2019年06月02日

2019.6.2 FM802 30PARTY SPECIAL LIVE RADIO MAGIC in 大阪城ホール

 1989年6月1日開局以来、関西のみならず全国数多くのリスナーに名曲を届けてきたFM802。全国津々浦々に存在するラジオ局の中でもとりわけ音楽シーンに及ぼす影響は強く、毎月のヘヴィーローテーションからブレイクに至ったミュージシャンは数え切れない程います。また、関西のライブイベント主催者としても外せない存在で、年末のRADIO CRAZY、毎年5月のREQUESTAGE、秋の3連休に欠かせないMINAMI WHEEL、夏の万博恒例のMEET THE WORLD BEAT。かくいう私も、MEET THE WORLD BEATだけは縁がないですがそれ以外は最低でも1回は足を運んでいます。今も昔も802のリスナーというわけではありませんが、関係性の深いSPACE SHOWER TVには中高生の時に本当にお世話になりました。ですので直接ではないですが、間接的にFM802から自分の音楽生活に与えた影響は非常に大きくなります。

 そんなFM802も今年開局30周年を迎えました。5年前の2014年に、25周年を記念した大阪城ホールでRADIO MAGICが開催されましたが、今年は30周年ということで5年ぶりに開催する形。6月1日・2日の土日に行われましたが、そのうち2日(日)のライブに足を運びました。各開催日ごとにホストとなるアーティストが決まっていて、1日がフジファブリックで2日がスキマスイッチ。コラボも多数あり、この日ならではの豪華な共演が連発しました。出演アーティストは以下の通りです。

・KREVA
・Official髭男dism
・絢香
・AI
・清水翔太
・高橋 優
・BEGIN
・JUJU
・スキマスイッチ


 開演前はFM802のDJがホール内の特設スタジオから会場に向けて生放送。Twitterのハッシュタグ#radiomagicから送られたリクエストに答えて、色々楽曲を流します。オープニングはスキマスイッチがツアーバンドとともに登場、「Ah Yeah!!」の演奏で始まります。今回はスタンドHの1列目、ステージ上手側真横というとんでもない良席ですが、その分音が響き過ぎて歌詞の聞き取りがやや難しい位置。客層は30代〜50代女性が中心、Tシャツ他グッズから推測できる比率はやはり彼らが一番高め。したがってすぐに会場は温まりました。今日のライブについて色々説明し、バンドメンバーを簡単に紹介した後すぐに1組目のアーティスト・KREVAが登場します。

・KREVA

 「Na Na Na」で早速コール&レスポンスを求め、会場を盛り上げにかかります。普段はDJセットをバックに演奏しますが、この日はスキマスイッチバンドが直接生演奏。彼のステージを見たのは7年ぶりで随分久々になりますが、こういうスタイルで彼を見るのは初めてのような気がします。ホストはスキマスイッチですが、実質的にはスキマスイッチバンドではないかとMCで高らかに宣言、テンション非常に高いです。早々にスキマスイッチの2人を呼んでコラボするのは「イッサイガッサイ」、もう1曲はソロデビュー曲「音色」。サックス・本間将人による間奏が素晴らしい仕上がり。直後、FM802のDJが合間を埋めていましたが、バンドメンバーとのリハーサルは2回あったということ。ここだけはKREVA自身のリクエストがあったようです。大変貴重かつ見事で屈指の内容のオープニングでした。

・Official髭男dism

 現在毎週日曜日22時からボーカル・藤原聡があいみょんと交代でDJを務める『MUSIC FREAKS』、1998年から1年ごとにブレイクが期待されるアーティスト2組によって放送されています。偶然にもビバラ・メトロックに続けて1ヶ月半に3回という、過去にないペースで見る形になりました。直前のラジオMCでは、1992年8月のFM802ヘビーローテションが紹介されています。オンエアされたのは洋楽INCOGNITO「DON'T YOU WORRY 'BOUT A THING」、邦楽の方はミスチルの「君といた夏」だったとか。新曲「Pretender」は番組内の最新チャートで1位、アーティストの名前とともにてっきりこの曲から始まるかと思いきや最初は「ノーダウト」でした。
 大阪城ホールでの演奏はこれまた初めて、サカナクションなど島根から何度も遠征して見に行った自分たちにとっては憧れの場所。ここでワンマンが出来るように頑張りますと、これまたテンションが高まっています。オーディエンスはおそらくほぼ大半が初見で、これまで見た2つのフェスと比べるとアウェイ感あったはずですが、「Pretender」で完全に彼らのハートを掴みます。ラストサビ、その後のアウトロが終わらないうちに大きな拍手、そこから「Stand By You」では見事に大合唱を起こしていました。
 映画『コンフィデンスマンJP』主題歌になっている「Pretender」は、現在Youtubeで900万回近い再生数まで到達しています。また、ロックフェスで人気でもこういうフェスでアウェイな雰囲気を覆せないバンドのステージは過去何度も目撃していますが、彼らは見事に会場をホームに染め上げていました。大阪城ホールのワンマンは、おそらく来年にも達成出来るのではないでしょうか。3年後くらいには、今日出演する何組かのアーティストが実現させているアリーナツアーが、もう当たり前になっているかもしれません。

・絢香
 Official髭男dismの躍進が非常に目立つ2019年ですが、これから登場する絢香もデビューした13年前の駆け上がり方は相当なものでした。今ではもうすっかり中堅を超えてベテラン、ライブはようやくの初見ですが貫禄を感じさせるステージ。それはもしかすると、第2子の妊娠でお腹が大きくなっているからそう見えるだけなのかもしれませんが。「にじいろ」から感じる優しい歌声、考えてみると彼女ほどのハスキーボイスで心地良さを感じる人はほとんどいないような気がします。そういえばかつて、人気絶頂の状況でバセドウ病治療のため活動休止していた期間がありました。それ故に自分が最も出しやすい声を持っている歌手であるという認識を、あらためて持つことが出来ました。
 勿論彼女も2006年デビュー当時からFM802には大変お世話になっていて、感謝を述べていますとMC。デビュー曲「I believe」をどこよりも早くオンエアしてくれたのが、このFM802だったそうです。コラボ以外でもう1曲、ということで選んだのは勿論この曲。その後はKREVAとのコラボで「glory」、AIとのコラボで「キラキラ」。両人とも、この大きいお腹でよくこれだけの歌声を出せるなぁと驚いていました。

・AI
 先ほどの絢香は妊娠中でしたが、こちらは出産後初めてのステージ。「キラキラ」は本来渡辺直美とのデュエット曲ですが、今回は絢香と。もうすぐ出産する人と産後間もない人、こういう競演は後にも先にもおそらく見られないのではないかと思われます。非常に貴重なステージです。
 AIのステージを見るのも今回ようやくという形。やはり圧倒的な声量で、やはりよく喋って面白いMCです。大阪のオーディエンスはやたら声を出して目立ちたがる人が必ず一定数いますが、しっかりツッコミという名の反応を示しています。久々のステージなので当然初披露となる新曲「Summer Magic」、永遠の名曲「Story」にラストはお馴染み「ハピネス」。会場大盛り上がり、というよりこれだけ盛り上げるのはもはや当たり前という雰囲気もあります。

・清水翔太

 会場は15分休憩、したがってトイレはものすごい行列になります。正直15分では足りないくらいで、特に女性の方は間に合わなかった人もいたかもしれません。清水翔太のステージは2人のヒップホップダンサーをしたがえて、「Sorry Not Sorry」「My Boo」からスタート。ジャニーズやLDH、もしくは三浦大知やw-inds.辺りの系統とも思えるステージは、やはり女性ファンの歓声が凄いです。ちょうど2列後ろくらいの若い女性は思いっきり彼のファンのようで、本当に終始嬉しそうに叫び声をあげていました。
 彼は大阪府の八尾市出身。ちょうど通っていた専門学校が京橋にあるそうで、合間にフラッと顔を出したそうです。調べてみるとキャレルダンススクールという結構有名なところで、卒業生代表としては彼の他にもSCANDALやリトグリ、ワンオクやE-Girlsのメンバーなど錚々たる顔ぶれ。勿論彼は学生の目標とされている存在なので、スクールではさながらマイケル・ジャクソンのような扱いを受けたとか何とか。ですのでかなり気分良くステージに立っているということです。そんなMCの後に自らグランドピアノを弾いて「HOME」。ダンスナンバーとはまた違う雰囲気で、さながらJ-POP界のオールラウンダーと呼んで良いでしょうか。ラストはスキマスイッチの2人が登場、サブステージに移動して「夏の終りのハーモニー」をカバー。ちなみに彼のファンはサイリウム持参で、普段全く見慣れないスキマの2人はファンの1人から拝借して、翔太くんにも持たせていました。

・高橋 優

 高橋優のステージは今日のラインナップだと比較的見慣れている部類に入りますが、それでも見るのは4年ぶりで結構久々。最初の「虹」は2018年の楽曲なので、当然生で見るのは初めてです。MCは以前からかなり上手い印象がありますが、この日はもう落語家のようなテンポの良さ。初めてFM802のお世話になった2008年MINAMI WHEELの時の思い出を鮮明に語っていました。その時に受けたヤジが、現在ライブが始まる第二声となる「みんなで一緒に歌いましょう」のキッカケになったとか。もう2曲は鉄板の「福笑い」「明日はきっといい日になる」。勿論後者のサビは大合唱でした。 

・BEGIN
 終始サブステージ、ベテランならではの自虐ネタ?も入れつつ「恋しくて」「海の声」「防波堤で見た景色」を弾き語りで。「恋しくて」は1990年3月、開局して1年も経たない時期にヘビーローテションとして選ばれた楽曲なのだそうです。当時の業界は怖い先輩方ばかりだったとかなんとか。楽曲はしんみり、癒されるステージでした。

・JUJU

 JUJUもようやくの初見。というよりこういう系のフェスは時々出てもロックフェスにはまず出ない基本ホールツアー中心の人なので、なかなか見る機会がありません。帽子をアクセントにカジュアル、イメージ通りの衣装で「PLAYBACK」を踊ります。定番のバラード「やさしさに溢れるように」は本当に言うことなしの名曲、「Story」「I believe」もそうですが生で聴けてすごく嬉しい気持ちになります。歌声はやはり綺麗で素晴らしい発声ですが、地声はあまり大きくないでしょうか、それはMCでハッキリ分かりました。歌声からあまり想像できない声なので、会場からは少し笑いが。で、喋りも自ら話す通り意外とまとまりなく長く。少なくとも気難しそうな人柄では全くなさそうでした。
 スキマスイッチの2人を迎えて、かつてJAY'EDとのデュエットで大ヒットした「明日がくるなら」。歌う前のMC、クリスマスの約束辺りで共演する機会もあってか大橋さんがJUJUをいじりまくり。実際の彼女はそこそこ庶民的な部分もあるようですが、大橋さん曰く異星から来たのではないかという雰囲気がパブリックイメージになっていると。本人は抗議の意味も込めたツッコミを入れまくりますが、会場は確かに納得いっているようでした。決して真っ暗な中で暗い生活をしているわけではなく、朝イチで窓を全開にして毎日掃除もして、日曜は笑点〜ちびまる子ちゃん辺りを欠かさず見ているという、そんな生活を送っているようです。あとはこの2組と平井堅で、ツアーバンドのギター・石成正人が被っているようで、ツアー日程を合わすのが大変、時にとんでもない移動をこなしているという話もありました。

・スキマスイッチ

 JUJUのステージから続く形で、お馴染み「奏(かなで)」からスタート。イントロで雰囲気を作る常田さんの演奏が相変わらず見事です。この日何回かゲストミュージシャンで色々出ていますが、今度は自分が呼ぶ番として、若手の力を借りるということでOfficial髭男dism・藤原聡が登場。事務所の後輩と比較する形で、彼らが気持ちの良いくらいの好青年であることを話した後で「ガラナ」をコラボします。
 藤原くんにとってスキマスイッチは憧れの存在、大学のバンドでコピーもしていたそうなので本人と一緒に歌えることに殊の外感激しています。ですがステージでは笑顔で端から端まで動き回り、歌にちょっとしたアレンジまで加わって本人より目立っています。歌唱力やステージ運びの凄さはこれまでで十分認識済ですが、これを見る限り規格外に強靭なメンタルの持ち主であることも分かりました。あまりのステージに、スキマスイッチの2人も完全に苦笑い。見ているこちらも、直後新曲の「青春」を演奏していましたがまるで頭に入りません。それくらい余韻が凄かったです。
 スキマスイッチもFM802には本当にデビュー当時からお世話になっています。その感謝を込めて、本編ラストに選んだのは2003年7月ヘビロテのメジャーデビューシングル曲「view」。アンコールは髭男・JUJU・KREVA・高橋優・清水翔太も登場してみんなで「全力少年」。KREVAはオリジナルのラップも間奏に披露していました。


 5年に1回と言わず毎年やって欲しいくらいではありますが、5年に1回の節目だからこそ価値があるイベントだったかもしれません。いずれにしても、非常に収穫の多い素晴らしいイベントでした。関東と比べるとこういったイベントは多くないですが、FM802があるという点では間違いなく関西地区にいる大きなメリットではないかと、あらためて感じるところです。

posted by Kersee at 17:00| Comment(0) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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