2015年09月19日

2015.9.19 イナズマロックフェス 2015 1日目 in 滋賀県草津市烏丸半島芝生広場

 滋賀県出身のミュージシャンといえばT.M.Revolutionの西川貴教。彼が主催するイナズマロックフェスは今年で7回目を迎えました。毎年どこのロックフェスとも被らない個性的な顔ぶれで話題になっているので、関西ということもあって是非足を運びたいと思っていましたが、今回ようやく訪れることができました。1日目のみになりますが、早速どうぞ。なお当日見たステージは以下の通りです。

・藍井エイル(OPENING ACT)
・T.M.Revolution
・ももいろクローバーZ
・NMB48
・UVERworld
・倖田來未

 なお公式ブログではステージの様子を写真つきで余すところなく載せています。特にMCとセットリストに関してはそちらの方を見てもらった方が良いかもしれません。ですのでこのブログではステージの感想を中心にレビューしていきたいと思います。

・藍井エイル(Opening Act)
 イナズマのステージは3つあって、大きい所から順番に雷神STAGE、風神STAGE、龍神STAGEという具合。後者2つは入場無料フリーエリア内のステージで、彼女は2年前にその無料エリアの方で出演があったそう。Opening Actということで、時間は長くないですが初めてのメインステージ。1万人近くの前で歌うのを楽しんでいたようなステージでした。今回は生バンドではなくDJをバックに連れての出演。手拍子などで会場をおおいに盛り上げていました。
 セットリストは「AURORA」「シリウス」「ラピスラズリ」「IGNITE」。おそらくこれだけ広い会場で歌ったのはあってもさいたまスーパーアリーナのアニメロくらいだと思うのですが、全く関係なく盛り上げていました。彼女目当てで来た人はほとんどいなかったはずなのですが、かなりの人数の手拍子や腕が挙がっていました。これを見てイナズマロックフェスに来るオーディエンスの温かさをものすごく感じたのは、きっと私だけではないと思います。先日行った新潟の音楽と髭達のスタンドエリアのノリの悪さにガッカリしたので、尚更それを感じました。
 贔屓目抜きに考えてもOpening Actではなく、来年以降はメインで出演して欲しいと感じたステージで、特に「ラピスラズリ」の表現力に関しては圧巻。歌声も相変わらず素晴らしい声量でしたが、やはり8月末に急病で倒れた影響があるのか若干音程が上がりきれない場面もありました。6月に行ったワンマンもやはり本調子とは言えない部分があったので、体調管理に関して言うとやはり心配な面があります。11月2日に迎える初の日本武道館公演、個人的にも足を運ぶ予定にしているのでその時までには万全の突き抜けるような素晴らしい歌唱・ライブを聴かせて欲しいとあらためて願います。
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・T.M.Revolution
 開演に先立って滋賀県知事・三日月大造氏の御挨拶。知事にしては大変若々しい方だなと思いましたが、生年月日を見るとこれから出てくる人より1歳年下なんですね。何度も”サイコー!”コールが湧き上がっておりました。滋賀県が全面協力しているイナズマロックフェス、確かにこの後出てくる人は滋賀県ふるさと観光大使で、フリーエリアではタボくんたる公式キャラクターも見掛けましたが。ちなみにこのフェスが生まれたのは前知事・嘉田由紀子氏と観光大使の対談がきっかけ、そして三日月氏は嘉田氏の政策を引き継ぐという方針だそうです。というわけで滋賀県の良いところを紹介して、元気よく開会宣言していました。なお2日目は草津市長・橋川渉氏が担当する模様。7年連続で、こちらもまた恒例行事として完全に定着しているのだとか。
 というわけで観光大使・T.M.Revolutionこと西川貴教様の登場。それまでに会場から沸き起こる”ター坊!”コール。力強いバンド演奏で最初に演奏されるのは「INVOKE」。原曲よりも若干ゆっくりめにも聴こえたでしょうか、重みが増しています。ガンダムSEEDシリーズタイアップが3曲続く序盤、「ignited -イグナイテッド-」ではものすごい音の特効が鳴り響きます。ビックリしました。近年に発表された曲、更に本邦初公開となる新曲を経てラストは懐かしい3rdシングル「HEART OF SWORD−夜明け前−」で締める構成でした。
 歌の合間のMCではイナズマロックフェスを主宰するに当たっての想いと、全ての関わりある方々への感謝を熱く熱く述べていました。そして9月19日は西川貴教本人の誕生日。最後は”45歳初ライブでした!こんなアーティストもいます”とちょっとだけかわいくコメントを残して去っていきました。彼の歌唱力の高さはテレビでも十分に伝わっていますが、いざ生で見ると本当に圧巻の一言に尽きます。小さい体全体を使ってパフォーマンスをする姿は45歳、アラフィフには全く見えませんでした。もう既に伝説として語り継がれる存在にはなっているかと思いますが、今後もまた更にものすごい伝説が作られること間違いなさそうです。彼がいる限りイナズマロックフェスは永遠に続くだろうということを、あらためて確信させるステージでした。
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・ももいろクローバーZ
 ステージとステージの間では人気の芸人がネタを披露する時間になっています。TMRとももクロの間を繋いだのはアンガールズ。西川さんの後で見ると余計にものすごく長身に見える2人。方々から”キモい!”とのコールが、特に田中に沸き起こっていました。ネタは進撃の巨人・奇行種などのモノマネと、11年前に一世風靡したジャンガジャンガ。予想以上にオーディエンスの声が大きく、その反応は”11年前でもこんなに反応なかったよ”というほど。”キモい!””気持ち悪い!”と言われるたびに応酬する田中と、ネタの安定感に芸人としてのスキルと才能を感じた時間でした。
 さてももクロですが、最初に披露されたのがなんと「INVOKE」。まさかのステージ最初の曲を被せるという展開。ちなみにこれは昨年Opening Actで出演していた際にも披露されていたそうな。こういうことを出来るのが彼女たちの強みであり、また彼女たちだから許されるし出来るんだろうなぁと思わせる内容でした。続く曲も玉置成実のカバー「Believe」。こちらはZに改名する前から披露していたナンバーで、ラップパートが加わる辺り確実に原曲を超えた魅力に仕上げています。
 彼女たちのステージを見たのは3年前のサマソニ大阪以来でかなり久々なんですが、その時も割とカップリング曲などが多いセットリストだった印象もありました。今回も同様で、「BIONIC CHERRY」「鋼の意志」「全力少女」いずれもモノノフ的にはお馴染みだと思いますが初見だと分からない曲ではないかと思います。ですが見る方を楽しませるという点では、ももクロの場合やはりどの楽曲でも楽しめるというわけで。れにちゃんのプロレス的な入りから始まり、”たかのり!””にしかわ!””イケメン!”と媚を売る、もといコールしまくる「鋼の意思」は間違いなくこの日この場でしか見れない光景でしょう。
 「行くぜっ!怪盗少女」を経て、ラストを飾るのは「青春賦」。夏菜子が”皆さんはどんな青春を過ごしましたか?”→マイクを向ける→”(観客バラバラ)”→”それでいいんです”という謎なMCを経て歌うという形。あらためて歌声を聴くと夏菜子と杏果を除いて声量がやや不足していますし、音程も決して良くなく。昨今のアイドルなら多少のハモリもあるものですがこの「青春賦」はソロパートを除くと終始5人ユニゾン。本来の持ち味であるダンスがないバラードなので考えてみるとリスキー極まりないのですが、この5人が歌えば不思議と心に響くものがあるんですね。なかなかの大団円っぷりでした。退場時”西川貴教は永久に不滅だ!”と宣言するれにちゃん。一貫した西川貴教リスペクトっぷり。素晴らしいです。
 この日はモノノフたちが本当に大勢集まっていて、Cブロック前方から見る限り1/3ほどの方々がサイリウムを手に持って応援していました。Tシャツなどのグッズを身につけている人の割合もものすごく高かったですが、それを見ているだけでも楽しめるほどでした。男女比も3年前なら8〜9割が男でしたが今は女性でもモノノフ姿が大勢いて、6:4かヘタすると半々までいっているのではないかという具合。2010年代はそのままアイドル戦国時代にピッタリ収まるわけですが、その扉を開いたのはまさしくももクロ。今は正直ももクロ以上に凄いパフォーマンスが出来るアイドルも複数いますが、だからこそパイオニアとしてももクロの偉大さを感じさせる部分もありました。彼女たちが出てきた時期にこれだけ凄いアイドルはいなかったわけで。今後も長く見る方を楽しませるパフォーマンスを存分に見せて欲しいと、あらためて願います。
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・NMB48
 HKT48、SKE48に続いて48グループを生で見るのは3組目になりますが、あらためて振り返っても楽曲はNMB48が一番優れていると感じました。セットリストは全てシングルA面曲で、「高嶺の林檎」「カモネギックス」「ナギイチ」「僕らのユリイカ」「イビサガール」「らしくない」「Must be now」「ドリアン少年」。激しいダンスを必要とするため9人選抜となった新曲「Must be now」を除くと全編生歌。出演メンバーは全部で16人(HPより)。この人数がマイクONで歌うわけですから当然ながら迫力もあるわけです。声量も山本彩を中心に結構なもの。ステージのクオリティ自体はももクロよりも上ではないかと私は思いました。「ドリアン少年」センターの須藤凛々花ちゃんはほぼ初見ですが、細い目が大変良いですね。個人的には彼女のかわいさも大変印象に残りました。
 ただオーディエンスの盛り上がりっぷりはももクロの1/10あるかないかくらいでしょうか。一番声が挙がってたのは前方ではなくCブロック後方でした。例の”タイガー!サイバー!…”コールもほとんど起きません。もっとも「イビサガール」「らしくない」辺りでメンバーもマイクを向けたりして必死に盛り上げようとして、ラストは少なからず声援も大きくなりつつはありましたが。もっとも歌い終わりの拍手は皆さんしていた感じはありましたね。”かわいい!”との声も多数上がっていて評価は決して悪くなかったように思います。
 そしてモノノフとは対称的にNMB48ファンの方々はほとんど見られなかったです。メンバーの名前が書いたタオルを掲げていた方はチラホラいましたが、ことTシャツになるとほぼなし。先ほどステージのクオリティ自体はももクロより上と書きましたが、会場ごとのステージ内容の違い・あるいはどちらが何度も行って楽しめるライブだったかと言われると間違いなくももクロに軍配が挙がるように感じました。またNMB48は隙を感じさせないステージではありましたが、もう少し遊びを入れてもいいんじゃないかなという印象もありました。もっとも2組の特性は全く違うはずなので、どちらが正しくて良いかとは必ずしも言えない面はあります。ただSKEやHKTと比べても今回のMCはちょっとグダグダな感じがしたので、そこは明らかな要改善点ではないかと。NMBのイナズマ出演は2年連続、関西を拠点にする以上次回以降もおそらく呼ばれると思います。年ごとにパフォーマンスが成長していく、そんな彼女たちを見続けるのもイナズマロックフェスの楽しみ方の一つなのかもしれません。
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・UVERworld
 滋賀を代表するアーティストと言えば、T.M.Revolutionが当然先に挙がると思いますがその次に挙がるのは間違いなくこの人たちではないかと思います。メジャーデビュー10周年を迎えたUVERworld。滋賀県の、それも草津出身で彼らにとってはまさに地元のフェス。当然ながら特別な思いはありますが、それは自分が想像していた以上のものでした。
 地元フェスに地元のミュージシャンが出演する際は地元への愛を語るのが自然になりますが、ここまでそれを感じたのも初めてのような気がします。最近は月の半分を地元滋賀県の草津市で暮らしていて、そこで曲作りをしているのだそうで。その際に中学生に声を掛けられて、お年寄りに東京ドームや武道館でライブするような人と説明してもピンと来ないのにイナズマに出てるよであっ!という反応があった話には感動を憶えました。それ以外にも1曲ごとに次を紹介する流れ・熱さ・挨拶どれを取っても心を動かすものばかり。カリスマという言葉が似合うボーカルがこれほど似合うバンドもそうはいないという印象で、ファンが10年ついていくのも、またライブを見るたびにファンになる人が多くなるのも当然だと感じました。他にもTAKUYA∞のMC、いやここまでいくと演説でしょうか。一言一句書き記したいくらいですが詳しくはイナズマオフィシャルブログを見てください。
 演奏も素晴らしく、特に初っ端から奏でられるドラムのリズムは力強さ満点。サックスが入る編成も、エフェクト用の白いマイクと通常のマイク2本で歌うような構成も他にはほとんどないですね。彼らの音楽はミクスチャーロックの権化という印象もありますが、その感想が更に強くなる内容でした。この日演奏された楽曲で頭の中に入っていたものは1曲もなかったですが、ライブをする上ではあまり関係ないですね。会場は勿論Cブロック後ろの方まで人も満員で大盛り上がりでした。TMRもそうですが、イナズマを見るにあたってこのバンドはやはり外してはいけないように感じます。MC中でも時間が短いフェスはあまり好きではないとのことで、だからこそフェスで全力をぶつけるUVERworldはここでしか見れないようなので…。
UVERworld KING'S PARADE at Yokohama Arena(初回生産限定盤) [Blu-ray] - UVERworld
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・倖田來未
 滋賀の隣・京都府出身代表とも言えるアーティストで、今年でデビュー15周年。この7回で過去に出演があっても本来なら不思議ではないはずなんですが初登場。レコード大賞も受賞したことがあるというキャリア、メインのトリを務めるのは当然というべきですが最近はやはり人気低下は否めないようで、4分の1〜5分の1くらいの人が前ステージ終了時点でこの場を離れたようでした。合間のステージに出演したのはダイノジ。フェスでのダイノジはDJ BOOTHで盛り上げるという仕事が多いのですが、ここでは芸人ダイノジ。ソーセージみたいな衣装を来た大地を大谷がいじり、エアギター選手権で世界一をとったパフォーマンスを大谷が邪魔するというコントでしっかり笑いを取っていました。個人的にダイノジは芸人としてももう少し評価されるべき二人だと思ってます。
 さて開始早々盛り上げのための一声があがりますが、この声がまず非常に大きかったですね。高らかにパフォーマンスされるのは「IS THIS TRAP?」。だいたい出産を挟むと女性歌手は方向性を変えるか、あるいは歌唱力が下がったりするかで何らかの変化があるものですが、彼女に関してはテレビにバンバン出ていた頃と何ら変わりありません。ものすごく歌がうまい上にダンスも素晴らしかったです。10代〜20代の女性アイドルはこの10年でものすごい人口になりましたが、30代でここまで歌えて踊れるのは彼女か安室奈美恵くらいのものでしょう。”エロかっこいい”が流行語になった扇情的な部分も相変わらず健在で、なかなかの化け物っぷりを見せていました。もっとも喋りは関西のオバちゃんそのものですが。
 セットリストはまず最近の曲がメイン。決して上手くはないですがギターを弾くパフォーマンスもあったりで、そういったダンスなどステージを盛り上げて魅せたあとに歌われる「愛のうた」はやはり格別。「め組のひと」「BE MY BABY」といったカバー曲もありましたが個人的には数多ある持ち歌のヒット曲を聴きたかったですね。「恋のつぼみ」とか「Butterfly」とか「TABOO」とか。最近のツアーでセトリに入れてないのかもしれませんが。そしてラストの「Poppin love cocktail」ではタオル回し。ここ何年かの彼女の曲では一番好きな曲なので、これで締めてくれたのは素直に嬉しかったです。
 アンコールはまず「real Emotion」。2003年リリースのブレイク曲、これはものすごく嬉しかったです。そしてやっぱり倖田來未と言えばこれを見たかった「キューティーハニー」、更にホスト役の西川貴教が登場して一緒に。フェスならではの一夜限りの共演、ものすごく素晴らしかったです。そしてMC。2人のトークはどう考えても夫婦漫才そのものでした。”7年も呼んでくれなかったのはわたしと噂があったから?”というくぅちゃんの大爆弾に”何言ってもいいわけちゃうねんで”と返し、その喋りを大袈裟にデフォルメする西川さん。ちなみにこの2人は家族ぐるみでの交流があって、後輩の倖田來未にとっては自身だけでなく妹や母親もお世話になっているという関係なんだとか。
 ここで2人で一緒に歌おうということで、クミさんが「WHITE BREATH」と紹介したところで段取りと違うやん!というツッコミ。たださすがにここで急遽変更というのは当然難しいので(バンドメンバーも練習してないはずなので)、そこは段取り通りに「小さな恋のうた」。2人の美しい歌声が響き渡ります。ラストはソロに戻って「LALALALALA」。大団円の締めになりました。
 ヒットしていた時期から一度は見てみたいと思っていた彼女のステージでしたが、あらためて見ると歌手としての実力は本当に素晴らしいですね。海外のディーヴァともおそらく引けをとらない内容で、日本のマドンナとも言いたくなります。でもやっぱりマスコミ向けの発言および失言で相当損している印象もありますし、MCでの喋りを聴いていてもさもありなんという感。彼女はやはりアメリカ人として産まれるべき人だったのかもしれません。
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 というわけで1日目のみ参加しましたが、非常に素晴らしいフェスでしたね。またTMRのステージで再三再四西川さん、あるいはステージが始まる前に各FM局のアナウンサーも仰ってましたがエリア内での過ごしやすさを非常に重視したイベントに仕上げているように感じました。特にフリーエリアはグルメコーナーも充実していますし(出店数も多い上に、食のコンテストまで開催したのだとか)タボくんを始めとするゆるキャラコーナーなどもあったりして、音楽に興味がない人でも足を運びたくなるような場所を作り上げていた印象でした。一アーティスト主催というだけではなく滋賀県や草津市といった自治体が本当に全面協力しているというのがよく分かり、地元のお祭りという側面もかなりありますね。草津駅、あるいは駅前にあるローソンでもイナズマロックフェスにちなんだ商品や県の名物を売る場面に多く遭遇しました。いかに観光大使である西川さんが滋賀県を盛り上げるために頑張っているのかというのが本当によく理解できました。そして出演者の顔ぶれも他のフェスにない独特な部分があって、本当に面白いフェスを作ろうという意気込みがこちらにもすごく伝わりましたね。難点があるとすればトイレエリアの少なさと仮設トイレの臭いでしょうか。後者はおそらくどこのフェスも共通だとは思うのですが、折角なのでここはエステー化学さんに更に頑張って欲しいところです(勿論消臭力のコマーシャルも合間合間でビジョンに流れておりました)。駅からシャトルバスまで歩いて15分という距離もありますがこれに関しては改善できる部分ではなさそうです。何より琵琶湖のほとりの風光明媚な会場の風景、これはずっとそのままでいて欲しいですからね。
 本来なら2日間参加したいところでもありましたが金銭的な面もあって今回は1日のみに。更に言うとそろそろ2日連続でフェスに行くのが体力的に若干辛くなりつつなってきています。季節は秋、今年は比較的涼しかったのでかなり快適に過ごせましたが本来ならもう少し暑いはず。来年以降足を運ぶとしたら、個人的には2日目を選びたいですね。それまでに草津市長が代わってなければなお良いのですが。おそらくこのフェスは来年も再来年も滋賀県にとって欠かせないイベントになるので(よほどお固い方が滋賀県知事に就任すると怪しくなるかもですが)、今後もますますの発展を期待したいです。ありがとうございました。

posted by Kersee at 13:20| Comment(2) | 音楽フェスティバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしいレポお疲れ様でした。このようなアーティスト主催のフェスは、音楽そして地元に対する愛が存分に伝わってくるのが良いですよね。
私は20日の氣志團万博に行きましたが、そこでもイナズマロックフェス同様にそれを強く感じられたことに、思わず感動してしまいました。
ちなみにイナズマもモノノフ率が高かったんですね(笑)氣志團万博でも最大勢力でした。
男女比はモノノフに限っては9:1ぐらいだったので、イナズマでは女性がそこまで多かったということにちょっと驚いてます。
玉置成実のカバー曲はそんなに良かったんですか!氣志團万博ではm.o.v.eやmihimaruGTのカバー曲が歌われたのですが、その時にちょうどご一緒させて頂いた方から玉置成実の曲もカバーしてるという話を聞いたばかりでした。なのでこちらも一度聴いてみたいですね。

来年以降はもしかするとイナズマの方にも行くかもしれません。
エイルさんとGacharic Spinには早くメインステージの方に昇格して欲しいですね。今年はよりにもよってこの2組の出演時間がかぶってしまうとは・・・
Posted by えむけー at 2015年09月22日 00:49
>えむけーさん
 返信遅くなり申し訳ありませんでした。
 氣志團万博でもモノノフ動員力凄かったんですね(汗)ミヒマルやm.o.v.eのカバーは売れていない時代からの楽曲ですが、今回やるとはあまり思ってなかったので少しビックリしました。『入口のない出口』というアルバムに収録されてます。
 Gacharic Spinは被りがなかったら多分見てたかと思いますが、また見るのは後にお預けですね。彼女たちに関してはTwitterでも好評の声が多かった印象でした。
Posted by Kersee at 2015年09月26日 01:13
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