウンスで始まるのはいつも通りですが、今日は9年間の感謝とともに。活動終了を”着陸”という単語で表現しています。その後ちょっとしてミニコント。なちゅが楽屋でいびきをかいて寝ていて、みおみおが腹痛でトイレに。で、もりしも同様にトイレへ。ゆっきーはなぜか突然脱臼。そんなことがあっても起きないなちゅ。キャプテンも大変です。というわけで気を取り直して、キャプテンの主導のもとラストフライト、TAKE OFF。

 7人のクルーが、9年間の映像とともに紹介されます。それが流れている間に7人が登場、衣装はお馴染み水色のキャビンアテンダント。1曲目はPASSPO☆、いやぱすぽ☆のデビューを飾る「Let It Go!!」。見てる方は当然緊張してますが、クルーの歌声も最後ならではの緊張が若干あったでしょうか。パッセンジャーの声援は勿論大きめ、中野サンプラザの音響は歌声以上に2千人近くの歓声が響いているように聴こえます。2曲目はメジャーデビュー曲「少女飛行」。思い切った販売商法でオリコン週間1位を獲得、一気にぱすぽ☆の名前を知らしめたナンバーですが、同時にこの後の活動も少し難しくした部分もあります。もっとも、この曲で1位を獲得しなければもしかすると2, 3年で解散してしたのかもしれません。ただ事実として言えることは、PASSPO☆の中でも女性アイドルグループ全体の中でも文句なしの名曲だということです。

 少しアレンジされたイントロを経て披露されるのは「夏空HANABI」。扇子を使ったパフォーマンスは何度も見ていますが、これが最後だと思うとやはり寂しくなります。それに拍車を掛けるように続く演奏は「WING」。”折れた翼をもう一度広げて”という歌詞がズシリと響きます。その後MC。”中野サンプラに…”と早々で噛むキャプテンの挨拶直後に”アテンションプリーズ、PASSPO☆です!”。その後自己紹介。年齢順に、「ダメ人間界のカリスマ」岩村捺未「さいたまが生んだエキゾチックなハッピーガール」安斉奈緒美「NO GAME, NO LIFE 全ヲタクの味方」根岸愛「ブラジルの皆さん森の音が聞こえますかー」森詩織「心も体もLサイズ」藤本有紀美「生きる材料は小麦粉とロック」増井みお「2年後には夫と子どもを持って幸せに暮らしたい」玉井杏奈。その後ニコ生配信と、11月CSテレ朝チャンネルでも放送するというアナウンス。相変わらずあんにゃの動きが自由で、最年少ながら頼りになります。ここでゆっきーに一言話を振りますが、緊張のせいかラストの挨拶みたいな内容になったり、七言くらい喋ってるとツッコまれたり。ただこの明るさは、ラストというよりむしろいつも通りな感じで見ている方も安心します。

 クルー紹介曲は過去他にもあったかと思いますが、現在のナンバーは「7's Up」。それぞれ歌の中でクルーを紹介して、みんなでコール。比較的近年の定番曲「HONEY DISH」、人気曲「Love Diary」を経て次に演奏されるのはイントロの時点で大歓声、「Pretty Lie」。インディーズ期に発表された初期曲ですが、これまでも見た機会は比較的多め。盛り上がりやすい曲調でない中にコールのしやすさ、メロディーの綺麗さが散りばめられているこの曲は、あらためて他にない魅力がいっぱい詰め込まれています。「くちゃLOVE」も『JEJEJEJET!!』収録曲でシングルではないのですが、あらためてものすごい名曲。あいぽんとみおみおの可愛さが爆発しているんですよね。ここまで9曲、演奏されていない定番曲はまだまだありますが、本当に曲の良さが際立っているグループだったなぁと、この時点で早くもしみじみ感じます。

 もりしとなちゅがメインで喋るMC。後ろでは5人がそれぞれスタンバイ。というわけでここからBAND PASSPO☆のステージが始まります。わざわざスタッフが特効を仕掛けてくれたというなちゅのMC。お尻を向けるポーズとともにドライアイスが噴出しますが、あろうことか方向が逆。”おーい!””最悪…””一発2000円なんだから””なちゅは本当に最後までなちゅだもんねー”各所からツッコミが入ります。個人的には色々な意味で、さすがなちゅだなぁとしみじみ感じる名(迷?)場面でした。というわけで、まずは「BABY JUMP〜天国への搭乗便〜」

 今年1月に初めて見た時はもう少し演奏が良くなれば形になるという印象でしたが、集大成となるこの日は1曲目から完璧でした。あんにゃのドラムが死ぬほどカッコ良くなってますし、みおみおのベースも同様。ナオミさんのギターも良くなっていますが、やっぱり一番凄いのはもりし。ボーカル募集中のロックバンドがいればすぐにでも加入して欲しい、とんでもない盛り上げ方と声量。さすがに本職のSILENT SIREN程ではないかもしれませんが、プロとして十分以上のクオリティーはあるのではないでしょうか。続く「WANTED!!」もダンスVer.以上にカッコ良くなってます。「キャンディー・ルーム」はもりしとなちゅが観客席へ走りながら歌います。かなりステージから遠くに移動したもりしは、特に後半歌いにくそうな状態でしたが。「マテリアルGirl」も前半もりしが戻って来れない状態で、ステージはなちゅ中心に盛り上げます。

 ラストフライトということで、今日は身内も多くアイドルも多数来ています。ちなみに会場ロビーには非常に多くの花が贈られていました。
ラストフライト。

花束のメンツが凄い…

#PASSPO
ラストフライト。

花束のメンツが凄い…

#PASSPO
ラストフライト。

花束のメンツが凄い…

#PASSPO
ラストフライト。

花束のメンツが凄い…

#PASSPO
ラストフライト。

花束のメンツが凄い…

#PASSPO

 バンドを本格的に始めたのは2年前、パッセンのおかげで自信を持てたというもりしのMC。あいぽんもそうですが、今後も歌を続けていくつもりと力強く宣言。次に演奏されるのはBAND PASSPO☆の幕開けになった楽曲「Perfect Sky」。バックに映るこの曲のドキュメント映像では、7人だけでなく奥仲麻琴や槙田紗子の姿も見えます。「向日葵」の演奏でバンド形態のライブは一旦終了。それにしてもこの曲、ドラムの難度が非常に高いです。確かみんなバンドに関してはゼロからのスタートだったはず…。

 ここで、ラストフライトにして懐かしメドレー。ボックスからクルーが5曲ひいてそのままセトリになります。選ばれたのは「Go On A Highway」「ViVi夏」「LA LA LOVE TRAIN〜恋の片道切符〜」「Break Out!!」「じゃあね…」。曲順や曲間など、その場でリハさながらに打ち合わせします。色々話した中で、「Break Out!!」はバンド形式、長いイントロで「ViVi夏」、「Go On A Highway」を経て「LA LA LOVE TRAIN〜恋の片道切符〜」はタオル回し、ラストは「じゃあね…」ということになった模様。何度も練習した!という思い出も交えながら。

 インディーズ期の曲ながら、アイドルソングとは思えないロックチューン「Break Out!!」をバンドで披露後「ViVi夏」。この曲がメドレー扱いというのは少し意外な感もありましたが。「Go On A Highway」もインディーズ期の楽曲、タオル曲の「LA LA LOVE TRAIN〜恋の片道切符〜」も同様。あらためて考えると、PASSPO☆独自の世界観だけでなく楽曲にも最初から大きく力を入れていたことがよく分かります。「じゃあね…」も平仮名表記時代の楽曲、もしかしたらラスト近辺で演奏されるかとも予想していましたが。

 少しの静寂の後、もりしのアカペラで始まる「無題」。開演から1時間40分、本編もいよいよ終盤に入ったことが予想される時間帯。テロップに表示される歌詞が示す通り、ものすごく熱い楽曲です。”溢れ出す未来に名前はいらない”、無題というタイトルがこれほどにカッコ良い楽曲はおそらく二度と出てこないでしょう。畳み掛けるように演奏されるのは「「I」」「You」。7人のクルーが全力で歌い踊る姿に、見ているこちらは完全に胸が熱くなりました。考えられるセトリの中で、一番エモい組み合わせだったのではないかと思います。

 ラスト、リーダーあいぽんの挨拶。ケロッとしているクルーよりも周りが泣いてくれた、解散発表してからのフライトがすごく楽しかったという話、PASSPO☆を残していくためにどういうことを考えたかなどを涙を見せながら。本編、最後に歌われる楽曲は”また会える時まで!”というフリとともに「TRACKS」。別れの曲であると同時に未来への旅立ちを歌った楽曲は、ちょうど奥仲麻琴と槙田紗子が卒業する時に作られました。今度は自ら7人の旅立ちを飾るナンバーとして、本編ラストに披露される形となります。

 アンコール。両サイドにはパッセンジャー有志が作った横断幕。「おつかされま!楽しい時間をありがとう」「9年間のフライト忘れないよ また飛び立つ日まで、じゃあね」。7人はラストライブTシャツで登場。普段ライブTシャツを着てくれるパッセンは非常に少ないようですが(もりし談)、今日は多くの方が着てくれているようです。、デザインはゆっきぃ、もしかすると解散後はこの方向での仕事がメインになるのでしょうか。ここで喋るのはみおみお、ロックファンである彼女はPASSPO☆でバンド出来て良かったという話。あんにゃの安定したドラム、ナオミさんのある一線を超えた所で上手になったギター、ショルキーが武器になったあいぽん、パワフルなボーカルで頼もしい後ろ姿のもりし。ここまでは良い感じで褒めていましたが、なちゅは”ドンと構えてくれて”、ゆっきぃに至っては”本当に頑張ってくれてありがとう”というまあまあ雑な扱いでした。今が最高ですというコメントを残して、力強い曲フリで演奏されるのは「Party like a Rockstar!」。会場のペンライトは1階が青色、2階が白色で統一されていますが、これもまたパッセンジャーが一体となったサプライズ演出。

 ラストというのに随分軽く明るいナオミさんのMC、みおみおが三原則「ケガしない、ケガしない、ケガしない」で曲フリ。2曲目はそういえばまだやっていなかった「STEP&GO」。ライブハウスではないので若干難しさはありましたが、それでもサビで最後の左右移動を可能な限り楽しみパッセン。あいぽんやもりし辺りが歌ってる後ろで自由に動くクルーを楽しめるのも今日が最後です。それにしてもなちゅとあんにゃ、それぞれ最年長と最年少のはずなんですがいつ見ても逆にしか見えません。むろん今更言うことではないのですが。

 楽しく終わりたい!ということでアンコール、ラストは「Music Navigation」。1ヶ月前、最後に出演したアイドルフェス@ JAM EXPOでもラストはこの曲でした。まだ演奏されていない人気曲もありますが。バリバリのロックチューン、”継続こそが最短のルール”という歌詞がPASSPO☆の生きざま。星の形で彩られた紙吹雪が会場に舞います。バックに音楽も流れて、記念撮影もして、クルーだけでなくパッセンジャーが手を繋いで挨拶。そのまま、コントみたいな動きで舞台裏へ向かいます。そのまま暗転。まだアナウンスはありません。

 というわけでダブルアンコール。あんにゃが”一番実りあったのはドラム”とハッキリ。それぞれ楽器を初めて2〜3年になると思いますが、今日の演奏を見て特にあんにゃだけはドラムを続けて欲しいと心から感じました。ドラムが足りないバンドがいたら加入して欲しいですし、腕を磨けばスタジオミュージシャンとしてもイケそうなくらいにまで達しています。”好きなBPMなんだよね〜”ということでバンドとして再び演奏されるのは「少女飛行」。ラストサビは全員合唱で、まさしく大団円のステージでした。

 最後はこのラストフライトが決まった時からこの曲に決めていたというMC。本編前のあいぽんは涙ながらに挨拶していましたが、ここに至ってはかなりテンション高め。”この持ってるものを今日からPASSPO魂と名付けました””集まったら復活するかもしれないんだよ?”…あまりの唐突さと意味不明さに他の6人総ツッコミ。そういえばこの人は結構なレベルのヲタクであることを、すっかり忘れていました。というわけで。かくいう私もラストに大団円として歌うとしたら、やはりこの曲が一番PASSPO☆らしくて良いんじゃないかと思ったのはアルバム『Cinema Trip』を聴いた時の感想です。「バチェロレッテは終わらない」

 PASSPO☆が一番人気があった時期は、おそらく9人編成の頃だったと思います。ですが正直自分が一番思い入れあったのは、7人編成になってからのここ数年。グループとして長く続けたいという決意がより強固になったように思えたこと、7人のクルーの絆をライブからも楽曲からもものすごく感じたこと。2人が抜けた状況はおそらく逆境という立場だったと思うのですが、時にそれを楽しんでいるように見えたこと。これは自らバンド形態での演奏を選んだことでより顕著に表れていました。この凄さが多くの人に伝わらないまま解散という選択になったのは本当に惜しくて残念なのですが、美しいまま・パフォーマンスとしてピークのまま去っていくのもまたカッコ良い選択の一つなのかもしれません。ラストで後ろを向いて、腕を組みながらそのまま消えていく7人の姿は、間違いなく”偶像”と呼ばれる本来の意味でのアイドルの姿でした。PASSPO☆としてステージに立つのはこれが最後ですが、おそらくプライベートでこの7人もしくは10人で集まる機会はきっとあることでしょう。

 ラストの映像、多くの写真とともにお世話になった全ての人々の名前がテロップに登場するエンドロール。”あなたにとってPASSPO☆とは?”の質問に答えるメンバーは、7人だけでなく既に卒業した3人の名前もありました。最後のアナウンスをもって、無事着陸。お疲れ様でした、ありがとうございましたという気持ち以上に、7人の未来が明るいものであることを願いたいです。それと同時に、2010年代にはこんなに凄いアイドルがいた!ということを、あらためて後世に伝える必要がありそうです…。





posted by Kersee at 18:00| Comment(0) | ワンマンライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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