SMILE GARDENは最初のステージが始まる前にダイノジ大谷がDJとして登場。アンジュルム「大器晩成」やSKE48の「ピノキオ軍」などをプレイして、ラジオ体操前の準備体操をしていました。そのうちアップアップガールズ(仮)と、アンジュルムの竹内朱莉がステージに登場。会場全員でラジオ体操しながら、アプガ・青の新井愛瞳がオーディエンスの様子を実況します。いちいちジャンプでみんな雄叫びを挙げる辺りが、アイドルイベントらしい光景だと思うわけですが。
ラジオ体操が終わった後時間が余ったので、湘南乃風「睡蓮花」をプレイして次のコーナーに進行。BSフジで放送されている『HAPPY MONDAY BASEBALL』に出演している竹内朱莉と仙石みなみが、この番組のMC:ダイノジ大谷の補助のもとで進行します。もっとも大谷は11時の便の飛行機に乗るということで、すぐにいなくなってしまいましたが。というわけでここからの3組は野球に関連するアイドルが登場するようです。
というわけでここから2日目に見たステージのレビューに入ります。以下の顔ぶれです。
diana(SMILE GARDEN)
マリーンズ カンパイ ガールズ(SMILE GARDEN)
絶対直球女子!プレイボールズ(SMILE GARDEN)
まねきケチャ(SMILE GARDEN)
La PomPon(SMILE GARDEN)
欅坂46(SMILE GARDEN)
あゆみくりかまき(HOT STAGE)
チームしゃちほこ(HOT STAGE)
PASSPO☆(HOT STAGE)
BiSH(HOT STAGE)
ベイビーレイズJAPAN(HOT STAGE)
まなみのりさ(FESTIVAL STAGE)
Rev.from DVL(FESTIVAL STAGE)
生ハムと焼うどん(SMILE GARDEN)
sora tob sakana(SKY STAGE)
アイドルカレッジ(SKY STAGE)
あゆみくりかまき(SKY STAGE)
ときめき・宣伝部(SKY STAGE)
LinQ(SKY STAGE)
つりビット(SKY STAGE)
夢みるアドレセンス(SKY STAGE)
ベイビーレイズJAPAN(SKY STAGE)
predia(SKY STAGE)
吉川 友(SKY STAGE)
はっちゃけ隊 from PASSPO☆(SKY STAGE)
diana(SMILE GARDEN)(初)
最初に登場したのは横浜DeNAベイスターズ・オフィシャルサポーティングガールズユニット。”ダイアナ”ではなく”ディアナ”と呼びます(紹介時に仙石ちゃんが素で読み間違えてました)。健康的なプロポーションで歌い踊る姿は、球場で試合が始まる前のアトラクションそのものといった趣。3曲のライブと12人の自己紹介を披露。良かったのではないでしょうか。そもそもベイスターズは球団発足時にCoCoが「横浜Boy Style」を歌ったり、ダ・カーポが「Bay Starsを観に行こうよ」と歌ってたり、近年だと東京女子流の「頑張って いつだって 信じてる」がベイスターズの選手応援歌からメロディーを拝借していたり。なんだかんだで一番J-POPとは縁のある球団なのかもしれません。
マリーンズ カンパイ ガールズ(SMILE GARDEN)(初)
Dianaは割かしノーマルなアイドルでしたが、こちらは千葉ロッテマリーンズ本拠地・QVCマリンスタジアムのビールの売り子がアイドルもやっているというユニット。というわけで衣装もビールの売り子スタイル、背中が少し窮屈そうです。披露された楽曲「カンパイ娘」「カンパイ応援歌」も応援歌というより歌謡曲、どちらかと言うと川崎球場のロッテオリオンズの方が合っている印象でした。これでも手掛けているのはエイベックス、もう少しマシな曲歌わせてあげて欲しい気もしました。ちなみにMCでは”ビール700円で接触できます!”と高らかに宣言。なんだか自ら安売りしているようにも見えましたが、本当に大丈夫なのでしょうか。
絶対直球女子!プレイボールズ(SMILE GARDEN)(初)
”2017年WBC侍ジャパン公式サポーター就任を目標に掲げ、2015年3月に結成された野球好き女子たちによる野球コンセプトアイドル”、だそうです。もはや何でもありなのかという感じもありましたが、ステージとコンセプトの完成度は明らかにこのグループが一番高かったです。女子9人は全員ユニフォーム姿で、なぜか男子部員2人もユニフォーム、ヘルメットも被ったダンサーで混じります。左にいた人はダルビッシュ有っぽかったですね。楽曲もなかなか本格的で、「ダイビングキャッチ」はEDM全開のダンスナンバー、普通に完成度高かったです。左手にグローブをしっかり装着しているのも大きなポイント。
ホームページを見るともっと徹底していて、例えばメンバー紹介はまるで選手名鑑。イベントスケジュールを試合日程と表記したりなぜか選手成績が記載されていたりで、意味が分かりません。Wikipediaの略歴には”故障者リスト入り””出場選手登録抹消”という文字まで。もう何がなんだか…。
まねきケチャ(SMILE GARDEN)(初)
TIFには初出演になりますが、今年に入ってから確実に聞く機会が多くなった名前。いつ結成されたのかもよく分からないですが一応ライブデビューは2015年8月、CDデビューは今年の4月。そのCD「きみわずらい/妄想桜」はいきなりオリコンデイリー1位獲得。コンセプトは”福を招く見習い天使”。
披露されたのは2曲。「冗談じゃないね」は砂埃の舞う激しいノリでモッシュ連発。手のフリは明らかに猫そのものだったのですが。自己紹介を挟んで早くも最後の曲、「きみわずらい」は割と良メロで聴かせるナンバー。アニメ声が結構な割合を占める5人組ですがそのうちの1人、金髪のピンク担当・藤川千愛は明らかに別次元の上手さでした。早くも現在の女性アイドルで5本の指に入るくらいで、それだけで今後のブレイクが確信出来ると言えるほどです。
彼女たちは今回のHOT STAGE争奪戦で見事ステージを勝ち取り、3日目に行われたステージは入場制限が起こる満員っぷり。ただ所属しているフォースミュージックは淡路島で思いっきりやらかした実績があるので、正直不安極まりない部分があります。ですが実力の高さは間違いなし、作曲提供もElements Gardenのメンバー(!)なのでそちらもおそらく間違いなし。果たしてどうなるでしょうか。気がつけば他のレーベルが横取りしそうな予感もしますが…。

きみわずらい/妄想桜 TypeA - まねきケチャ
La PomPon(SMILE GARDEN)(3年連続3回目)
ビーイングが手掛けているアイドル。1曲目に披露されたのは小松未歩のカバー「謎」、非常に分かりやすい入り。新曲「恋のB・G・M〜イマハ、カタオモイ〜」を挟んで、3曲目に演奏されたのは次に出てくるアイドルにちなんで?「ろっぽんぎ体操〜愛コトバはジャンバラポン〜」。王道系かと思いきやラストに外してきました。選曲だけを見る限り路線がちょっとブレているような気がしないでもないですが、やはり天下のビーイングだけあって平均的な歌唱力はかなり高め。気持ちの良い歌声に好感の持てるステージでした。

HOT GIRLS(初回限定盤A)(DVD付) - La PomPon
欅坂46(SMILE GARDEN)(初)
今回のTIFにおいて彼女たちはもっとも注目度高く、かつもっとも見ておかないといけないグループ。朝早くから並んで整理券をゲット。もっとも後方の後方なら無料でも問題なかったですが…。SMILE GARDENの観客が全員退場して、ステージに向かう柵が開放された瞬間、彼女たち目当ての観客が津波のように前方に押し寄せます。ものすごい勢い、その傍ら自分は女性エリアすぐ後ろの、真ん中から全体を見わたせるエリアをキープ。中途半端に早く整理券エリアに入場していたらモッシュの中で集中できなかったこと間違いなしなので、危ないところでした。
本番は「サイレントマジョリティー」からスタート。彼女たちにとっては初のTIFステージ、地上波フジテレビでも生中継が入りました。もっともこの曲が終わるとすぐコマーシャルになったようですが。2曲目は「渋谷川」、今泉佑唯と小林由依で結成される「ゆいちゃんず」の2人で、ギターを弾きながら歌います。「手を繋いで帰ろうか」を経てラストは新曲「世界には愛しかない」、MCは曲ごとに挟まれる形でした。
MCを主に担当していたのは菅井友香、彼女が他のメンバーに色々話をふって、そのたびに自己紹介しながら答えるという内容。まだデビューして1年経っていない彼女たち、台本通りに憶えたことを喋るのに集中といったところで全く余裕がありません。それが大変初々しくて好感度高かったです。ですがステージと楽曲は本当にデビューして半年くらいなのか?と思うくらいオーラがありました。遠目から見てもハッキリと分かる振り付けと表情、特に目線の素晴らしさ。”アイドル=偶像”という本来の意味を一番よく分からせてくれるグループで、実際彼女たちのステージを見ると思わず崇拝したくなりました…と書くにはさすがに大げさ過ぎるかもしれません。ただそれくらいのことを考えたくなる彼女たちの可能性はまさに無限大。新曲「世界には愛しかない」のポエトリーリーディングはその象徴と言い切ってもいいかもしれません。逆にゆいちゃんずの2人が歌った「渋谷川」は演奏・歌唱ともにお世辞にも上手いとは言えなかったです。ただそこにも偶像とは対照的な人間らしさが出ていて大変な面白味を感じました。
この4曲・約30分だけでもこれだけ多角的な考察が出来る欅坂46は、やはり2010年代後半において最高レベルに魅力的なアーティストと言えるでしょう。1年後楽曲が増えて、ワンマンライブを開催する頃にはどこまでいくでしょうか。場合によっては短期間で他の48系や乃木坂46の人気を大きく上回る可能性もありそうです。楽しみと言うより末恐ろしい存在、間違いないと言えるのは彼女たちがいる限り秋元康プロデュースの天下はまだまだ続くことくらいでしょうか。

世界には愛しかない(TYPE-A)(DVD付) - 欅坂46
あゆみくりかまき(HOT STAGE)(5年連続5回目)
あゆみくりかまきとしては3年連続、あゆみが加わる前の「くりかまき」時代から数えると5年連続のTIF出演。デビュー当時はなかなか芽が出なかったこのグループもsakusakuレギュラーをきっかけに知名度が伸び、昨年メジャーデビュー。今年のアルバムはオリコン週間8位を記録、今回5回目にしてついに初めてHOT STAGEの単独を任される形になりました。注目度は既に昨年から高く、それ以前からも見たかったアイドルですが全くタイミングが合わず今回TIFではようやくの初見。ただ4月にカミコベでのステージは見ています。
DJのくりかが大きな旗を振って会場を盛り上げた後に「ジェットクマスター」「蜜蜜蜜」「鮭鮭鮭」、新曲「旅立ちの唄」を挟んでラストは「KILLLA TUNE」「WAR CRY」でアゲまくるセトリ。3人とも縦横無尽に動きまわり、歌いまわり。一応”歌うたい””DJ””盛り上げ役”という明確な担当はあるのですがステージに立つとあまり関係ないようにも見えました。
熊の衣装がトレードマークですが色々理由あって今回は人間の姿としてのステージ。白いドレスで決める彼女たちは、正直に申し上げると熊の格好していた時よりも魅力的に見えました(今年のカミコベしか現場は見てないのですが…)。素晴らしいステージでしたが、意外と歌っている時の声量がそれほどでもないのは若干気になりました。ロック色が強い楽曲だと声量は音程以上に大変重要な位置を占めるので、そこが今後の課題ではないかと感じるところです。

あゆみくりかまきがやって来る! クマァ! クマァ! クマァ! (初回生産限定盤A) - あゆみくりかまき
チームしゃちほこ(HOT STAGE)(4年ぶり2回目)
スターダストプロモーションと名古屋が誇る実力派アイドル、TIF出演は名古屋メジャーデビュー直前の2012年以来4年ぶり。現在のようにアイドルファンなら誰もが知っているくらいの知名度になってからは初出演となります。個人的にスタダ系だとももクロ、エビ中は他フェスとワンマンで見ていますが彼女たちはこれまで機会なく、今回ようやくの初見。この日のTIFでは欅坂46と同様、どうしても見たいアイドルの1組でした。
早速披露された楽曲は「乙女受験戦争」。2年前のアルバム曲ですが、なんか久々に聴いたような気がしました。その次はもっと懐かしいところで「ザ・スターダストボウリング」。4年前に名古屋メジャーデビューを飾った楽曲です。今年の楽曲「Cherie!」はこのセトリ唯一のかわいい曲、あとは「抱きしめてアンセム」、新曲「ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」。2曲とも徹底的な盛り上げ曲。「抱きしめてアンセム」は朝にDJダイノジがラジオ体操前にプレイしていましたが、間奏では本当にラジオ体操の振り付けがありました。新曲は過去のしゃちほこと比べても極めて激しい楽曲で、途中ヘドバンまで入る内容。
総じて想像以上にロック色の強いステージでした。特に青の咲良菜緒に至っては「楽しめなかったら帰って頂いて結構です」という超強気のMCにペットボトルの水をぶちまけるパフォーマンス。個人的にしゃちのイメージは特徴ある歌声の赤・秋本帆華なんですが、一発で印象変わるくらいのインパクトが咲良ちゃんにはありました。彼女以外も総じてパワフルな声量で、音程もももクロエビ中以上に安定しているように感じました。よくよく考えると彼女たち、RIJやCDJといったロックフェスにも他のアイドル以上に呼ばれているので各方面からのライブの評価は高いです。そうなるとTIF単位になると極めて目立つステージになるのは、当然なのかもしれません。

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PASSPO☆(HOT STAGE)(7年連続7回目)
TIFと言えばPASSPO☆、PASSPO☆と言えばTIFと言うほどにお馴染みの彼女たち。3年前に初めて見た時はステージの完成度の高さに衝撃を受けたものです。こうやって4年も連続でTIFに足を運ぶようになったのも、彼女たちがいたからと言っても過言ではありません。この3年間、メンバーが2人抜けたりSMILE GARDENで2年連続サイリウムが投げ込まれたりレーベル移籍という結果になったり新曲の売上は同日リリースの夢アドやX21よりも下だったりで正直順調ではありません。今回はタイムテーブルを見ても以前より扱いは悪くなっています。いつ解散してもおかしくない状況と言ってもいいかもしれません。
今回はとにかく素晴らしいステージを見せるという構成。8曲30分ノンストップメドレー。「向日葵」「夏空HANABI」「マテリアルGirl」「7's Up」「HONEY DISH」「Pretty Lie」「バチェロレッテは終わらない」「無題」。新旧入り混じった楽曲はフルコーラスではないものの、どの曲も大変見応えあるものでした。このタイミングで「無題」を入れる辺りに、彼女たちの強い決意を感じたものです。曲が終わった後の挨拶も、これからもPASSPO☆というグループを存続させたいという気持ちが強く出ていました。最近は彼女たち以上にパワフルなステージを展開するアイドルも多くなりましたが、やはりその元祖は彼女たち。次回もその次もそのまた次も、当たり前のように彼女たちのステージを見ることが出来る、そんなTIFであって欲しいと願うところです。

PASSPO☆ COMPLETE BEST ALBUM “POWER-UNIVERSAL MUSIC YEARS-”(初回限定 ファーストクラス盤)(Blu-ray Disc付) - PASSPO☆
BiSH(HOT STAGE)(2年連続2回目)
昨年初めてTIFに出演した彼女たちですが、やんごとなき事情により2日目の出演がキャンセルという形に。というわけで曲が始まる前にメンバーの口上。この日の為に毎日毎日練習してきました、という前フリのもと始まった楽曲は「BiSH−星が瞬く夜に−」。もっとも喋っていたメガネの子は昨年8月加入、ですので前回のTIFには出ていなかったようですが…。
サビの手のフリ、間奏のヘドバンなどで満員のZeppを熱狂させた後すぐさま演奏されたのは「BiSH−星が瞬く夜に−」。続く楽曲は「BiSH−星が瞬く夜に−」。3曲終わり、メンバーが袖に向かおうとしたところで再び始まる「BiSH−星が瞬く夜に−」。5曲目になり、メンバーが”飽きてんじゃねえぞ!”と叫ぶ楽曲は「BiSH−星が瞬く夜に−」。ラストもまた「BiSH−星が瞬く夜に−」。結局同じ曲6連発というセットリストでした。かつてBiSのライブでは最高13曲連続で「nerve」を選曲したことがありますが、それを意識している部分もあるのでしょうか。ちなみに翌日のDOLL FACTORYでも「BiSH−星が瞬く夜に−」3連発、今回TIFではこれ1曲で通したという形になったみたいです。大変面白かったですが、他にも曲があるのになんだかすごく勿体ない気がするのは私だけでしょうか。

FAKE METAL JACKET - BiSH
ベイビーレイズJAPAN(HOT STAGE)(5年連続5回目)
BiSHの余韻を一瞬でかき消す「シンデレラじゃいられない」「S.O.K.」、ベビレの中でもトップクラスで激しいナンバーが並びます。でんちゃんのセリフが萌えさせてくれる「Baby Kiss」を経て定番「虎虎タイガー!!」「ベイビーレイズ」、そして今年さらに評価が増した「夜明けBrand New Days」で締めるセットリストは風格さえも感じさせる内容。5人の歌声、特にセンターの林愛夏に至っては完全に別格の歌声と化しています。単純な歌の上手さだけでなく、ステージに対する本気度が声と姿からものすごく伝わってきますね。もはや見るたびに感動するという領域にまで達しています。アイドルの中では名実とともに認められた存在になっていますが世間的にはまだまだ。ただ「暦の上ではディセンバー」が3年前、『あまちゃん』に脇で出ていた女優も次々主演クラスになりつつある今日この頃。そろそろ彼女たちも続きたいところです。

栄光サンライズ 初回限定盤B(DVD付) - ベイビーレイズJAPAN
まなみのりさ(FESTIVAL STAGE)(2年連続4回目)
彼女たちのステージを見るのは3年ぶりでかなり久々。その当時の新曲「花魁サンダー」でまずはスタート。今年の楽曲「真夏のエイプリルフール」に昨年12月の「逆襲のポラリス」、合計3曲をガンダム前で披露。以前見た時はスクワットの応援が印象に残りましたがこのセットリストだとそれはない模様。アクターズスクール広島から今年でデビュー10年目、歌唱力をはじめとする実力も確かなんですがここまで相当苦労しています。現在はフォースミュージックからの発売、母体がかなりグラグラしていて不安ではありますが最近はオリコンでも15位・17位とようやくそこそこの順位に到達してきました。そういえばNegiccoも活動11年目に「アイドルばかり聴かないで」で軌道に乗り始めます。ですので彼女たちの活躍はむしろここからなのかもしれません。早くPerfumeに追いつきたいところ。

まみりBEST~ポラリス~ - まなみのりさ
Rev. from DVL(FESTIVAL STAGE)(2年ぶり2回目)
所謂”橋本環奈が所属しているグループ”。今はもうこれだけで十二分の宣伝文句になるはずですが、どうやらステージではそれを全く活かしていないようでした。というより不参加だったようです。「LOVE-arigatou-」「夢見るだけより」「サマデ!!!」をごく普通にパフォーマンス。振り付けはアクロバットな動きも見せていてダイナミック、レベルは高いですが歌唱力の方は全員本当にそこそこ。2年前デビュー時した際にTIFで見た時は温かくて好感度持てるパフォーマンスでしたが、そこから進歩しているかと言われるとどうでしょうか。環奈ちゃんと他メンバーの人気の差は大きくなる一方、ちょっとグループとしては色々大変です。

LOVE-arigatou- (通常盤Type-A) - Rev. from DVL
生ハムと焼うどん(SMILE GARDEN)(初)
こちらもここ最近名前を見る機会が多かったので、なんとか時間を作って見ることにした形。「西」「東」のゼッケンをそれぞれつけたチェックの服装でまず歌われるのは「ツイテール」。そこから長々と寸劇に入ります。目の前にいる吉田豪をいじったりオーディエンスに自撮りをやらせたりアイドル同士のツーショットに毒づいたり。まねきケチャの名前を何度も出していじったりするのはHOT STAGE争奪戦で負けた恨みによるものでしょうか。双方とも女子高生ですが、所属していたアイドルグループが解散して劇団に所属しているという経歴の持ち主。寸劇だけでなくそういった部分も芸人に近いです。最後に「たまごかけごはん」を歌ってセットリストは2曲で終了。大変面白かったです。寸劇ほどではないですが、歌も結構なインパクトがあって独特のもの。間違いなく今までにないタイプのアイドルです。もっとも彼女たちが市民権を得てそれに続くフォロワーが出る、という状況になってもアレではありますが…。それだけにこの2人には唯一無二の存在になってほしいと感じるところ、その可能性にはおおいに期待できそうです。
sora tob sakana(SKY STAGE)(初)
フジテレビ屋上のSKY STAGEは日が間もなく沈む頃。西の空の太陽に照らされるsora tob sakanaの4人は白い衣装も相まって、美しいシルエットを照らし出していました。披露された楽曲は「夜空を全部」「広告の街」「クラウチングスタート」。新進気鋭のレーベル・FUJIYAMA PROJECT JAPAN所属の彼女たち、今年に入ってから楽曲の評価の高さが目立ちます。実際Youtubeで聴くと確かにそうですが、一つ一つの音の密度が高い演奏はスタジオ音響だと少し籠っていた感もあったでしょうか。歌唱も最高音が上がりきれていない印象で、正直まだまだ発展途上のグループであると実感。ただ彼女たちの年齢は13〜15歳。まだまだこれからと言いますか、この楽曲のクオリティのまま3年間成長すると相当な領域にまで到達する可能性も感じました。汚れのない純白の衣装は2年前のSKY STAGEで初めて見た、デビューしたばかりのアイドルネッサンスを彷彿とさせました。そういう意味ではやはりこのグループ、楽しみな存在であることは間違いありません。

sora tob sakana - sora tob sakana
アイドルカレッジ(SKY STAGE)(7年連続7回目)
彼女たちも第1回TIFから出演している欠かせない存在。もっとも絶えずメンバー入れ替えが発生しているので、誰が何回TIFに出ているかはまさしく人それぞれなわけですが。セットリストは「ハルモニア」「ONE FOR ALL」「YOZORA」。楽曲もパフォーマンスも、白いTシャツの衣装も何もかも王道中の王道。3年前に見た時は面白くないという感想でしたが、あらためて見ると基礎がしっかりしていてすごく安心できるという印象の方が強いです。

idolcollege(DVD付) - アイドルカレッジ
あゆみくりかまき(SKY STAGE)(5年連続5回目)
本日2度目のあゆくまステージ。「森森森」「アイノウタ」「素敵な世界」、HOT STAGEからガラリと曲目を変えてきました。前回はSKY STAGE最終日のトリ、今回は夕焼けをバックにするという大変恵まれたロケーション。カミコベのセトリはHOT STAGEに近かったので、背景も含めてかなり新鮮な気持ちで見ることが出来たステージでした。非常に美しくて良かったです。となるとそろそろリリースイベントかワンマンライブにも足を運びたくなりますね。

あゆみくりかまきがやって来る! クマァ! クマァ! クマァ! - あゆみくりかまき
ときめき・宣伝部(SKY STAGE)(2年連続2回目)
今回のTIFはスターダストプロモーション所属のアイドルが多く出演していました。チームしゃちほこ以下ほぼ総出演、ももクロからもあーりんがソロで出演。出ていないのはおそらくエビ中だけという勢いでしたが。彼女たちもスタダ所属のアイドルで昨年デビュー。メンバーの年齢はまだほとんど中学生なんですが、声も踊りも実にしっかりしたもの。おそらく事務所の育成方針がかなりハッキリしているんだろうなぁ、ということを感じずにはいられませんでした。小手先で取り繕わず、大きな声で全力で元気をアピールする姿勢。大変素晴らしいことだと思います。セットリストは「レモンジュース」「フレ!フレ!」「ぴょんぴょん」。楽曲のインパクトはまだそう強くはないという印象で、この辺りまだまだこれから。

むてきのうた(どきどき盤)(DVD付) - ときめき■宣伝部
LinQ(SKY STAGE)(5年連続5回目)
「祭りの夜〜君を好きになった日〜」「ハレハレ☆パレード」「Shining Star」というセットリスト。過去のTIFで何度か見たLinQのステージは基本「チャイムが終われば」「HANABI!!」の2曲が必ず入っているイメージだったので、今回はかなり新鮮でした。3曲ともアップテンポで大盛り上がり、個人的には今までのLinQの中で一番良いステージだったように感じました。

FRONTIER~LinQ 第三楽章~(初回限定盤B)(Blu-ray Disc付) - LinQ
つりビット(SKY STAGE)(4年連続4回目)
4年連続出演ですが、年が経つごとに評価が上昇しているグループ。個人的にはようやくの初見でした。ちょうど陽が沈んですぐに夜になろうという時間帯、歌われた楽曲は「ウロコ雲とオリオン座」「バニラな空」「真夏の天体観測」。このステージのために作ったとしか思えないくらいの見事なセトリでした。4年目なのでもう17歳くらいになっているかと勝手に思っていましたが、リーダーが18歳なのを除くとまだ全員15歳、高校1年生〜中学3年生が主体。振り付けも歌も良いですがこのグループは曲がすごく良いですね。個人的に釣りは全く趣味ではないのですが、それとは別に応援したくなるアイドルです。

フィッシングライフ - つりビット
夢みるアドレセンス(SKY STAGE)(4年連続4回目)
完全に陽が沈んで真夜中になったSKY STAGE。彼女たちも4年連続TIF出演。ここ最近はかなり質の高い楽曲が増えてきて、個人的に今回のTIFで見たいアイドルの一つでした。このステージで歌われたのは「Hi! Summer Dreamer」「Love for you」。大盛況でしたが残念ながらわずか2曲のみ、ただ直後すぐSMILE GARDENのトリを務めるということでそちらのアピールを積極的にこなしていました。ですのでベビレが終わった直後に移動したオーディエンスはかなり多かったです。翌日のHOT STAGEでも見ているので、彼女たちの総評についてはまたその時に。

Love for You(初回生産限定盤A)(DVD付) - 夢みるアドレセンス
ベイビーレイズJAPAN(SKY STAGE)(5年連続5回目)
HOT STAGEのベビレも最高でしたが、この夜のSKY STAGEのベビレも間違いなく最高でした。夜の野外で歌うのはこの日が初めて、というのはやや意外でしたが。ワンマンだとアンコールでラストに歌うことが多い「TIGER SOUL」で始まったのにまずテンション上がりましたが、直後の「スーパーノヴァ」における林愛夏のアカペラ。鳥肌が立たずにはいられない瞬間でした。「閃光Believer」から「SMILE」まで至る4曲の流れ、例の夜明けはなかったですが、もはや何も言うことなし。おそらく歴代のSKY STAGEでもトップクラスの、語り継がれる名場面になるでしょう。

閃光Believer(初回限定盤A)(DVD付) - ベイビーレイズJAPAN
predia(SKY STAGE)(6年連続6回目)
ベビレの名ステージの余韻の中でいきなり始まるアカペラ。その歌声は余韻をかき消すには十二分のとんでもないものでした。恐ろしい歌唱力で一気に彼女たちの色に染めた楽曲は「イトシキヒトへ」。「BOROBORO〜この愛はボロボロになる運命なのか〜」「The Call」を含めた3曲の披露でしたが、歌声は完全にアイドルを超越しています。PASSPO☆の姉妹ユニットであるこのグループは大人の雰囲気を強調した、夜のSKY STAGEにはまさしく打ってつけの存在ですがこれほどとは思いませんでした。2年前にDOLL FACTORYで見てるはずなんですが、驚きです。短髪のショートカットが魅力的な湊あかねに美系のルックス・村上瑠美奈の2人がメインボーカル。いやはや。ここまでいくとむしろなぜ今年に至るまでそれほどヒットしていないのか、そっちの意味で驚きです。PASSPO☆やSilent Sirenも含めて、プラチナムにはもう少し頑張って欲しいものです。

白夜のヴィオラにいだかれて(Type-A)(DVD付) - predia
吉川 友(SKY STAGE)(3年連続4回目)
個人的にはこの人のステージもまた、見ないとTIFに来た気がしないという領域に達しているのですが最近は女優業が忙しくなっている模様。今回は日生劇場で行われるミュージカル『三銃士』の本番と完全に被る日程(しかも1日2公演)、事務所からもTIF出演をどうするかと言われたようですが本人迷わず出ると即答。というわけでこれが今年のTIFどころかコンサートを含めても初めてのステージだったようでした。大森靖子提供の「歯をくいしばれっっ!」で始まり、「八月の花火」「Maneiro!」で締めるセットリスト。紫を基調にした衣装はやはりセクシー。歌もMCも綺麗な夜景の中で楽しめるこの空間は贅沢そのもの。やはり彼女はTIFには欠かせないです。来年も是非出演して欲しいと心から願います。

歯をくいしばれっっ!/チャーミング勝負世代(初回限定盤A)(DVD付) - 吉川友
はっちゃけ隊 from PASSPO☆(SKY STAGE)
ラストはもりしになちゅ、なおみんとゆっきぃがサングラスと法被で盛り上げるはっちゃけ隊 from PASSPO☆。「気分はサイコー!サイコー!サイコー!」を最初と最後に挟む形で、「祭を呼ぶ漢」「ハイテンションエモーション」「はっちゃけセンセーション」「Born this うぇ〜い」をノンストップメドレー形式で送るセットリスト。そのステージは一言で言うと勢い。どさくさ紛れに手作りのダンボールの作り物を持って来てすぐセット裏に戻す辺りがその証拠。過去のPASSPO☆のアルバムにはっちゃけ隊としての楽曲は収録されていますが、なんと9月21日にユニットでCDシングル発売決定。来年は今年立てなかったHOT STAGEを目標にするということで、MCで実行委員長の濱田さんに懇願するのでありました。もっとも来年の実行委員長は別の人になるみたいですが…。
タイトル未定 - はっちゃけ隊fromPASSPO☆
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