2013年02月09日

2013.2.9 泉沙世子 Valentine Live in なんばPARKS

 レビューブログJapanese Music 2でもイチオシの新人アーティスト・泉沙世子のフリーライブがなんぱPARKSで行われるということで、折角の機会ということで行ってきました。キングレコード主催のドリームオーディションで1万人の中からグランプリに選ばれた「うたうたい」。幼い頃から歌手を夢見てオーディションを受け続けて10年間、昨年11月の「スクランブル」でようやくメジャーデビュー、今後の活躍がおおいに期待される女性シンガーソングライターです。

境界線/アイリス [Single, Maxi] / 泉沙世子 (CD - 2013)スクランブル [Single, Maxi] / 泉沙世子 (演奏); 彩世, 白井良明, ウルフルケイスケ (その他) (CD - 2012)

 14時から開始、それまで暫しリハーサル。と言っても本人ではなく司会の段取りや音などについてのもの。ちなみに今回のイベントの主催はMusic Japan TV、MCはFM OSAKAの『あつまれ!MUSIC COASTER』でお馴染みのDJみぃ。その進行は非常に落ち着いていてかつ流暢で、さぞかしキャリアの長い方かと思いきやまだ24歳とのこと。すみませんもっと年上だと思っていました。

 リハが終わり、MCの紹介の後ようやく泉沙世子登場。DJみぃと泉沙世子は24歳で同い年。同い年なのに両方とも24歳に見えないというルックス。それだけ両者落ち着いた雰囲気を持っている方ということで。

 ライブで歌ったのは現時点で発表されている楽曲全4曲。「スクランブル」「飛行機雲」「アイリス」「境界線」。歌う曲の内容などを紹介して1曲ずつ歌うというスタイル。彼女の歌唱力の高さはレビューブログで何度も書いてきた通りですが、あらためて生で聴くとやはり圧巻。特に息の使い方などの発声が非常に良いですね。そして何より歌ってる時の表情がとても良かったです。もう間違いなくこうやってステージで歌ってる時が一番幸せな時間なんだろうなぁ、と見ていてすごく感じました。聴かせる曲というよりは、案外手拍子や手のフリなどを促す場面も多かったり。結構オーディエンスの方はノリノリでした。私自身は一番前にいたのでよく分からない部分もありますが…。

 4曲歌った後DJとトーク。バレンタインということでそれにまつわる思い出、どういう歌手になりたいか?ということなどを話していました。印象に残ったのは豊中出身ということで非常に関西弁全開のトークであったこと、父親や母親をすごく大切にする親思いの娘であること(2ndシングル「境界線」歌詞カードのSpecial Thanksにもお父さん、お母さんという表記がありました)、小学生の頃バレンタインの時に手作りのチョコを作った前日に触られてそのチョコを小川に流したというエピソード、そして何より一番印象に残ったのは自分自身がネガティブな性格であるからという理由も添えて、「落ち込んでいる人を元気にさせてあげることが出来るような歌手になりたい」ということ。あとタイアップになってる映画『さよならドビュッシー』の話題というか宣伝?もしていました。なんばPARKSでは2月22日まで公開ということです。

 イベント終了後はCD即売&握手会も行われました。こうあらためて振り返ると、フリーライブとしては結構濃い内容だったんじゃないかな、というのが感想として残りました。Music Japan TVが主催していたからというのもあるのかもしれませんがステージだけでなく彼女のおおよその人となりも伝わったという点では大変に有意義な時間を過ごせたような気がします。

 アーティストのタイプとしては強いていうならJUJUやBENI辺りと共通しているのかもしれませんがやはり自分が今まで生で見てきたアーティストを思い返して考えると誰とも違う異質な方じゃないのかな、と思います。むしろデビューまでの苦労や歌謡曲にも近い曲調・類稀なる歌唱力や関西弁に近いトークを考えると天童よしみ辺りの方が近いかもしれません。いずれにしても今までにあまりにいないタイプの歌い手で、その分今後の期待はますます大きくなります。今年中には発売されるであろうアルバム、あるいはその後で行われると思われるワンマンライブにもできれば足を運んでみたいと考えています。良いステージでした。

posted by Kersee at 14:00| Comment(0) | フリーライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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