個人的には4年連続参戦、もう毎年このブログを読んで頂いてる方もいらっしゃるとは思いますが今回もまずはステージ説明から始めていきます。
・HOT STAGE
今回のメインステージはZepp DiverCity TOKYO。この2回メインステージとして使われたお台場新大陸オマツリランドはTIFに開放されなかったようです。確かに居酒屋えぐざいるに行く層とTIFに行く層は被らないでしょうし、分けた方がいいかもしれないですね。Zeppは前回2番目のメイン・HEAT GARAGEという名のステージでしたがその時が3年ぶりの使用、今回は4年ぶりにメインステージ復帰という形になります。
・SHIP STAGE
今回から設けられたステージ。船の科学館の駐車場を借り切ってステージにしました。海に近いので風は幾分ありますがやはり野外なので、暑いです。Zepp以上に柵が多く設けられていて、モッシュなどが出来ないようにしているようでした。
・SMILE GARDEN
湾岸スタジオ前、ウエストプロムナード広場にある野外ステージ。もはやTIFではZepp以上にお馴染みの会場です。3年前は前方も無料だったのですが、色々あって今回は敷地の半分以上が有料エリア、左右にはテントが張られて無料では簡単に見られない仕様になりました。これを見て創始者の門澤氏はTwitterで嘆いていましたが…。今回全てを見終わってあらためて考えると、ここがTOKYO IDOL FESTIVALの歴史を最も象徴している会場と言えるのかもしれません。
・DOLL FACTORY
湾岸スタジオM2内のステージ。冷房が効いて涼みに行くために重宝できる場所にもなっています。携帯の電波の状況が非常に悪いことと、キャパシティが大きくないので入場制限になりやすいのが難点。今回はENJOY STADIUMとして使用していた隣のM1スタジオが空いてないことで更に入場制限がかかりやすくなり、また昨今のフジテレビの不振の影響でしょうかセットがえらく簡素化されてしまいました。年々このステージは扱いが悪くなっているような気が、しないでもありません。
・SKY STAGE
湾岸スタジオ屋上に設けられたステージ。TIF名物とも言えるほどに見晴らしの良い会場で、特に夕焼け時のこのステージは非常に絵になります。ここ最近移動手段のエレベーターは1基のみの稼働になっていましたが、今回は無事2基稼働。列はそれなりに作られましたがそこまで詰まることはなかったです。エレベータを降りた後に階段で更に昇らないといけないのが悩みどころですが、それもあってかステージに到達してライブを見ることが出来た時の達成感は他と比べても段違いです。
・FESTIVAL STAGE
ダイバーシティ東京プラザフェスティバル広場に設けられたフリーステージ。展示されている実物大ガンダムがすごく目立ちます。Zeppを出た目の前なので足を止めやすく、ロケーションとしては最高なのですが暑い上に照り返しが厳しいので長くいられないこと、あと他と比べてあまり音響が良くないという難点があります。
・DREAM STAGE
フジテレビ本社屋前に設けられた野外フリーステージ。前回は”マイナビステージ”という名前がつけられていました。周辺にはお台場新大陸のアトラクションが多数。比較的見やすいステージですが日陰が全くないので昼間に見るには暑すぎるのと、他のステージから結構離れた位置にあるのが難点。というわけで個人的にこちらは2年連続で足を運ばなかったという結果に。
というわけで簡単にステージを説明したところでいよいよ見たステージのレビューに入っていきます。まずは1日目、いずれも夕方の無料エリアでの観覧になりました。
東京パフォーマンスドール(SMILE GARDEN)
callme(SMILE GARDEN)
愛乙女☆DOLL(SMILE GARDEN)
Party RocketsGT(SMILE GARDEN)
風男塾(SMILE GARDEN)
PassCode(SMILE GARDEN)
BELLRING少女ハート(SMILE GARDEN)
東京パフォーマンスドール(SMILE GARDEN)(3年連続3回目)
「Domobics」「BRAND NEW STORY」「恋しさと せつなさと 心強さと」「純愛カオス」の4曲を披露。「恋しさと〜」は30代以上なら知らない人いないであろう、先代のTPDに所属していた篠原涼子の大ヒット曲。ですので「無限大にセットリストを組める」というMCでの一言がありました。洗練された衣装にスタイリッシュなダンスと安定した歌唱力に良い曲。遠目から見ても質が高いのは一目瞭然、さすがこの名前を名乗るだけあるという印象でした。

純愛カオス(初回生産限定盤A)(DVD付) - 東京パフォーマンスドール
callme(SMILE GARDEN)(2年連続2回目)
元Dorothy Little Happyの3人で構成されたユニット。元々は派生修行ユニットとしての結成だったようですが間もなく脱退、結果的にはドロシー2人とcallme3人に分かれるという東方神起に似た経緯を辿りました。脱退のニュース時にはかなりTwitterが荒れた印象はありましたが、あらためてステージを見ると独立したのにすごく納得。「Step by Step」「In my dream」「My affection」の3曲披露だったようですが、特に「In my dream」はアイドルというより海外のポップスに近いダンスナンバー。大変クールかつアーティスティックなステージで、確かにこれはドロシーだと実現しようがない内容でした。ここ最近Twitter上でも評判の高さが目立っていましたが、まさしくその通り。このTIF以降の躍進も大きく期待できそうでした。
ちなみにこの4組前が2人残ったドロシーのステージでしたが、報告によるとそちらのセトリは「デモサヨナラ」「nerve」「恋は走りだした」。TIFでも屈指の人気曲ですが5人の頃でもやっていたナンバー、それと関係があるのかどうか分かりませんが今回はメインのHOT STAGEに立てずという結果(もっともそれはcallmeも同様でしたが)。勿論他のステージでは新曲もやっていたりしましたが、一からのリスタート以降昇り調子のcallmeと比べると対照的な状況になってしまっているような…。

Who is callme?(CD+DVD) - callme
愛乙女☆DOLL(SMILE GARDEN)(6年連続6回目)
TIF2回目から出演している常連ですが個人的に見るのは今回が初めて。愛乙女☆DOLLと書いて”らぶりーどーる”と読むアイドルは、後輩にDoll☆ElementsにStella☆Beats、Luce Twinkle Wink☆やAnge☆Reveを擁する一大勢力となっています。このステージで披露した曲は「セツナツダイバー」「カレンダーガール」「High Jump!!」。大変に正統派なアイドルらしいステージを見せていました。披露された楽曲の中では「High Jump!!」の分かりやすさが一番印象に残りました。

DOLL COLLECTION II(初回盤) - 愛乙女☆DOLL
Party RocketsGT(SMILE GARDEN)(3年連続3回目)
3年連続出演、昨年まではParty Rocketsだったのですが昨年10月末尾にGTをつけるという形で改名。どこかのももクロみたいな改名のやり方ですが果たして、と言ったところ。披露された楽曲は「真夏のマジ☆ロケット」「Dream on, Dreamers」「セツナソラ」。バンドロックを基調とした楽曲は、3年前にこのTIFで見たベイビーレイズを彷彿とさせる部分がありました。パフォーマンス・歌唱ともに全体的に粗い印象ですが、逆に言うとその勢いが今後大きな武器になる予感もしました。今のベビレは3年前と比べてかなり成長しましたが、果たして彼女たちはどうなるでしょうか。

TRIANGLE - Party Rockets
風男塾(SMILE GARDEN)(7年連続7回目)
初回からメインステージを張っている彼女…いや彼らの結成は2007年9月、中野腐男子ブラザーズとして。現在のグループ名・風男塾になったのも2011年、もう随分経ちます。元々は2006年結成の中野風女シスターズの男装版みたいな位置づけだったのですが、そちらは2011年11月に活動休止して今は完全にこの風男塾に一本化しているようです。メンバー構成は流動的で、ここ2年だと2人卒業して2人新加入といったところ。オリジナルメンバーは現在、唯一青明寺浦正(浦えりか)のみとなっています(赤園虎次郎(虎南有香)は風男塾結成当初からのメンバーですが2006年時点では未加入)。毎年出てはいるのですが個人的になかなかスケジュールが合わず、2013年のHOT STAGEで後半少しだけ見たのが唯一。その数分だけでジャニーズ顔負けの麗しさと硬派っぷりが印象に残りましたが、あらためて今回フルで見るとやはり格が違うと感じさせる内容。「NOIR」「無敵!夏休み」「カクテル・オン・ザ・ビーチ」のセトリですが、まあ何とも極めて高い歌唱力。あと見た目だけでなく声も若干男性に寄せて、やや低めのキーにしているのにコンセプトの徹底を感じた次第。それにしてもこのグループはファンも異質で、明らかに歓声は女性の方が多いです。Twitterでベタ褒めすると25のリツイート、28のいいねを頂きました(しかも9割以上がフォロー外)。確かに実力・売上の割にメディアで良さが伝わっていないような気がします。やはりファン層はJ事務所と被っているのでしょうか…。

STAR TRAVELER(初回限定盤B) (DVD付) - 風男塾
PassCode(SMILE GARDEN)(2年連続2回目)
パンクロック方面のアイドルといえばつばさFlyもいますが残念ながら今年解散。ただ彼女たちはそれ以上にパンキッシュでした。パンクにスクリーモを混ぜた音楽性は、会場で暴れるには実に最適。デスボイス・煽り連発のパフォーマンスは、出禁になっても良いという覚悟で臨んだとのこと。カッコ良い、ひたすらカッコ良い。その一言に尽きました。セットリストは「Club Kids never die」「Never Sleep Again」「Seize the day!!」。TIF直後の8月8日に行われたZepp DiverCityのワンマンも大盛況で、そこで10月にユニバーサルミュージックからメジャーデビュー発表。既にTwitter他各所で彼女たちの凄さは伝わっていますが、おそらくメジャーデビュー以降、来年は本格的に大旋風を起こすのではないでしょうか。

VIRTUAL - PassCode
BELLRING少女ハート(SMILE GARDEN)(4年連続4回目)
黒づくめの衣装で独自性を見せつけるアイドル。2年前にこのSMILE GARDENで見た時は、音程をわざと崩して歌い暴れ回る姿が理解できないといった状況でしたが、PassCodeがとんでもない雰囲気を作った後で与えられたトリのステージ。もう向かうは”崩壊”という末路だけ。「c.a.n.d.y.」「チャッピー」「the Edge of Goodbye」「asthma」というセットリストは、もはや葬送曲と言い切っても良いような状況でした。巨大な旗が振られ、サークルモッシュがあちらこちらで発生するカオス状態。無数に舞うサイリウムは、若干組織的な動きもあったでしょうか。サイリウムが投げられるのは大変に危ないので個人的には勘弁してもらいたいところですが、ことベルハーの場合ステージでそれを促している部分もあったりして、不思議と不愉快な気分にならなかったです。今思えば無料エリアからステージに向かって勢い良く投げられたのがほとんどなかったのも理由かもしれません。少なくとも自分が見た無料エリア前方から見た光景は実に楽しいもので、後ろから投げられるサイリウムがぶつけられる可能性は感じなかったです。まあだからと言ってマナー的に肯定すべきものでは当然ないのですが…。

BEST BRGH - BELLRING少女ハート
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